井上洋介
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井上 洋介(いのうえ ようすけ、1931年(昭和6年)3月7日 - 2016年(平成28年)2月3日[1][2])は、日本の絵画・版画美術家、日本の絵本作家[1]、イラストレーター。東京(港区赤坂)出身。武蔵野美術学校西洋画科卒[1]。1960年「こどものとも」(福音館書店)で初の絵本「おだんごぱん」刊行。以後、多数創作絵本出版。1965年第11回文藝春秋漫画賞、第4回東京イラストレーターズ・クラブ賞受賞。『ぶんぶくちゃがま』他で小学館絵画賞、『でんしゃえほん』で日本絵本賞大賞、『月夜のじどうしゃ』で講談社出版文化賞、『ぼうし』でJBBY賞を受賞。本名は、井上洋之助(いのうえ ようのすけ)[1]。
主な作品
[編集]絵本(オリジナル作品)
[編集]- 『しわしわしわ…』、文溪堂、1995年
- 『たわし(おひさまのほん)』、小学館、2001年
- 『とぶひ』(学習おはなし絵本)、学習研究社、2004年
- 『ぐるりかぜ』、文溪堂、2004年
- 『おおガラス』、ビリケン出版、2004年
- 『でんしゃえほん』、ビリケン出版、2004年
- 『ブクブクブー』(教育画劇みんなのえほん)、教育画劇、2005年
- 『あじのひらき』(福音館の幼児絵本シリーズ)、福音館書店、2006年
- 『アナボコえほん』、フレーベル館、2008年
- 『ぐるぐるえほん』、フレーベル館、2008年
- 『ちょうつがいのえほん』、フレーベル館、2008年
- 『ゆめゆめえほん』(学習おはなし絵本)、学習研究社、2008年
- 『ビックリえほん』、ブッキング、2008年
- 『どっからたべよう』(わくわくたべものおはなしえほん)、農山漁村文化協会、2009年
- 『ぎゅうぎゅうどうぶつえん』、芸術新聞社、2010年
- 『ものうり草紙』(「こどものとも」2015年8月号)、福音館書店、2015年
- 『つきよのふたり』(にじいろえほん・大型本)、小峰書店、2015年
挿絵を担当した作品
[編集]- 『サムくんとかいぶつ』(新しい世界の童話シリーズ 30)、マンロー・リーフ(作)、渡辺茂男(訳)、学習研究社、1969年[3]
- 『うみをのんだきょじん』、阿久根治子(文)、小学館小学一年生1972年9月号[4]
- 『ああいそがしい日曜日』、筒井敬介(文)、小学館小学三年生1974年5月号[5]
- 『まんだくんとマンガキン』、(新しい創作童話24) 矢玉四郎(文)、岩崎書店、1984年
- 『くまの子ウーフ』(くまの子ウーフの童話集)、神沢 利子(文)、ポプラ社、2001年
- 『おはなしめいろせかいのたび ヘンゼルとグレーテル』、杉山亮(文)、フレーベル館、2003年
- 『したきりすずめ』、岩崎京子(文)、にっけん教育出版社、2003年
- 『かあちゃんのせんたくキック』、平田昌広(文)、文化出版局、2003年
- 『ぼくらなかよしどろんこマン-だだっこライオン』、飯島敏子(文)、ひかりのくに、2003年
- 『宇曽保物語動物寓話集』、舟崎克彦(文)、風涛社、2004年
- 『えびすさんと6人のなかまたち』 (七福神ものがたり 1) 、中川 ひろたか(文)、佼成出版社、2004年
- 『ものぐさ太郎』 (日本の物語絵本)、肥田 美代子 (文) 、ポプラ社、2005年
- 『ギャバンじいさん』、舟崎克彦(文)、パロル舎、2006年
- 『たべる』、谷川俊太郎(文)、アートン、2006年
- 『鬼の首引き』(日本傑作絵本シリーズ)、岩城 範枝(文)、福音館書店、2006年
- 『ゆきこんこん物語』、さねとうあきら(著)、理論社、2006年
- 『ちかちゃんのはじめてだらけ』(シリーズ本のチカラ)、日本標準、2007年
- 『ながぐつをはいた猫』、ペロー(著)、三木卓(訳)、ブッキング、2009年
- 『かちかちやま』 (日本名作おはなし絵本) 、千葉 幹夫(文)、小学館、2009年
