コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

12月 (旧暦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

旧暦12月(きゅうれきじゅうにがつ)は、太陰太陽暦である中国日本旧暦の年初から12番目のである。

天保暦よりも前の和暦などでは、大寒を含む月を12月とする。グレゴリオ暦では12月下旬から2月上旬ごろに当たる。東洋の太陰太陽暦では月の日数である大小(大月30日、小月29日)が年により異なるため、月の末日が29日である年もある。

別名・異名

[編集]
しはすの語源

12月の別名は師走(しはす、しわす)である。「しはす」の語源は、古いことなので分からない。「大言海」は、「歳極(トシハツ)ノ略轉カト云フ、或ハ、萬事爲果(シハ)つ月ノ意、又、農事終ハル意カ」と言い[1]、また「十二箇月ノ名ハ、スベテ稻禾生熟ノ次第ヲ逐ヒテ、名ヅケシナリ」(「睦月」の項)と言っている[2]。なお、「僧侶(師は、僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさから」、という平安時代からの説(色葉字類抄に記述がある。)があるが、これは語源俗解言語学的な根拠がない、あてずっぽうの語源のこと)であり、平安時代にはすでに、「しはす」の語源は分からなくなっていたのである[3][4]民間語源#日本語における民間語源)。

その他

異名で陰暦12月を「きとう(季冬)」という。の月にちなみ「臘月」ともいう[5][6]

師走の日付

[編集]
師走の日付
西暦 日数
2014年 2015年1月20日 2015年2月18日 30日
2015年 2016年1月10日 2016年2月7日 29日
2016年 12月29日 2017年1月27日 30日
2017年 2018年1月17日 2018年2月15日 30日
2018年 2019年1月6日 2019年2月4日 30日
2019年 12月26日 2020年1月24日 30日
2020年 2021年1月13日 2021年2月11日 30日
2021年 2022年1月3日 2022年1月31日 29日
2022年 12月23日 2023年1月21日 30日
2023年 2024年1月11日 2024年2月9日 30日
2024年 12月31日 2025年1月28日 29日
2025年 2026年1月19日 2026年2月16日 29日

引用

[編集]
  1. ^ WEB言海 p.461、「志はす」の項(「大言海」とは、やや記述が異なる)
  2. ^ 高島俊男:お言葉ですが・・・(7)、漢字語源の筋ちがい、p.87、文春文庫、第1刷、2006年6月10日、(株)文藝春秋
  3. ^ 三省堂 2015.
  4. ^ 高島俊男:お言葉ですが・・・(7)、漢字語源の筋ちがい、p.86、文春文庫、第1刷、2006年6月10日、(株)文藝春秋
  5. ^ 行事目白押しの12月?”. 公益社団法人 日本中国友好協会(日中友好協会). 2024年3月21日閲覧。
  6. ^ 臘月(ろうげつ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年3月21日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 関根健一「「師走」に師は走らなかった?!」『なぜなに日本語』(PDF)三省堂、2015年5月25日、386-387頁。ISBN 978-4-385-36606-7https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/gen/gen2lang/nazenanij/pdf/sample386-387.pdf 

外部リンク

[編集]

関連項目

[編集]