伊号第百八十潜水艦
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(伊180から転送)
艦歴 | |
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計画 | 昭和14年度計画(第四次海軍軍備充実計画) |
起工 | 1941年4月17日 |
進水 | 1942年2月7日 |
就役 | 1943年1月15日 |
その後 | 1944年4月27日戦没 |
除籍 | 1944年7月10日 |
性能諸元 | |
排水量 | 基準:1,630トン 常備:1,833トン 水中:2,602トン |
全長 | 105.50m |
全幅 | 8.25m |
吃水 | 4.60m |
機関 | 艦本式1号乙8型ディーゼル2基2軸 水上:8,000馬力 水中:1,800馬力 |
速力 | 水上:23.1kt 水中:8.0kt |
航続距離 | 水上:16ktで8,000海里 水中:5ktで50海里 |
燃料 | 重油:354.7t |
乗員 | 86名 |
兵装 | 45口径十一年式12cm単装砲1門 25mm機銃連装1基2挺 53cm魚雷発射管 艦首6門 九五式魚雷12本 九三式水中聴音機 (九三式探信儀)[1] |
備考 | 安全潜航深度:80m |
伊号第百八十潜水艦(いごうだいひゃくはちじゅうせんすいかん)は、日本海軍の潜水艦。伊百七十六型潜水艦(海大VII型)の5番艦。
艦歴
[編集]- 1941年(昭和16年)4月17日 - 横須賀海軍工廠で起工。
- 1942年(昭和17年)2月7日 - 進水
- 1943年(昭和18年)1月15日 - 竣工。佐世保鎮守府籍となり呉潜水戦隊に編入[2][3]。
- 2月15日 - 第22潜水隊に編入[2]。
- 3月15日 - 第22潜水隊が第3潜水戦隊に編入[2]。
- 3月30日 - 呉出港[2]
- 4月7日 - トラック着[2]
- 4月10日 - トラックを出航し、南太平洋で活動[2]。
- 4月29日 - 南緯31度17分 東経153度07分 / 南緯31.283度 東経153.117度のスモーキー岬(en)東南東55浬地点付近で豪貨客船ウオロンバー(Wollongbar、2,239トン)を撃沈[4]。
- 5月5日 - 南緯30度35分 東経153度29分 / 南緯30.583度 東経153.483度のコフスハーバー近海で、ノルウェー貨物船フィンガル(Fingul、2,137トン)を撃沈[4]。
- 5月12日 - PG50船団を攻撃し、豪客船オーミストン(Ormiston、5,832トン)、豪貨物船カラデール(Caradale、1,881トン)を撃破[4]。
- 6月20日 - トラックを出航し、ニューカレドニア、ソロモン方面で活動[2]。
- 7月13日 - コロンバンガラ島沖海戦で戦没した軽巡洋艦「神通」の乗員21名を救助[2]。
- 7月21日 - ブインに到着し「神通」乗員を上陸させ、同日に出航し、22日、ラバウルに到着[2][3]。
- 8月2日 - ラバウルを出航し、ラエ輸送に従事[2]。
- 9月17日 - ラバウルを出航し、シオ、フインシュ輸送に従事[2]。
- 10月2日 - ラバウルでの空襲で損傷を受け、潜航不能となる[3]。
- 10月26日 - トラックを出航[2]。
- 11月2日 - 佐世保に帰投し修理を実施[2][3]。
- 1944年(昭和19年)1月1日 - 佐世保を出航。8日、トラック着[2]。
- 1月19日 - トラックを出航したが、故障により引き返し、21日、トラック着[2]。
- 1月22日 - トラックを出航し、30日、佐世保に帰投し修理を実施[2][3]。
- 3月16日 - 佐世保を出航し、19日、大湊入港[2]。
- 3月20日 - 大湊を出航し、アリューシャン方面で行動[2]。
- 4月19日 - 北緯54度22分 東経163度24分 / 北緯54.367度 東経163.400度のアラスカ南方沖で米リバティ船ジョン・シュトラウブ(John Straub、7,176トン)を雷撃により撃沈。
- 4月27日 - 夜半にコジャック島南方で米護衛駆逐艦「ギルモア」の攻撃を受け戦没。藤田艦長以下全員が戦死[3]。
- 5月20日 - コジャック島方面で亡失と認定[5]。
撃沈総数3隻、撃沈トン数11,552トン。撃破総数2隻、撃破トン数7,713トン。
歴代艦長
[編集]※『艦長たちの軍艦史』439-440頁による。
艤装員長
[編集]- 日下敏夫 少佐:1942年12月1日 -
艦長
[編集]- 日下敏夫 少佐:1943年1月15日 -
- 藤田秀範 大尉:1943年9月1日 - 1944年4月27日戦死
脚注
[編集]- ^ 九三式探信儀は完成時に装備していない可能性が有る。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『ハンディ判 日本海軍艦艇写真集19巻』75頁。
- ^ a b c d e f 『艦長たちの軍艦史』439-440頁。
- ^ a b c 『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』118頁。
- ^ 『日本海軍史』第7巻、359頁。
参考文献
[編集]- 雑誌「丸」編集部『ハンディ判 日本海軍艦艇写真集19巻』潜水艦伊号、光人社、1997年。
- 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
- 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。 ISBN 4-7698-1246-9
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8