今井麗
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今井 麗(いまい うらら) | |
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生誕 |
1982年 神奈川県 |
出身校 | 多摩美術大学 |
著名な実績 | 洋画 |
配偶者 | 西村有 |
親 | 今井信吾 |
公式サイト |
ulalaimai |
今井 麗(いまい うらら、1982年[1]- )は日本の画家。
来歴
[編集]1982年、神奈川県に生まれる[1]。
生まれつきの難聴をもち[2]、2歳から6歳まで日本聾話学校に通う[3]。父である油絵画家の今井信吾[4]が、聾話学校に通う娘のために描いた日々の記録は、のちに『宿題の絵日記帳』(リトルモア 2017年)として出版された [3][5]。
小学校からは一般校に通い[5]、小学校1年生のころから絵を描き始める[2]。油絵画家だった父の影響で、最初から油絵具を使用している[2]。初めて画家になりたいと思ったのは中学生のころ [6]。
2004年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業[1]。2006年から本格的に画家として活動を始める[2]。2009年多摩美術大学大学院美術研究科博士課程を満期退学[6]。2012年にシェル美術賞本江邦夫審査員奨励賞を「ヒマラヤロックソルト」で受賞[4][7]。2016年、植本一子のエッセイ『かなわない』の装画を担当し[8]、バタートーストの絵が広く知られるきっかけとなる[6]。2017年、虎屋のやわらか羊羹「ゆるるか」のリーフレットに作品が掲載される[6][9]。2018年、初の画集『gathering』を刊行[1]。
家族
[編集]父は油絵画家の今井信吾。夫は画家の西村有[10]。3人の子がいる[4][5]。
受賞歴
[編集]展覧会
[編集]- 2017年11月7日-11月23日 - 今井信吾・今井麗「『宿題の絵日記帳』とその後」展 - Title2階ギャラリー[5]
- 2019年3月3日-3月31日 - 「LOVERS」 - xyz collective(東京)[4][11]
- 2020年1月11日-3月22日 - 「project N78 今井麗」 - 東京オペラシティ アートギャラリー(東京)[4][12]
- 2020年2月-3月 - 「MARCH」 - OIL by 美術手帖(東京)[4]
- 2020年4月20日-5月16日 - 「LOVERS」 - Union Pacific(ロンドン)[4][13]
- 2020年6月 - 「REVELATION」 - nidi gallery(東京)[4][2]
- 2020年10月7日-10月19日 - 「AMAZING」 - 新宿高島屋美術画廊(東京)[4]
- 2021年2月6日-4月3日 - 「AMAZING」 - Nonaka-Hill(ロサンゼルス)[4][14]
- 2021年6月25日-7月18日 - 「MELODY」 - パルコミュージアムトーキョー(東京)[4]
作品
[編集]静物画に興味を持ち[8]、食卓や果物、ぬいぐるみなど、室内にある身近なモチーフを描く[6]。油彩以外では絵が描けないと公言している[6][8]。
装画
[編集]- 2011年 角田光代『曾根崎心中』リトルモア ISBN 978-4-89815-326-0[5] - 装丁家の鈴木成一から依頼を受け、徳兵衛とお初を描いた[15]。
- 2016年 植本一子『かなわない』タバブックス ISBN 978-4-907053-12-3[1][5]
- 2016年 椰月美智子『明日の食卓』KADOKAWA ISBN 978-4-04-104104-8[5][8] - 装画のタイトルは「SUMMIT」[16]
- 2017年 鴻上尚史『ジュリエットのいない夜』集英社 ISBN 978-4-08-771108-0[5]
- 2019年 『暮しの手帖』2019年8-9月号 表紙[8]
作品集
[編集]- 2018年『gathering』baci ISBN 978-4-9908859-2-2
- 2021年『MELODY』PARCO出版 ISBN 978-4-86506-357-8
関連書籍
[編集]- 『宿題の絵日記帳』今井信吾 リトルモア 2017年 ISBN 978-4-89815-460-1
脚注
[編集]- ^ a b c d e “アーティスト 今井麗”. 美術手帖. 2021年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e “やっぱり世界は「アメージング」であって欲しいーー。今井麗が「多種多様な生き物がチグハグに共存する世界」を描く理由”. FASHIONSNAP. 2021年9月23日閲覧。
- ^ a b “『宿題の絵日記帳』 今井信吾”. リトルモアブックス. 2021年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “画家・今井麗に訪れた気持ちの変化 「自分が本当に描きたいものを描くのが一番」という思いに至るまで”. TOKION. 2021年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “今井信吾・今井麗「『宿題の絵日記帳』とその後」展”. 本屋Title. 2021年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “「音のない世界」に生きる画家・今井麗が電信柱の陰で出会った人生の転機”. 文春オンライン. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “シェル美術賞2012 受賞作品”. 出光. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “とらやの新商品、やわらか羊羮『ゆるるか』のリーフレットを、つるとはなが制作させていただきました。”. つるとはな(Twitter). 2021年9月23日閲覧。
- ^ “今井麗「LOVERS」”. 美術手帖. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “project N 78 今井麗 IMAI Ulala”. 東京オペラシティ アートギャラリー. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “Ulala Imai LOVERS”. UNION PACIFIC. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “Ulala Imai: AMAZING”. Nonaka Hill. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “「子供の頃は、アニメの縦線に救われました」――画家・今井麗の「普通の生活」”. 文春オンライン. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “ULALA IMAI”. 2021年9月23日閲覧。