仕損品
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仕損品(しそんじひん、しそんひん)とは、一般的に、仕損じた(加工などに失敗した)物品そのものを指す。例えば、陶器を作っていたが、窯焼きの時点で割れてしまったとなるとこれが仕損品である。これには製品としての価値はもはや見出すことはできないが、原材料としての価値を持つことがある。この価値のことを仕損品評価額と呼ぶ。
会計処理
[編集]会計上、仕損じた場合には個別原価計算と総合原価計算で扱いが異なり、さらに補修で対応できるか、新たに代品を製造するかなどでも異なるが[1]、代品を製造する場合の一例としては、仕損品の製造原価を全額仕損費として製造原価から振り替える。ただし、仕損品にスクラップとしての評価額(売却価値)が存在すれば、その金額だけ資産として計上し、仕損費の計上を抑制する。たとえば、以下のようになる。
例:製造原価300,000円が集計されているA製品のすべてを仕損じた。なお、当該仕損品の評価額は50,000円であると見積もられた。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
仕損費(費用) | 250,000 | 仕掛品(資産) | 300,000 |
仕損品(資産) | 50,000 |
参考文献
[編集]- ^ 岡本清; 廣本敏郎『段階式日商簿記2級工業簿記[24年度受験用]』税務経理協会、2012年、136, 161頁。ISBN 978-4-419-05795-4。