出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
数学の線型代数学の分野における係数行列(けいすうぎょうれつ、英: coefficient matrix)とは、線型方程式の集合における変数の係数からなる行列のことを言う。
一般的に m 個の線型方程式と n 個の未知変数を含む系は
のように書き表される。ただし、 は未知変数で、数 は系の係数である。このとき を (i, j)-成分とする m × n 行列
のことを係数行列という。
さらに数 からなる列 b を最後尾に付け加えた次の m × (n + 1) 行列
のことを拡大係数行列(augmented coefficient matrix)という。