光明天皇宸記
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光明天皇宸記(こうみょうてんのうしんき)は、北朝第2代天皇光明天皇の日記(宸記)。
概要
[編集]建武4年(1337年)12月に実施された自らの即位式に関する記述(即位記)から、貞和5年(1349年)12月に実施された新帝・崇光天皇の即位記まで断続的に残されている[1]。このうち、具注暦に記された天皇自筆部分(康永元年(1342年)1-11月分および貞和元年(1345年)4月-12月分)と崇光天皇の即位記は、東山御文庫に保存されている。
当時の天皇の日記としては比較的多く記事が残されている。天皇は儒学に対する関心が深く、日記にもそのことが反映されている。特に自らの儒学の師である式部大輔菅原公時死去の記事[2]は天皇の追慕の念が強く反映されているという。
脚注
[編集]- ^ 建武4年12月(即位記)、暦応元年8月-12月(大嘗会記)、康永元年1-11月(暦記、自筆現存)、貞和元年4月-12月(暦記、自筆現存)、康永3年10月および貞和4年9月(行幸記)、貞和5年12月(崇光院即位記)の計6部
- ^ 康永元年10月22日条。
参考文献
[編集]- 橋本義彦「光明天皇宸記」(『国史大辞典 5』(吉川弘文館、1985年) ISBN 978-4-642-00505-0)
- 飯倉晴武「光明天皇日記」(『日本歴史大事典 2』(小学館、2000年) ISBN 978-4-09-523002-3)