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住倉工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
住倉工業株式会社
SUMIKURA INDUSTRIAL CO., LTD
種類 株式会社
市場情報
東証2部 6114
2002年6月18日上場廃止
大証2部(廃止) 6114
2002年6月18日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
105-0013
東京都港区浜松町2-8-14 浜松町TSビル5F
設立 1952年(昭和27年)9月
業種 機械
事業内容 産業機械の製造など
代表者 代表取締役社長 青木寿
資本金 57億6967万3770円(2001年9月4日時点)
主要株主 ヒロセ株式会社
外部リンク www.sumikura.co.jp
特記事項:創業は1914年(大正3年)4月
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住倉工業株式会社(すみくらこうぎょう、英文社名 SUMIKURA INDUSTRIAL CO., LTD)は、かつて存在した日本の企業。シャーラインなどの金属加工機械、圧延機などの産業機械の製造のほか、電子決済サービスの提供を行っていた。

破産申請により2002年6月18日東証二部を上場廃止。2005年末に、1株につき11円95銭の残余財産を分配した。

破産までの経緯

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当時総務部長であった小住聿が、2000年6月に開かれる株主総会の対策をコンサルタント会社社長に依頼し、その謝礼金を支払ったとして商法違反(利益供与)の疑いで2002年2月13日に逮捕された。またこれに伴って2000年6月当時社長であった竹森哲男、次期社長であった大島肇まで各々同意があったとして逮捕された。この事件により信用不安が生じたことや、また債務超過であるとして、後任の青木寿社長は2002年5月10日に破産を申請したが、同日開かれた臨時取締役会において、4名の取締役のうち破産申請に反対した2名が大株主5名と破産宣告の差し止めを求める仮処分を申請。結局6月3日に破産宣告を受け、東証・大証の上場廃止日が8月11日から6月18日に変更された。

しかし2005年に清算結果が明らかになると、全社員に満額の退職金を支払い、負債を全額返済し、且つ約8億円の残余金を生じて株主に分配しており、債務超過ではなかったことが判明した。

その後、台湾プレス機械メーカー子会社が営業権・浜松工場を取得。現在はSUMIKURA機械株式会社として、金属加工機械やプレス機械の製造を行っている。

年表

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  • 1914年大正3年)4月 - 西川鉄工所として浜松市に設立。
  • 1940年昭和15年)5月 - 浅野機械工業株式会社に合併。
  • 1945年(昭和20年)12月 - 社名を小倉製鋼株式会社に変更。
  • 1952年(昭和27年)9月 - 小倉製鋼、小倉市(現北九州市)に子会社として九州鋼業株式会社を設立。
  • 1953年(昭和28年)3月 - 九州鋼業、東京に本社を移転。
  • 1953年(昭和28年)4月 - 九州鋼業、住倉工業株式会社に社名変更。
  • 1953年(昭和28年)6月 - 小倉製鋼、住友金属工業株式会社に合併。住倉工業は小倉製鋼の浜松製作所と渕野辺工場(後に譲渡)の資産・負債を譲り受ける。
  • 1961年(昭和36年)9月 - 東証・大証各2部に上場。
  • 1997年平成9年)7月 - 浜松市に本社を移転。
  • 1998年(平成10年)12月 - 住倉興産株式会社と合併。
  • 2000年(平成12年)7月 - 東京都港区に本社を移転。

破産申請以降

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  • 2002年(平成14年)
    • 5月10日 - 経営陣による破産申請。負債総額18億円。
    • 5月17日 - 大株主による民事再生手続き申し立て。破産手続き中止命令が出される。
    • 6月3日 - 破産宣告をうける。
    • 6月17日 - 東証での取引を終える。終値1円。
  • 2005年(平成17年)
    • 2月21日 - 広告
      • 2005年5月17日に第一回清算株主総会。基準日は3月31日。
      • 名義書き換え再開
    • 9月15日 - 広告
      • 分配金確定 1株につき11円95銭
      • 基準日11月1日
    • 12月20日 - 残余財産の分配。

関連項目

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外部リンク

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2008年3月現在、以前同社が使用していたドメイン (www.sumikura.co.jp) は宮崎県に本社を置く株式会社隅倉が使用しているが、両社の間に関係はない。