コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

人新世の「資本論」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
人新世の「資本論」
著者 斎藤幸平
発行日 2020年9月17日
発行元 集英社
ジャンル 経済学
日本
言語 日本語
形態 新書
ページ数 384
公式サイト 人新世の「資本論」 集英社
コード ISBN 978-4087211351
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

人新世の「資本論」』(ひとしんせいの しほんろん)は、日本哲学者経済思想家である斎藤幸平の著書。現代の大量生産、大量消費社会に対する痛烈な批判とともに、時代遅れとされていたマルクス思想の再考の必要性を訴えている。

概要

[編集]

2020年9月に集英社新書の1冊として刊行され、2020年から2021年にかけて読売新聞[1]や、東京新聞[2]の書評などで取り上げられ話題となった[3][4]。2021年8月時点で新書として異例の30万部を超える売り上げを記録し[5]、2023年8月時点で累計発行部数50万部を超えた[6]

翻訳

[編集]

韓国語スペイン語カタルニア語ドイツ語英語[7][8]に翻訳して刊行された[6]

韓国語

[編集]

キム・ヨンヒョンが韓国語に翻訳し、『지속 불가능 자본주의』(「持続不可能資本主義」)と題して、2021年10月に韓国で出版された[9][10]。その後、韓国出版人会議が主催する第1回「アジア・ブックアワード 2021」で⼀般書部⾨の年間最優秀図書賞を受賞した[11]

英語

[編集]

大学講師兼翻訳家のBrian Bergstrom[12]が英語に翻訳し、『Slow down : the degrowth manifesto』と題して、2024年1月に出版された[7][8]

脚注

[編集]
  1. ^ 瀧澤弘和(経済学者、中央大学教授)「「脱成長コミュニズム」へ」『読売新聞』(2020年12月13日)。2021年9月15日閲覧。
  2. ^ 森永卓郎「脱成長」こそ矛盾打ち破る」『東京新聞』(2020年10月11日)。2021年9月15日閲覧。
  3. ^ SDGsで温暖化止まらず『人新世の「資本論」』(売れてる本)『朝日新聞』(2021年1月16日)。2021年9月15日閲覧。
  4. ^ 人新世の「資本論」 さいたま市図書館。2021年9月12日閲覧。
  5. ^ 「人新世の『資本論』」なぜここまで売れるのか 著者が「一番の事件」と感じた現象GLOBE+』(2021年8月2日)、朝日新聞社。2021年9月12日閲覧。
  6. ^ a b 斎藤幸平・著『人新世の「資本論」』(集英社新書)がついに50万部突破! 世界各地で翻訳版も続々刊行!」『PR TIMES』(2023年8月24日)。2024年3月18日閲覧。
  7. ^ a b "Title: Slow down : the degrowth manifesto / written by Kōhei Saitō; translated by Brian Bergstrom. Other titles: Hitoshinsei no “Shihonron.” English" Google ブックス。2024年3月18日閲覧。
  8. ^ a b "Slow down : the degrowth manifesto" Amazon.com. 2024年3月18日閲覧。
  9. ^ "지속 불가능 자본주의 기후 위기 시대의 자본론" NAVER. 2022年10月8日閲覧。
  10. ^ チェ・ウォンヒョン記者 “새로운 세대는 자본주의 멈출 ‘탈성장 코뮤니즘’ 추구한다”(新しい世代は資本主義を止める「脱成長コミュニズム」を追究する)『ハンギョレ』2022年10月8日閲覧。
  11. ^ 集英社 斎藤幸平『⼈新世の「資本論」』が「アジア・ブックアワード 2021」で最優秀図書賞を受賞」文化通信(2021年12月15日)。2022年10月8日閲覧。
  12. ^ "ABOUT THE TRANSLATOR" Google ブックス。2024年3月18日閲覧。

関連項目

[編集]