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井上詩音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
井上 詩音
名前
愛称 シオン
カタカナ イノウエ シオン
ラテン文字 INOUE Shion
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (2000-04-25) 2000年4月25日(24歳)
出身地 愛知県名古屋市守山区
身長 184cm
体重 77kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 ベガルタ仙台
ポジション DF
背番号 未定
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2023 ヴァンフォーレ甲府 30 (1)
2024 名古屋グランパス 2 (0)
2025- ベガルタ仙台
1. 国内リーグ戦に限る。2024年12月17日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

井上 詩音(いのうえ しおん、2000年4月25日 - )は、愛知県名古屋市守山区出身のプロサッカー選手Jリーグベガルタ仙台所属。ポジションはディフェンダー(DF)

プロ入り前

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3人兄弟の長男として生まれる[1]。11歳の時に地元の守山FCでサッカーを始め、中学は地元の守山北中学校に通いながらNagoya.S.Sに所属した[1][2]。当時から守備的なポジションでの起用が多かったが、中学時代はヘディングの強さと足の速さを活かしてフォワードでも起用されていた[3]

中学卒業後は東海学園高等学校に進学し、名古屋グランパスU-18に所属[2]。U-18の同学年には菅原由勢藤井陽也成瀬竣平らがおり、中でも藤井とはJR中央本線で通っていた共通点から特に仲が良く、常に刺激を与えられる関係でもあった[4]

トップチームへの昇格はかなわず、高校卒業後は専修大学法学部政治学科に進学しサッカー部に所属[2]。四年次は主将を務めた[5]。同大サッカー部で遠藤光菊地健太らとプレー[6]

クラブ経歴

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ヴァンフォーレ甲府

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2022年10月、ヴァンフォーレ甲府への加入内定が発表された[7]

2023年2月25日、J2リーグ第2節の徳島ヴォルティス戦でスタメン出場しプロデビュー。3月19日、第5節のファジアーノ岡山FC戦で品田愛斗のコーナキックからプロ初ゴールを決めた[8]。4月22日の町田ゼルビア戦の試合出場で、プロA契約締結条件である公式戦900分(J2)以上の出場を果たし、プロA契約に変更[9]

1年目ながらリーグ戦30試合に出場し、チームの守備に安定感をもたらす即戦力の活躍をみせた[10][11][12]。J2所属でありながら前年の天皇杯優勝枠で出場したAFCチャンピオンズリーグ2023/24では、井上が出場した試合は無敗であり[13]、大量失点を喫したホームのメルボルン・シティFC戦では自身のゴールを含めて3得点全てに絡んで引き分けに繋げるなど[14]、守備の要として1次リーグ突破の原動力となった[15]

名古屋グランパス

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大学・ヴァンフォーレ甲府での成長が評価され、アカデミーを過ごした名古屋グランパスからオファーを受ける[4]。このオファーについて井上は「名古屋からオファーがあったらいいよね」と話していた中でのオファーであり、驚きが強く整理ができずにかなり迷ったとしながらも、新たな目標を定めて挑戦する思いで移籍を決断した[16][17][18]。2024年1月6日、名古屋グランパスが完全移籍での獲得を発表した[17][18]

この年のグランパスはDFの主力が多く移籍しており、即戦力として井上のほかにハ・チャンレ三國ケネディエブスが加入していた[19][20][21]。再編する守備の軸としてはハ・チャンレや河面旺成が期待されていたがシーズン開始直前に2人が揃って負傷し[22][23][24][25]、開幕戦には野上結貴とともに井上・三國といった若い布陣で挑まざるを得なくなり、若い2人の経験不足が露呈して0-3の完敗を喫する要因となってしまう[16][26][27]。第2節にも途中出場したが、その後は軸として期待された2人の復帰に伴ってベンチ入りすら難しい状況となった[12]

ベガルタ仙台

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2024年12月、ベガルタ仙台への完全移籍が発表された[28][29]

選手としての特徴

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高い身体能力を武器とするセンターバックで、ヘディングには絶対の自信を持つ[3][12]。足の速さを活かしたカバーリングも武器としており、3バックの全てのポジションをこなせる器用さを持ち、サイドバックでの起用にも自信を持つ[3][4][12]

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2023 甲府 49 J2 30 1 - 0 0 30 1
2024 名古屋 4 J1 2 0 1 0 1 0 4 0
2025 仙台 J2
通算 日本 J1 2 0 1 0 1 0 4 0
日本 J2 30 1 - 0 0 30 1
総通算 32 1 1 0 1 0 34 1

