会津農書
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会津農書(あいづのうしょ)は、1684年(貞享元年)に会津藩の村役人(肝煎)である佐瀬与次右衛門が著者の農書。全3巻、上巻稲作,中巻畑作,下巻農業経営を述べ、同村近傍の農業技術の研究とその慣行と改良を記述している。および会津農書本文の内容、を与次右衛門自作の和歌に託して啓蒙的に述べた独創的農書となっている。「歌農書(会津歌農書とも)」や婿養子である林右衛門盛之の著作「幕内農業記」という付録が付属している。
宮崎安貞の『農業全書』よりも古く、特に東北地方の寒冷降雪地帯の農業の様子や当時の農具の発達過程[1]の記述があるというのが、特徴になっている。
脚注・出典
[編集]参考文献
[編集]- 蜷川壽惠、毛利和夫、高山繁、中里裕司、野呂肖生 著、全国歴史教育研究協議会 編『改訂版日本史B用語集』(改訂版)山川出版社(原著2009-3-30)。ISBN 978-4634013025。
- “会津農書の世界”. 2011年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 国立国会図書館デジタルコレクション - 小野武夫編著の『会津農書』伊藤書店、昭和19年の初版が見られる