仲村颯悟
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仲村 颯悟(なかむら りゅうご、1996年1月10日[1] - )は、日本の映画監督。沖縄県沖縄市出身。 沖縄県立球陽高等学校[2]、慶應義塾大学環境情報学部卒業[3]。
来歴
[編集]小学生の頃から映像制作を行う。これまで制作した作品は30本以上に及ぶ[4]。また、その頃から地域の公民館を借りて、友人と上映会を開催していた。
2009年に沖縄観光ドラマコンペティションに応募した「やぎの散歩」の脚本が選ばれ、自らメガホンを取った。その後、2010年に「やぎの散歩」がショートショートフィルムフェスティバルにおいて、ノミネートされ話題となった[5]。
2009年に宮古島で自身の上映会が開催された際、地元の子どもたちと「島の時間」を制作。完成後に宮古島で開かれた上映会では、1日の上映で1600人を動員した[6]。
2010年に日本史上最年少で仙頭武則をプロデューサーに迎え長編映画「やぎの冒険」を全国公開。主題歌をCoccoが手がける。
2016年に5年ぶりの長編映画「人魚に会える日。」を大学生の友人らと共に全編自主制作、劇場公開。友情出演にCocco、主題歌をMONGOL800のキヨサクが手掛けた。また、東京公開初日には女優の樹木希林が登壇し話題を集めた。[7]
人物
[編集]- 同じ沖縄県出身アーティストであるCoccoと親交が深く、2010年に是枝裕和らと共に制作費0円の自主制作映像企画「Inspired movies」に参加した[8]。
- 自主制作映画時には自身が出演することもあったため、演技にも興味があるといい、多くの映画にエキストラ出演している。
- ホラー映画が大好きであり、「やぎの冒険」製作時もヤギのホラー映画を作ろうと提案したが、プロデューサーに却下された。
- 女優の満島ひかりは中学校の先輩にあたり、大学卒業記念イベントに登壇した。[9]
主な監督作品
[編集]映画
[編集]- 「耳切坊主」(2009年)
- 「やぎの散歩」(2009年)
- 「島の時間」(2009年)
- 「やぎの冒険」(2010年)
- 「ジョンの初恋」(2011年)
- 「人魚に会える日。」(2016年)[10]
- 「ゆしぐとぅ」(2016年)[11]
- 「The island's will」(2018年)
ミュージックビデオ
[編集]- 三村エレジー/Cocco(2012年)
- honey trap/repsy(2019年)
- エール / いーどぅし(2019年)
- うむい/Rude-α (2022年)
- ヤーマンの歌/轟-TODOROKI- (2023年)
- Borderless/Rude-α (2023年)
- 歓びのブルース/島袋優(BEGIN) (2024年)
主な出演作品
[編集]- 「KOTOKO」(2012年、塚本晋也監督) - 琴子の姉の子ども役
- 「ハイザイ〜神様の言うとおり〜」(2012年、福永周平・泉尾昌宏監督) - 組長役
- 「10ROOMS」(2022年、岸本司監督)-犯人役
その他
[編集]- 「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」(2010年、李 闘士男監督)-美術助手
- 「10ROOMS」(2022年、岸本司監督)-演出応援
- HY SKYFes 2023ドキュメンタリー 『僕らと音の旅』(2023年) -演出指導
- HY SKYFes 2024ドキュメンタリー 『空でつながる私たち』(2024年) -演出指導
過去の受賞歴
[編集]- 「ショートショートフィルムフェスティバル2010」において「やぎの散歩」が「旅!シヨーットプロジェクト部門」にノミネート(2010年)
- 「田辺弁慶映画祭」において「やぎの冒険」が正式招待(2010年)
- 「第10回天草映画祭」において「やぎの冒険」が「風の賞」受賞(2011年)
- 「第14回上海国際映画祭」において「やぎの冒険」がパノラマ部門に正式招待(2011年)
- 「第3回カナダトロント新世代映画祭」において「やぎの冒険」が公式コンペティション部門に正式招待(2011年)
- 「第13回ソウル国際青少年映画祭」において「やぎの冒険」がチルドレン・オブ・ヘブン部門に正式招待(2011年)
- 「なら国際映画祭2011」において「やぎの冒険」が正式招待(2011年)
- 「鶴岡食文化映画祭」において「やぎの冒険が正式招待(2011年)
- 「岡山映画祭2012」において「やぎの冒険」が正式招待(2012年)
執筆活動
[編集]コラム連載
[編集]寄稿
[編集]- タバブックス「仕事文脈 vol.8」
- ブルシープ「はじめて投票するあなたへ、どうしても伝えておきたいことがあります。」(監修:津田大介)
書籍
[編集]- 沖縄教販「やぎの冒険 リュウヤのしごと」
- 汐文社「映画カントクは中学生!」(著者:艸場よしみ)
- ゴマブックス「映画 人魚に会える日。メモリアルー学生映画監督と大学生スタッフの挑戦ー」
- 自費出版エッセイ「ひとりごと」(2019年)
脚注
[編集]- ^ “監督 仲村 颯悟”. 日本映画劇場. (2011年1月2日) 2013年8月20日閲覧。
- ^ 仲村監督「やぎの冒険」世界へ 国際映画祭出品相次ぐ (2011年6月30日). “琉球新報” 2013年8月20日閲覧。
- ^ “「モンパチ」キヨサク&満島ひかり、沖縄出身の仲村颯悟監督の大学卒業を祝福”. 映画.com. (2019年2月25日) 2019年2月25日閲覧。
- ^ “沖縄発の新人映画監督はなんと14歳の中学生!”. ニュースウォーカー. (2011年1月6日) 2013年8月20日閲覧。
- ^ “日本映画史上初、中学生映画監督・仲村颯悟監督作品「やぎの冒険」がロードショー公開”. ビデオSALON.Web. (2011年1月11日) 2013年8月20日閲覧。
- ^ “AAF Café vol.7 レポート”. AAF通信 (アサヒ・アート・フェスティバル). (2010年8月12日) 2013年8月20日閲覧。
- ^ 樹木希林、無償でイベント出席 沖縄出身20歳の映画監督にエール
- ^ “Cocco「Inspired movies」同梱CDに未発表音源収録”. ナタリー. (2011年3月25日) 2013年8月20日閲覧。
- ^ “ 満島ひかり、中学後輩の映画監督が慶應卒業し駆け付ける”. NEWSポストセブン. (2019年3月5日) 2019年3月5日閲覧。
- ^ “19歳の仲村颯悟5年ぶり新作、沖縄の今を切り取る「人魚に会える日。」2月公開”. 映画ナタリー (2015年10月14日). 2015年10月14日閲覧。
- ^ “怒りだけじゃない。沖縄出身の大学生が撮った若者たちの葛藤”. BuzzFeed (2016年6月23日). 2016年6月23日閲覧。
- ^ “コラム「南風」 5年ぶりの映画監督”. 琉球新報. (2015年7月14日) 2015年7月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- 仲村颯悟 (@ryuugo_okinawa) - X(旧Twitter)