タイトル

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クラブ

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名古屋グランパス

脚注

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  1. ^ a b 井上詩音”. 名古屋グランパス公式サイト. 2024年11月3日閲覧。
  2. ^ a b c 専修大学体育会サッカー部 井上詩音選手【大学サッカーのすゝめ 2021】”. soccer MAMA. 2024年11月3日閲覧。
  3. ^ a b c 【若鯱通信】第8回:U-18注目選手インタビュー井上詩音&浅井昂介「ここから僕らは、スタメンに生き残る!」<前編>”. 赤鯱新報 (2017年9月26日). 2024年11月3日閲覧。
  4. ^ a b c 【J1名古屋】新加入のDF井上詩音、守備の要になる!同級生・藤井陽也の欧州挑戦を身近な目標に「追い掛ける」”. 中日スポーツ (2024年1月15日). 2024年1月17日閲覧。
  5. ^ 可能性は無限大”. 専修大学サッカー部公式サイト (2022年12月2日). 2023年5月11日閲覧。
  6. ^ 専修大新入部員に開幕デビューのDF遠藤、U-17代表歴持つSB菊地、静学主将のMF清水ら”. ゲキサカ (2019年4月10日). 2023年4月1日閲覧。
  7. ^ 専修大学 井上 詩音 選手 2023シーズン加入内定のお知らせ”. ヴァンフォーレ甲府 (2022年10月31日). 2023年4月1日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ 甲府MF品田愛斗が2ゴール1アシスト大暴れ!! 無敗岡山との打ち合い制して2連勝”. ゲキサカ (2023年3月19日). 2023年4月1日閲覧。
  9. ^ 井上 詩音選手 プロA契約へ変更のお知らせ”. [ヴァンフォーレ甲府] (2023年5月2日). 2023年5月11日閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ 名古屋、地元出身DF井上詩音を獲得「生まれ育った名古屋の地で、新たなエンブレムと共に再びプレー出来ること、誇りに思います」”. DAZN (2024年1月6日). 2024年11月3日閲覧。
  11. ^ 移籍市場注目!? Jリーグで輝く若き逸材10人。海外移籍もあるか。今をときめく才能たち”. FOOTBALL CHANNEL. 2024年11月3日閲覧。
  12. ^ a b c d J1注目!? J2リーグで輝く若き才能5人。大活躍のルーキーや世界を経験した逸材MFも”. FOOTBALL CHANNEL. 2024年11月3日閲覧。
  13. ^ J2甲府 “ACL無敗男”DF井上が勝利で突破決める「勝って来年につなげたい」29日メルボルン戦”. スポニチアネックス (2023年11月25日). 2024年11月4日閲覧。
  14. ^ 3失点には反省も…甲府の大卒ルーキーCB井上詩音がアジア舞台で1G1A「すごく俯瞰的に見えた」”. ゲキサカ (2023年11月30日). 2024年11月4日閲覧。
  15. ^ J2甲府 DFの要、井上詩音がACL1次リーグ突破に意欲「外国人選手に当たり負けしない部分を見て欲しい」…29日ホームでメルボルンC戦”. スポーツ報知 (2023年11月25日). 2024年11月4日閲覧。
  16. ^ a b 月刊グラン 2024年5月号(4月12日発売)”. グランパスウォッチャー (2024年4月10日). 2024年11月3日閲覧。
  17. ^ a b 甲府ルーキーDF井上詩音が名古屋に完全移籍「自分でもかなりの時間悩みましたが…」”. ゲキサカ (2024年1月6日). 2024年11月4日閲覧。
  18. ^ a b 【甲府】井上詩音が名古屋へ完全移籍「プロ選手として生きていく上で新たな目標定め挑戦したい」”. 日刊スポーツ (2024年1月6日). 2024年11月4日閲覧。
  19. ^ 【名古屋グランパス】韓国・浦項からハ・チャンレを完全移籍で獲得 手薄DF陣に新戦力「誠に光栄」”. 中日スポーツ (2024年1月10日). 2024年11月4日閲覧。
  20. ^ 名古屋グランパス、山口素弘GMが新加入選手を紹介 「良い陣容が集まったと思っている。ぜひ期待して」”. 中日スポーツ (2024年1月14日). 2024年11月4日閲覧。
  21. ^ このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ1の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?”. FOOTBALL CHANNEL. 2024年11月4日閲覧。
  22. ^ 【J1名古屋】長谷川健太監督「優勝しか見ていない」 ”オリ10”鹿島との今季開幕戦、若手選手の活躍に期待”. 中日スポーツ (2024年2月22日). 2024年11月4日閲覧。
  23. ^ 名古屋グランパス・新加入の河昌来はファイター系のセンターバック「長所を生かさないと生き残れない」日本でも闘志を武器にする”. 中日スポーツ (2024年1月17日). 2024年11月4日閲覧。
  24. ^ 【J1名古屋】河面旺成、今季はDFリーダー自負 守備陣再構築で「積極的にやりながら、引っ張っていく」”. 中日スポーツ (2024年2月13日). 2024年11月4日閲覧。
  25. ^ 【J1名古屋】最終ライン抜擢の23歳2人「もうこんな悔しい思いは」開幕戦3失点の"授業料"取り戻せるか”. 中日スポーツ (2024年2月23日). 2024年11月4日閲覧。
  26. ^ 【J1名古屋】開幕戦に先発濃厚な井上詩音「すごくわくわく…5年間やってきたことを全て表現」J2甲府から今季新加入DF”. 中日スポーツ (2024年2月20日). 2024年11月3日閲覧。
  27. ^ 【J1名古屋】最終ライン抜擢の23歳2人「もうこんな悔しい思いは」開幕戦3失点の"授業料"取り戻せるか”. 中日スポーツ (2024年2月23日). 2024年2月27日閲覧。
  28. ^ 井上詩音選手 名古屋グランパスより完全移籍加入のお知らせ”. ベガルタ仙台オフィシャルサイト. 2024年12月17日閲覧。
  29. ^ 井上 詩音選手、ベガルタ仙台へ完全移籍のお知らせ|ニュース|名古屋グランパス公式サイト”. 名古屋グランパス公式サイト. 2024年12月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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