交響曲第5番 (團伊玖磨)
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團伊玖磨の交響曲第5番は、作曲者の番号付き交響曲のうち5番目の作品。交響曲第4番と作曲期間が重なっており、初演もほぼ同時期に行われている。
作曲の経緯
[編集]初演
[編集]1965年10月19日。團伊玖磨指揮、読売日本交響楽団。沼津市公会堂に於いて。
楽器編成
[編集]ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュ・ホルン、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン6、トランペット3、トロンボーン4、テューバ、ティンパニ、トライアングル、タンバリン、小太鼓、シンバル、大太鼓、チューブラーベル、グロッケンシュピール、ハープ、弦五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
構成
[編集]演奏時間は約40分。
- 第1楽章 アンダンテ・ソステヌート ― アレグロ・モデラート
自由なソナタ形式。ユニークな序奏は、弦楽四重奏と弦楽合奏との対話によって進められる。
- 第2楽章 スケルツォ(アレグロ・ヴィーヴォ)
ゲネラルパウゼが効果的に使用されている。
- 第3楽章 古風な主題による10の変奏曲
主題はアンダンテ・カンタービレで、16小節にわたってクラリネット(一部オーボエに受け継がれる)により奏される。第7変奏では第1楽章冒頭を思わせる弦楽四重奏により前半が奏される。第10変奏で拍子を激変させ、そのままクライマックスを築く。