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任務志向防護態勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イラク戦争におけるMOPPレベル4状態のアメリカ海兵隊員

任務志向防護態勢(にんむしこうぼうごたいせい Mission Oriented Protective Posture,MOPP)は、NBC戦に対応する準備状態を示す軍事用語。主にアメリカ軍などで用いられており、準備状態に合わせレベル0からレベル5で示される。

概要

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化学兵器の使用を始めとするNBC戦においては、兵士が軍事行動を行なうにあたりガスマスクを始めとする特殊な個人装具を必要とする。

しかし、それらの装具は着用者に体力的な負担を強いるものであり、長時間・連続使用には問題が生じる。そのため、敵のNBC兵器使用を警戒しつつ、必要時のみ装具を着用し、効率的な軍事行動を行なうためにMOPPの考えが用いられるようになった。

レベル解説

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  • MOPPレベル0:ガスマスクの携行。上着、手袋、ブーツの準備。警戒状態。
  • MOPPレベル1:上着の着用、ガス検知紙も着用状態にする。ガスマスクの携行。手袋、ブーツの準備。警戒状態。
  • MOPPレベル2:上着、ブーツの着用、ガス検知紙も着用状態にする。ガスマスクの携行。手袋の準備。警戒状態。
  • MOPPレベル3:ガスマスク、上着、ブーツの着用、ガス検知紙も着用状態。手袋の準備。NBC兵器攻撃後、低危険地域の場合。
  • MOPPレベル4:ガスマスク、上着、ブーツ、手袋の着用、ガス検知紙も着用状態。NBC兵器攻撃後、高危険地域の場合。

外部リンク

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