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井本農一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
井本 農一いもと のういち
人物情報
生誕 (1913-03-30) 1913年3月30日
日本の旗 日本山口県新南陽市
死没 1998年10月10日(1998-10-10)(85歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 国文学
研究機関 お茶の水女子大学聖心女子大学実践女子大学
学位 文学博士
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井本 農一(いもと のういち、1913年3月30日 - 1998年10月10日)は、日本国文学者俳人お茶の水女子大学名誉教授。実践女子大学第8代学長で、勲二等瑞宝章受章者。

経歴

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1913年、山口県新南陽市(現周南市)に生まれた。1933年旧制成蹊高等学校文科甲類を卒業。1936年東京帝国大学文学部国文科を卒業。

卒業後は、お茶の水女子大学教授をつとめた。1961年、学位論文『蕉風を中心としたる俳諧史の問題的研究』を東京大学に提出して文学博士号を取得[1]。1976年にお茶の水女子大学を定年退官し、名誉教授となった。その後も聖心女子大学教授として教鞭をとり、1984年からは実践女子大学第8代学長をつとめた[2]。1988年に退職。墓所は小平霊園

受賞・栄典

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研究内容・業績

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  • 日本中世・近世文学を研究し、特に松尾芭蕉を研究テーマとした。

家族・親族

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著作

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著書
  • 『日本文学史攷』修文館、1941年。 
  • 『国文学の再建 理論と方法』育英書院、1942年。 
  • 宗祇論』三省堂、1944年。 
  • 『旅と日本文学』成武堂、1944年。 
  • 『詩人良寛』美和書房、1946年。 
  • 『おくの細道新解』明治書院、1951年。 
  • 『日本文学年表』明治書院、1952年。 
  • 『俳文藝の論』明治書院、1953年。 
  • 『奥の細道』弘文堂アテネ文庫〈古典解説シリーズ〉、1954年。 
  • 『奥の細道をたどる』角川新書、1957年。 
  • 『俳句風土記 名句の跡をたずねて』社会思想社〈現代教養文庫〉、1963年。 
  • 小林一茶ポプラ社〈世界伝記全集〉、1967年。 
  • 『芭蕉=その人生と芸術』講談社現代新書、1968年。 
  • 『宗祇 浪曼と憂慮 日本の旅人』淡交社、1974年。  
  • 『芭蕉 旅ごころ』読売選書、1976年。 
  • 『芭蕉入門』講談社学術文庫、1978年。 
  • 『芭蕉の文学の研究』角川書店、1978年。 
  • 『良寛』講談社学術文庫、1978年。 
  • 『季語の研究』古川書房、1981年。 
  • 『芭蕉と俳諧史の研究』角川書店、1984年。 
  • 『季節のことば 私の季語手帖』小学館、1987年。 
    • 『私の季語手帖』小学館ライブラリー、1998年。 
  • 『芭蕉とその方法』角川選書、1993年。 
  • 『季語淡彩』小学館、1994年。 
  • 『名句鑑賞十二か月』小学館、1998年。 
句集
  • 『遅日の街』永田書房、1977年。 
  • 『流水抄』角川書店、1980年。 
  • 『井本農一集』俳人協会、1999年。 
共編著・校訂
  • (編)『源氏物語とその人々』紫乃故郷舎、1949年。 
  • (編)『芭蕉をめぐる人々』紫乃故郷舎、1953年。 
  • 関克己共校註『良寛歌集 年代別』角川文庫、1959年。 
  • 原岡秀人共著『奥の細道総索引』明治書院、1962年。 
  • 為朝物語』岩崎書店〈少年少女日本古典物語全集〉、1964年。 
  • 『太平記』ポプラ社〈古典文学全集〉、1966年。 
  • 『芭蕉の世界』小峰書店〈文学の世界シリーズ〉、1968年。 
  • 東海林隆共著『奥の細道』明治書院〈古典アルバム〉、1970年。 
  • 『宇治拾遺物語 けちんぼ長者ほか』学灯社〈小学生の日本古典全集〉、1971年。 
  • 堀信夫村松友次共校注・訳『日本古典文学全集 松尾芭蕉集』小学館、1972年。 
  • 川崎展宏, 堀信夫共編『俳句のすすめ 古典と現代の詩精神をつなぐ』有斐閣選書、1976年。 
  • 堀信夫共編『古典俳句を学ぶ』有斐閣選書、1977年。 
  • 壇上正孝共編『芭蕉紀行総索引』 下、明治書院、1977年。 
  • 堀信夫共著『文人書譜 10.芭蕉』淡交社、1979年。 
  • 今泉準一共著『連句』大修館書店、1982年。 
  • 編著『作歌・作句』放送大学、1986年。 
  • 尾形仂『近世四季の秀句』角川書店、1998年。 
記念論集
  • 『俳文芸の研究 井本農一博士古稀記念』角川書店、1983年。 

参考資料

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  • 「追悼・井本農一」『俳壇』16-2、本阿弥書店、1999年

脚注

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