伊馛
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伊 馛(い はつ、生年不詳 - 459年)は、北魏の軍人。本貫は代郡。
経歴
[編集]若くして頑健で、走っては奔馬に匹敵し、弓射を得意とした。428年(神䴥元年)、侍郎に抜擢された。三郎に転じ、汾陽子の爵位を受け、振威将軍の位を加えられた。439年(太延5年)、太武帝が北涼に対する征戦を発議すると、群臣には反対論が強かったが、伊馛は崔浩とともに出征に賛同した。440年(太平真君元年)、中護将軍・秘書監に任じられた。功績により魏安侯の爵位を受け、冠軍将軍の位を加えられた。後に東雍州刺史として出向した。殿中尚書に転じ、宿衛をつかさどった。450年(太平真君11年)、太武帝の南征に従い、瓜歩に到達した。戦功により鎮軍将軍に進んだ。453年(興安2年)、征北大将軍・都曹尚書となり、侍中の位を加えられ、河南公の爵位を受けた。454年(興安3年)1月、司空に任じられた。456年(太安2年)、太子太保を兼ねた。457年(太安3年)、陸麗らとともに平尚書事となった。459年(太安5年)2月、死去した。
子の伊蘭が後を嗣ぎ、散騎常侍・庫部尚書となった。