光延一郎
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光延 一郎(みつのぶ いちろう、1956年[1] - )は、日本の神学者、カトリック教会(イエズス会[2])神父(司祭)。上智大学神学部神学科教授。
来歴
[編集]1979年上智大学文学部哲学科卒業[1]。横浜高校での3年間にわたる教員(社会科)生活を経て[1]、上智大学大学院哲学研究科を1985年修了[1]。同年イエズス会に入会を果たす[2]。
1990年上智大学神学部神学科を卒業後、同大学院神学研究科(神学専攻)を1993年に修了[1]。この間六甲学院にて1990年より1年間教員を務めた[1]。1992年には司祭に叙階される[2]。
2000年ザンクト・ゲオルゲン哲学・神学大学(ドイツ連邦共和国)大学院神学研究科博士後期課程を修了[1]。2003年より1年間白百合女子大学講師を務めた後、上智大学図書館石神井分館長、同大学神学研究科委員長を歴任[1]。 2011年より2017年まで上智大学神学部長を務めている[1]。
人物
[編集]- 上智大学哲学科に入学したきっかけは、高校時代の倫理学の教師がクリスチャンであったため[2]。
- 高校時代は井上靖の歴史小説『天平の甍』に感銘を受け、作中の遣唐使学僧がたどったような修道・学問の世界に憧憬を抱いていたという[2]。
- 平和といのち・イグナチオ9条の会世話人[3]の他、日本国憲法第9条にノーベル平和賞を受賞させる運動の推薦人を務める[4]など、護憲運動にも力を入れている。TBS系ニュース番組「NEWS23」(2014年4月30日放映)でもコメントが取り上げられた。
著書
[編集]- 『神学的人間論入門:神の恵みと人間のまこと』(教友社、2010年)
編著
[編集]- 『自由は域を超えて:現代キリスト教と倫理:二〇〇四年上智大学神学部夏期神学講習会講演集』(サンパウロ、2006年)
- 『日本の教会と神学:第二ヴァティカン公会議後40年の歩み:二〇〇五年上智大学神学部夏期神学講習会議演集』(サンパウロ、2007年)
- 『キリスト教信仰と現代社会:21世紀への挑戦:2006年上智大学神学部夏期神学講習会講演集』(サンパウロ、2008年)
- 『今、日本でカトリックであることとは?:2007年上智大学神学部夏期神学講習会講演集』(サンパウロ、2009年)
- 『イエス・キリストの『幸福(さいわい)』:キリスト教の原点を見つめて : 2008年上智大学神学部夏期神学講習会講演集』(サンパウロ、2010年)
脚注
[編集]関連項目
[編集]- 気功
- 終末論
- ノビシャド
- 日本キリスト教協議会
- 日本カトリック神学会
- 立川拘置所 - 教誨師を務めている