令女界
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令女界(れいじょかい)は、宝文館が発行していた雑誌。1922年(大正11年)創刊、1950年(昭和25年)に休刊。女学校高学年から20歳前後の未婚女性を主な読者対象としていた。
『少女画報』と同様に、身の上相談や美容相談にも力を入れていた。男女の恋愛を描いた小説も掲載されたため、「軟派な少女の読むもの」との印象もあった。
- 「他の少女雑誌は公認しても『令女界』は禁止する学校が多かった。もちろん禁止されても読むのは自由だったが、戦前、校規にそむく勇気のある少女は少なかった。」(遠藤寛子)
主な作家
[編集]文学作品
[編集]- 大原富枝
- 川端康成 - 『翼の抒情歌』(昭和8年1月号 - 6月号)
- 森田たま - 『桃李の径(こみち)』(昭和14年)
- 龍胆寺雄 - 『燃えない蝋燭』(昭和5年4月号 - 昭和6年3月号)、『青銅のCupid』(昭和8年4月号 - 昭和9年3月号)、『禁断の果実』(昭和25年1月号 - 9月号)
- 北川千代 - 『新しき朝』(大正13年)、『春に叛く』『一つの路』(大正14年)、『名を護る』(大正15年)、『薤(らっきょう)』『花瓶』(昭和2年)、『春闌(はるたけなは)』(昭和4年)、『赤い海水着』(昭和9年)
- 萩原朔太郎 - 散文詩『坂』(昭和2年9月号)