全日本カッター競技大会
全日本カッター競技大会(ぜんにほんカッターきょうぎたいかい)は、全日本カッター連盟が主催する、全国の海事関係の大学によるカッター競技大会。1957年に第1回大会が開催された。
概要
[編集]カッターと呼ばれる手漕ぎのボートが使用される。 第43回大会から一般の部に加えて、女子の部が創設された。
- 一般の部
- 艇指揮1名、艇長1名、漕手12名
- 長さ9m、中央部幅2.45m、深さ0.83m、排水量1.5tのカッターを使用
- オール12本(うち4.3mを8本、4.2mを4本)
- 女子の部
- 艇指揮1名、艇長1名、漕手6名
- 長さ6m、中央部幅2m
- オール6本
レース
[編集]一般の部は直線1000mの距離を回頭、折り返しによる計2000mで行われる。回頭は各コースの回頭ブイを反時計回りに回頭する。回頭中にオールや船体の一部が回頭ブイに当ると失格であるが、失格となってもゴール地点まで到達しなければならない。
予選は4あるいは3チームで行われ、各予選グループ1着の3チームと、敗者復活戦1着の1チームで決勝レースが行われる。
レースは海上で行われるため、開催地の波や風などの海象に影響されることがある。
女子の部は直線1000m。予選は3あるいは2チームで行われる。各予選グループ1着の2チームと、敗者復活戦1着の1チームで決勝レースが行われる。
主なレース海域
[編集]レース海域は主に前年度の大会の大会後の主将会議で決定される。以下が主として使われるもしくは使われたレース海域である。
走水(神奈川県・防衛大学校主管)
[編集]オール:FRPもしくは木
沖合に出て行う海域のため、非常に波が強い海域である。また波の影響もあり、主として競艇スタートで行われていたが、動力船による曳航発進スタートを行うこともある。(ほかの会場は基本的にトグルスタート)
三ケ日(静岡県浜名湖・三ケ日青年の家協力・各校主管)
[編集]オール:木
近年より取り入れられている唯一の湖の会場である。日によっては風が強く吹き、風を踏まえたレース運びが求められる。また艇も青年の家保有の艇と焼津水産高校から借用した艇があり、艇によっても差がある。
呉(広島県・海上保安大学校主管)
[編集]オール:FRP
全日本でも開催されることがあるが、よく吉見とともに西日本大会に使用される。
神戸・深江(兵庫県・神戸大学主管)
[編集]オール:木
水面の比較的穏やかな海域である。
吉見(山口県・水産大学校主管)
[編集]オール:FRP
水面が穏やかな海域である。
東京(東京都・東京海洋大学主管)
[編集]オール:木
第一回大会が開催された会場である。しかし、近年は会場の確保の困難なため開催されていない。近年では東日本大会が開催されたことがあるが、1艇ずつのタイムレースとなった。
記録
[編集]大学名 | 優勝回数 |
---|---|
防衛大学校 | 24回 |
東京海洋大学海洋科学部(旧東京水産大学) | 12回 |
海上保安大学校 | 11回 |
神戸大学(旧神戸商船大学) | 5回 |
水産大学校 | 4回 |
長崎大学 | 3回 |
鹿児島大学 | 3回 |
東京海洋大学海洋工学部(旧東京商船大学) | 1回 |
日本大学 | 1回 |
※2020年第64回は中止、※2021年第65回は通信制にて実施のため、優勝校なし
大学名 | 優勝回数 |
---|---|
海上保安大学校 | 9回 |
水産大学校 | 4回 |
長崎大学 | 3回 |
神戸大学 | 2回 |
防衛大学校 | 1回 |
東京海洋大学海洋工学部 | 1回 |
九州看護福祉大学 | 1回 |
国立館山海上技術学校 | 1回 |
※2020年第64回は中止、※2021年第65回は通信制にて実施のため、優勝校なし