- 『京極夏彦の妖怪えほん うぶめ』、京極夏彦(作)、岩崎書店、2013年
- 『こわくない』、谷川俊太郎(作)、絵本塾出版、2019年
作品集
[編集]- 『井上洋介の世界:イラストレーション・ナウ』、立風書房、1974年
- 『電車画府―井上洋介画集』 (Parco vision contemporary)、PARCO出版局、1988年
- 『井上洋介 木版東京百画府』(京都書院アーツコレクション)、京都書院、1999年
没後の作品集(含・再版)
[編集]- 『EYE MASK』(未発表漫画掲載)、蒼天社、2016年12月
- 『まぼろしえほん』(再版)、すずき出版、2017年11月
- 『ほうほうふくろう』(新作)、福音館書店、2017年6月
- 『このあしだれのあし』(再版)、すずき出版、2017年2月
- 『井上洋介 絵本画集(1931 ー 2016)』、玉川大学出版、2018年7月
- 『井上洋介 獨画集(1931 ー 2016)』、玉川大学出版、2018年7月
- 『あーちゃんはパンやさん』(再版)、福音館書店、2018年4月
- 『エクストラート FILE 22』、アトリエサード、2019年9月
- 『幻想と怪奇(傑作選)』、新紀元社、2019年10月
- 『あのまどに』(再版)、すずき出版、2019年11月
没後の個展・公開展示
[編集]- 2016年1 – 3月、『刈谷市美術館コレクション井上洋介絵本の世界<くまの子ウーフもやってくる>』(この会期中2月3日他界)、ふくやま美術館
- 2016年4月、『猫』・個展、アートスペース 繭
- 2016年11 – 12月、『井上洋介展』、アツコバルー
- 2016年11 – 12月、『井上洋介展』、アツコバルー
- 2017年1月、『京極夏彦の妖怪えほん』(「うぶめ」岩崎書店)・原画展、MERRY ART GALLERY
- 2017年3月、『井上洋介没後一周年大誕生会』アートコンプレックスセンター
- 2017年3月、『小さな 人人展』追悼展示、東京・羽黒洞
- 2017年3月、『第41回 人人展』追悼展示、東京都美術館
- 2017年4月、『オブジェ展』出展、スパンアートギャラリー
- 2017年4月、『井上洋介同窓会』、アートスペース 繭
- 2017年6月、『井上洋介展』、大阪浜崎県立美術館
- 2017年8 – 11月、東京開館40周年記念『奇喜怪快井上洋介の絵本展』、東京・ちひろ美術館
- 2018年7 – 9月、『奇喜怪快井上洋介の絵本展』、安曇野ちひろ美術館
- 2018年11月、『井上洋介展』、東京・恵比寿 ギャラリーMalle
- 2019年3月、『小さな 人人展』内展示、東京・羽黒洞
- 2019年3月、『第43回 人人展・特別陳列井上洋介』、東京都美術館
- 2019年10 – 11月、『開館40周年記念豊橋市美術博物館コレクション名古屋展ナイン・ストーリーズ』、豊橋美術博物館
- 2021年3月、『井上洋介展』、東京・恵比寿 ギャラリーMalle
※ 公開展示・個展は1960年代より 毎年 2〜3回開催。また イギリス、インドネシア、等 海外にても展示。
脚注
[編集]- ^ a b c d “くまの子ウーフ挿絵 井上洋介さんが死去 84歳、市川在住”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 朝刊 18. (2016年2月5日)
- ^ 「くまの子ウーフ」絵本作家・井上洋介さん死去 読売新聞 2016年2月4日[リンク切れ]
- ^ Munro, Leaf; 茂男, 渡辺; 洋介, 井上 (1968) (engnglishjpn). サムくんとかいぶつ. 東京: 学習研究社
- ^ 小学館 (1972-09). 小学一年生. 東京: 小学館
- ^ 小学館 (1974-05). 小学三年生. 東京: 小学館
外部リンク
[編集]- 井上洋介 (@inoue37yosuke) - X(旧Twitter)
- てこな 市川文化人