他阿霊随
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他阿 霊随(たあ れいずい、明和2年(1765年) - 天保6年12月29日(1836年2月15日))は、近世の時宗の僧。時宗当麻派本山だった無量光寺第52代住職。号は「南謨」「那謨」。
生涯
[編集]元々は浄土宗大本山の芝増上寺の僧であったが、無量光寺の依頼により、同寺に入る。参道の脇に徳本の名号碑を建てた[1]。俳人でもあり、文化7年(1810年)五柏園丈水の3回忌に追善の句集『遠ほととぎす』を刊行している[2]。その地位にあること26年で文政3年(1820年)隠居する[3]。主に隠居後に、相模国中部を中心に、武蔵国南部にかけてまで、「一遍上人五十二代他阿」として他宗派を含む寺院境内や辻に100基にものぼる多数の名号碑を残し、寺勢の隆盛に努めた。
参考文献
[編集]- 座間美都治『当麻山の歴史』(当麻山無量光寺、1974年)
- 樋田豊宏「時宗五十二代名号塔について」(『藤沢市史研究』第16号、藤沢市文書館、1983年)
- 吉野甫「一遍上人五十二代―他阿霊随―」(『ふじの町史研究誌』第3号、藤野町史編さん委員会、1993年)
- 保坂健次「一遍上人五十二代・霊随上人の六字名号塔について」(『寺社と民衆』第6輯、民衆宗教史研究会、2010年)
関連項目
[編集]- 河野至実 - 無量光寺第56代住職で名号碑を各地に建立
脚注
[編集]外部リンク
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