今宵安らかに
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「今宵安らかに」(英語: Everything's Alright)はアンドリュー・ロイド・ウェバー作曲のミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」 (Jesus Christ Superstar)のナンバーである
この曲は、マリアがイエスに香油を注ぐ聖書の話をもとにしている。
- ルカによる福音書7章36節から49節
この曲は、民衆の期待にこたえ続けるジーザスを優しく包み込み癒すマリアと、ジーザスとのすれ違いが深まるユダの様子を表している。
ジーザスに純粋で献身的な愛を注ぐマグダラのマリアは、ジーザスに香油を塗り、身体を清め「何も思い悩むことはありません。今宵は何もかも忘れて安らかにお休みください」と優しく歌う。しかし、当時は香油は非常に高価で、その価値はおよそ三百デナリ。当時の労働者の1日分の給料は1デナリと言われていたため、労働者の三百日分の給料に相当する。ジーザスの弟子の一人、イスカリテオのユダは、高価な香油を惜しみなく使うマリアに「なぜ、この香油を300デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか」と責める。それだけの香油があれば、多くの貧しい者を救えるはずだと咎めるが、ジーザスは「いつの世も貧しさに苦しむ者は多くいる。彼らをすべて救えると思うのか。私が共にいるうちに考えて行動するのだ。私がいなくなった後、お前たちは途方に暮れることになる」と答えた。今の自分の恵みを無駄にしてはいけない、私がいつまでも共にいると思ってはいけないのだと。
今宵安らかにはマリアのメイン曲であり、他に
- ユダの裏切りによって捕らえられてしまったイエスに、「あなたのために生きてきた、これからどうしたらいいのでしょう」と投げかける『やり直すことはできないのですか』(Could We Start Again Please)
がある。
脚注
[編集]- ^ “「イエスに香油を注いだマリアの信仰」 ヨハネによる福音書12章1~8節 - 日本キリスト教富谷教会 礼拝説教 辺見宗邦牧師” (日本語). 「イエスに香油を注いだマリアの信仰」 ヨハネによる福音書12章1~8節 - 日本キリスト教富谷教会 礼拝説教 辺見宗邦牧師 2018年10月13日閲覧。