倫敦魔魍街
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『倫敦魔魍街』(ろんどんまもうがい)は、JETによる長編漫画、およびそれを原作としたカセットブック。
19世紀末のロンドンを舞台とした、狼男のホームズと吸血鬼のワトソンを主人公とするスプラッターホラーミステリー。
作者の長編漫画中、最も長くファンも多い。定期連載が断続的に続いた為、終了したか否か不明[1]。
あらすじ
[編集]シャーロック・ホームズに憧れる狼男が探偵となり、助手の吸血鬼と共に、霧の街倫敦(ロンドン)で起こる怪事件に挑む。
登場人物
[編集]- ホームズ
- 狼男。本名不詳。造形モデルは、アニメ『銀河烈風バクシンガー』のディーゴ・近藤。
- かのシャーロック・ホームズ亡き後[2]、トランシルヴァニアからワトソンと共にロンドンへやってきて、探偵事務所を開業する。
- お人好しで正義感が強い。推理よりも野外捜査や戦闘といった体力勝負の方が得意。女性に弱い。
- 狼男の特性で生命力が強く、体内に彼の血を持つ相手にも伝わる。食事は生肉が好きだが、常にオケラのため、食べることのできたシーンはない。
- ワトソン
- 吸血鬼。本名不詳。造形モデルは、アニメ『銀河烈風バクシンガー』のシュテッケン・ラドクリフ。トランシルヴァニアからホームズと共にロンドンへやってきた。
- 頭脳派の菜食主義者。冷静さを気取っているが、その実、脆い。徹底して吸血を避けている。我慢し続けて倒れるほどの極限状態に陥ったら、その都度ホームズが血を与えている。
- 生き物の強い感情(恐怖や驚きなど)を感知できる能力を持つ。
- ハドソン夫人
- 幽霊。ホームズたちの住むアパートの大家の母親で既に故人。「天国へ行くより家事をしている方が面白い」との理由でアパートに住み着いている彼女のせいで、何人もの住人が出て行ってしまった。ホームズとワトソンとは友好関係にあり、よく食事を作っている。
- 親族一同はアパートの裏の墓地にゾンビとして住んでいる。
- ジャック・クライヴ
- ゾンビ。切り裂きジャックの汚名を着せられたまま死んで葬られたが、死に切れずに墓場から蘇った。事件が解決した後もなにかとホームズ達の事務所に入り浸っている。アパートの裏の墓地に住んでいる。優柔でお人好し。
- アイリーン
- 生前のジャックの恋人。ジャックの汚名をそそぐためホームズに捜査を依頼する。
- アレクサンダー/アレック
- ハドソン夫人の孫。普通の人間。
- 後に寄宿学校へ進学し、アーネストという1学年上のルームメイトができる。
- メアリー
- ハドソン夫人の孫。アレックの幼い妹。幽霊、ゾンビ、狼化したホームズなどにも物怖じしない。
- フレデリック/フレッド
- ホームズが以前に弟のように可愛がっていた人間だが、血を分け与えられたために超常の力を持つようになる。それを自覚しておらず結婚したが、産まれた子供が人狼であったため妻が自殺する。
- ホームズへの復讐をためにワトソンを害するが、これに怒り我を忘れたホームズに殺される。
- モリアーティ
- フレッドの死後、その身体に取りついた「悪意」が、「ホームズ」と「ワトソン」ならばと「モリアーティ」を自称するようになる。
- 『十兵衛紅変化』『綺譚倶楽部』の登場人物と競演する番外編「大江戸魔魍街捕物控」では「ホームズの嫌がる事なら何でもやる」と花魁となっていた。
コミックス
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 朝日ソノラマ ハロウィンコミックス→ハロウィン少女コミック館
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- 1988年1月 ISBN 4257919167
- 1988年12月
- 1989年8月
- 1990年10月
- 1991年5月
- 1991年11月
- 1992年11月
- 1993年4月
- 角川書店 Asuka comics DX
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- 狼男都へ行く 1997年4月 ISBN 4048527916
- カクテルの名は復讐 1997年6月 ISBN 4048527924
- 白き狼:ブランカ 1997年8月 ISBN 4048527932
- セシル・コート9番地 1997年10月 ISBN 4048527959
- ボロメオの環 1997年12月 ISBN 4048527916
- Lost children 1998年2月 ISBN 4048527967
- 漂泊の天使 1998年4月 ISBN 4048527975
- 朝日ソノラマ ソノラマコミック文庫
- 連載時(またはコミックスになるときに描かれていた)『ろんどん通信』の描き下ろしもつけられている。
- 2005年10月 ISBN 4257723149
- 2005年11月 ISBN 4257723173
- 2005年12月 ISBN 4257723246
- 2006年1月 ISBN 4257723297
- 2006年2月 ISBN 425772336X
カセットブック
[編集]1989年2月に発売された。概ね原作通りだが、ワトソンが血を飲むシーンが変更されている。
脚注
[編集]- ^ 一説には読者がグロテスクな表現についていけない為、編集者が描かせていないと言われている。
- ^ このシャーロック・ホームズは従来通り原作『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公の事なのか、作中では実在の人物だったのか不明。「本人」を思わせる人物が登場する話もある。