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元 鬱(げん うつ、462年 - 491年)は、北魏の皇族。済陰王。字は伏生。
拓跋小新成の子として生まれた。470年(皇興4年)、済陰王の爵位を嗣いだ。480年(太和4年)、使持節・征北都大将に任じられ、柔然の別部の阿延軍を討った。凱旋すると、侍中・沃野鎮都大将に転じた。後に征東大将軍・懐朔鎮都大将となり、さらに開府・徐州刺史として出向した。491年(太和15年)6月、不正な蓄財のため死罪となり、爵位を除かれた。
- 『魏書』巻19上 列伝第7上
- 『北史』巻17 列伝第5
- 大魏故使持節侍中徐州諸軍事開府徐州刺史済陰王墓誌之銘(元鬱墓誌)