井戸塀政治家
表示
井戸塀政治家(いどべいせいじか)は、日本の裕福な資産家が政治家を志し、見返りを求めずに私財を投げうち政治生活に奔走、最後に残った財産は井戸と塀だけだったという者の例え[1]。井戸塀議員とも。
概要
[編集]政治や選挙に私財のほとんど全てを投げうつことに加え「清貧」という定義を加えることもあるが、古くは金権政治が蔓延する地域(津軽選挙を参照)で買収工作を行った政治家も「清貧」と表現する場合があるため[2]、歴史的背景や地域性も考慮する必要がある。
主に20世紀後半までの政治家に用いられ、「最後の井戸塀政治家」と表現される者もいる[3][4]ように、21世紀に入ると死語になりつつある[5]。しかし、2020年代においても選挙に落選した後の元国会議員で、破産した者や生活保護で暮らしている者が結構いると証言する者もいる[6]。
脚注
[編集]- ^ “<不死鳥> 井戸塀”. 中日新聞 (2023年12月23日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “青森県の初代民選知事 井戸塀政治家の歩み”. 専修大学社会科学研究所 月報 No.659 (2018年5月). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “藤山愛一郎(その二)岸信介の要請で外務大臣に就任。そして日本最後の「井戸塀政治家」へ---”. 日刊現代 (2015年2月13日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “評伝永田良吉 : 最後の井戸塀政治家”. 国会図書館サーチ. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “「井戸塀政治家」は死語か 国民に百年の計を示し、議論戦わせよ”. 産経新聞 (2024年10月21日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “杉村太蔵は『落選議員の星』 自己破産、生活保護の元国会議員は「結構いる」”. デイリー (2020年10月10日). 2024年10月28日閲覧。