井上和久 (保健学者)
いのうえ かずひさ 井上 和久 | |
---|---|
居住 | 日本 |
研究分野 | 保健学 |
研究機関 | 埼玉県立大学 |
出身校 |
佛教大学社会学部卒業 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 博士課程修了 |
主な業績 |
下肢筋群が バランス機能に及ぼす 影響の研究 予防理学療法に 関する研究 |
プロジェクト:人物伝 |
井上 和久(いのうえ かずひさ)は、日本の理学療法士、保健学者(生活環境支援理学療法・予防理学療法)。学位は博士(医学)(東京医科歯科大学)。埼玉県立大学保健医療福祉学部准教授。
田無病院リハビリテーション部での勤務を経て、埼玉県立大学保健医療福祉学部講師などを歴任した。
概要
[編集]生活環境支援理学療法、予防理学療法を専攻する保健学者である[1]。下肢筋群のバランス機能に関する研究が知られている[2]。田無病院にて理学療法士として勤務したのち、埼玉県立大学で教鞭を執った[3][4]。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]高知学園が設置・運営する高知高等学校に進学した[4]。さらに、同じく高知学園が設置・運営する高知リハビリテーション学院に進学し[3][4][† 1]、理学療法学科にて学んだ[3]。なお、高知リハビリテーション学院では、浄土宗教育資団が設置・運営する佛教大学の通信教育部と提携しており[5][† 2]、大学卒業の資格を取得できる併修制度を導入していた[5]。そのため、佛教大学においても、社会学部の社会福祉学科に在籍して学んだ。1995年(平成7年)3月、高知リハビリテーション学院を卒業した[4]。同時に佛教大学も卒業し[3]、学士(社会学)の学位を取得した[3]。
将来的な大学院への進学を見据え[4]、通学しやすさを考慮し関東地方で就職することにした[4]。1995年(平成7年)に田無病院に入職し[3]、リハビリテーション部に配属された。
保健学者として
[編集]1999年(平成11年)、埼玉県により埼玉県立大学が創設された[† 3]。それに伴い、保健医療福祉学部の助手として採用された[3]。2006年(平成18年)には保健医療福祉学部の講師に昇任した[3]。また、それと並行して、東京医科歯科大学の大学院に進学しており[3]、医歯学総合研究科にて学んだ[3]。2013年(平成25年)に東京医科歯科大学の大学院における博士課程を修了した[3]。2014年(平成26年)、埼玉県立大学の保健医療福祉学部にて准教授に昇任した[3]。
研究
[編集]専門は保健学であり、特に生活環境支援理学療法、予防理学療法といった分野の研究に従事していた[1]。具体的には下肢筋群について取り上げ[2]、そのバランス機能に及ぼす影響について研究していた[2]。また、予防理学療法についての研究や[2]、規範意識についての研究にも取り組んでいた[2]。更年期障害における簡易リンパドレナージが及ぼす影響についても研究していた[6]。研究成果等は論文、あるいは書籍で発表しており[7]、専門書の編纂なども手掛けている[8]。
学術団体などとしては、日本地域理学療法学会[3]、日本予防理学療法学会[3]、日本理学療法士協会[3]、埼玉県理学療法士会[3]、日本運動器理学療法学会[3]、日本循環器理学療法学会[3]、日本地域理学療法学会[3]、日本理学療法学会連合[3]、埼玉県立大学保健医療福祉科学学会[3]、などに所属した。日本地域理学療法学会では常任運営幹事[3]、日本予防理学療法学会では評議員[3]、日本地域理学療法学会では副理事長[3]、日本理学療法士協会では代議員や議事運営委員などを務めた[3]。
略歴
[編集]- 1995年 - 高知リハビリテーション学院理学療法学科卒業[3]。
- 1995年 - 佛教大学社会学部卒業[3]。
- 1995年 - 田無病院入職[3]。
- 1999年 - 埼玉県立大学保健医療福祉学部助手[3]。
- 2006年 - 埼玉県立大学保健医療福祉学部講師[3]。
- 2013年 - 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了[3]。
- 2014年 - 埼玉県立大学保健医療福祉学部准教授[3]。
著作
[編集]編纂
[編集]- 大渕修一・浦辺幸夫監修、吉田剛・井上和久編集『予防理学療法学要論』医歯薬出版、2017年。ISBN 978-4-263-21740-5
- 細田多穂監修、原和彦ほか編『Q&Aフローチャートによる下肢切断の理学療法』4版、医歯薬出版、2018年。ISBN 978-4-263-26555-0
寄稿、分担執筆、等
[編集]- 細田多穂監修、磯崎弘司・両角昌実・横山茂樹編集『義肢装具学テキスト』改訂3版、南江堂、2018年。ISBN 978-4-524-25597-9
- 石川朗総編集、鈴木英樹責任編集『理学療法テキスト――地域理学療法学』中山書店、2021年。ISBN 978-4-521-74814-6
- 隆島研吾・田中康之編『ビルドアップ地域理学療法――地域理学療法学の方向性とマインドを理解する』医歯薬出版、2021年。ISBN 978-4-263-26644-1
脚注
[編集]註釈
[編集]- ^ 高知リハビリテーション専門職大学の設置に伴い、2019年より高知リハビリテーション学院は学生募集を停止した。
- ^ 学校法人浄土宗教育資団は、学校法人東山学園と統合され、2009年に学校法人佛教教育学園が設置された。
- ^ 埼玉県立大学は、2010年に埼玉県から公立大学法人埼玉県立大学に移管された。
出典
[編集]- ^ a b 「専門分野」『教員紹介詳細 | 埼玉県立大学』埼玉県立大学。
- ^ a b c d e 「研究テーマ」『教員紹介詳細 | 埼玉県立大学』埼玉県立大学。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 『2021年度教育研究等業績』。
- ^ a b c d e f 井上和久「将来を見据えた志向」『高知リハキャンパス通信』2号、高知リハキャンパス通信編集委員会、2020年4月1日、6頁。
- ^ a b 「学校法人高知学園高知リハビリテーション専門職大学学長小嶋裕さん(社会学部社会福祉学科(通信教育課程)1991年卒業)」『学校法人高知学園 高知リハビリテーション専門職大学学長 小嶋 裕さん | 活躍する卒業生 | 佛教大学』佛教大学、2020年12月。
- ^ 「最近の研究内容」『教員紹介詳細 | 埼玉県立大学』埼玉県立大学。
- ^ 細田多穂監修、原和彦ほか編『Q&Aフローチャートによる下肢切断の理学療法』4版、医歯薬出版、2018年。
- ^ 大渕修一・浦辺幸夫監修、吉田剛・井上和久編集『予防理学療法学要論』医歯薬出版、2017年。