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先事館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

先事館(せんじかん)は、江戸時代天文学者麻田剛立によって大坂に開かれた天文暦学の私塾

医業のかたわら天文学を研究していた麻田は、自宅を私塾として武家・町人の別を問わず弟子をとり、教鞭を振るっていた。麻田は天文学研究のため、望遠鏡や反射鏡などの観測器具を自ら改良したほか、その研究は『崇禎暦書』を基盤とし、理論を実測で確認するという近代的なものであったとされる。

麻田の弟子には幕府天文方となり、伊能忠敬に天文学と測量学を教えた高橋至時山片蟠桃間重富らがいる[1]

先事館のあった場所は、大阪市東区本町三丁目三休橋筋以西[2](現・大阪市中央区本町三丁目3-4番地)とされている。なお、「先事館」跡の碑は建てられていない。

脚注

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  1. ^ 黒田武彦「現代版『先事館』を求めて」天文月報 1997年10月 p.487-492.
  2. ^ 東区史: 索引, 第4巻 1942年 p.320-322

関連項目

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