円板被覆問題
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円板被覆問題(えんばんひふくもんだい)とは、単位円板を n 枚の円板で被覆しようとするとき、被覆可能である最小の半径 r(n) を求める問題である。また、円板の半径を特定のεとし、単位円板を被覆可能な最小の個数 n を求める問題でもある[1]。集合被覆問題の特殊な例といえる。
最適な解として、以下の様なものが知られている
n | r(n) | 対称性 |
---|---|---|
1 | 1 | 全方向 |
2 | 1 | 全方向(2枚の円板が重なっている状態) |
3 | =0.866025... | 120°回転、3-鏡映 |
4 | =0.707107... | 90°回転、4-鏡映 |
5 | 0.609382... | 1-鏡映 |
6 | 0.555905... | 1-鏡映 |
7 | =0.5 | 60°回転、6-鏡映 |
8 | 0.445041... | 360/7° ≒ 51.4°回転、7-鏡映 |
9 | =0.414213... | 45°回転、8-鏡映 |
10 | 0.394930... | 36°回転、9-鏡映 |
11 | 0.380083... | 1-鏡映 |
12 | 0.361141... | 120°回転、3-鏡映 |
被覆方法
[編集]半径約0.6の6つの円板(実践)で被覆された単位円板(破線)の例を考える。被覆するための円板の1つは中央に配置され、残りの5つはその周りに対称的に配置される。
r(7), r(8), r(9), r(10)も中央に1つの円板を配置し、残りをその周囲に並べることで求められる。そして、周囲の円が接する位置を示すθは、上記の表の「対称性」の列に示す。実際の配置は “circles covering circles”. 2017年10月30日閲覧。を参照。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Kershner, Richard (1939), “The number of circles covering a set”, American Journal of Mathematics 61: 665–671, doi:10.2307/2371320, MR0000043.
外部リンク
[編集]- Weisstein, Eric W. "Disk Covering Problem". mathworld.wolfram.com (英語).
- Finch, S. R. "Circular Coverage Constants." §2.2 in Mathematical Constants. Cambridge, England: Cambridge University Press, pp. 484–489, 2003.
- Illustrations of circles covering circles