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冠稲荷神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
冠稲荷神社

拝殿
地図
所在地 群馬県太田市細谷町1
位置 北緯36度16分7.69秒 東経139度21分5.49秒 / 北緯36.2688028度 東経139.3515250度 / 36.2688028; 139.3515250 (冠稲荷神社)座標: 北緯36度16分7.69秒 東経139度21分5.49秒 / 北緯36.2688028度 東経139.3515250度 / 36.2688028; 139.3515250 (冠稲荷神社)
主祭神 稲荷大神(宇迦之御魂大神ほか4柱の総称)[要出典]など
社格村社
創建 1125年天治2年)
本殿の様式 三間社流造正面千鳥破風向拝唐破風付
例祭 初午大祭(3月下旬の日曜日)
主な神事 初午大祭三大神事(稲荷神餅祭、義経公・義貞公厄除稚児行列、細谷冠稲荷獅子舞)、 新嘗祭(11月23日)
地図
冠稲荷神社の位置(群馬県内)
冠稲荷神社
冠稲荷神社
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冠稲荷神社(かんむりいなりじんじゃ)は、群馬県太田市細谷町にある神社である。日本七社(日本七稲荷)の一つを称する[1]。かつては養蚕の神として崇められ、旧社格は村社[2]

祭神

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概要

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1125年天治2年)、源義国による創建と伝わる[3]

1174年承安4年)、源義経が奥州に下向する際、源氏ゆかりの社であることを知り、冠の中に勧請してきた伏見稲荷大社の分霊を鎮祭したことにより冠稲荷と呼ばれるとされる[3][4]

1333年元弘3年)、新田義貞が挙兵の際戦勝祈願を行い、勝利を収めたため重箱獅子を奉納、キンモクセイを植え、神領を寄進したという[3]

境内に咲く県指定天然記念物の木瓜の花は有名。

境内

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文化財

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群馬県指定重要文化財

  • 冠稲荷神社の本殿並びに聖天宮(昭和47年9月26日指定)[5] - 本殿は三間社流造、千鳥破風向拝唐破風付、享保7年(1767年)の建築。聖天宮は四方入母屋造唐破風付の瓦葺で、安政4年(1857年)の建築[3]。2024年に県指定重要文化財指定を県知事に答申。[6]
  • 冠稲荷神社の拝殿(平成2年3月26日指定)[7] - 寛政11年(1799年)の建築[3]。2024年に県指定重要文化財指定を県知事に答申。[6]
  • 最上流算額文化11年銘 附関流算額文化9年銘(昭和51年5月7日指定)[8] - 冠稲荷神社には3面の算額が奉納されており、文化9年(1812年)3月に関流の金井良之が奉納したものと、文化11年(1814年)に最上流の大川栄信門人の大川直信ら3名が奉納したものが文化財指定を受けている[9]

群馬県指定天然記念物

  • 冠稲荷のボケ(昭和30年1月14日指定)[10] - 樹高約3.5m、根元回り約3mの緋ボケで、約500本の樹が分岐して半円形状に叢生し株を形成している。3月中旬から4月上旬にかけて開花し秋に結実する。樹齢は300~400年と推定されている。[11]

太田市指定文化財

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太田市指定重要無形民俗文化財

  • 細谷冠稲荷の獅子舞(平成6年3月25日指定)[12] - 新田義貞が重箱獅子を奉納したことに由来するとされ、初午大祭で奉納される。一時中断したが再興された。系統は箱田流とされ、一人立ち3頭獅子で雄獅子、雌獅子、法眼から成る[13]

アクセス

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自動車

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電車

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周辺

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脚注

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  1. ^ 冠稲荷神社と日本七社”. 冠稲荷神社. 2018年11月26日閲覧。
  2. ^ 太田市 1985, pp. 42, 57–58.
  3. ^ a b c d e f 群馬県地域創生部文化財保護課 2022, pp. 350–354.
  4. ^ 太田市 1985, pp. 681–682.
  5. ^ 冠稲荷神社の本殿並びに聖天宮 - 太田市ホームページ(文化財課)”. www.city.ota.gunma.jp. 2024年8月23日閲覧。
  6. ^ a b 冠稲荷神社(群馬・太田市)を県重文に 県文化財保護審が山本知事へ答申 牛田廃寺跡(藤岡)は県史跡に | 上毛新聞社のニュースサイト”. 冠稲荷神社(群馬・太田市)を県重文に 県文化財保護審が山本知事へ答申 牛田廃寺跡(藤岡)は県史跡に | 上毛新聞社のニュースサイト (2024年8月2日). 2024年10月31日閲覧。
  7. ^ 冠稲荷神社の拝殿 - 太田市ホームページ(文化財課)”. www.city.ota.gunma.jp. 2024年8月23日閲覧。
  8. ^ 最上流算額文化11年銘 附関流算額文化9年銘 - 太田市ホームページ(文化財課)”. www.city.ota.gunma.jp. 2024年8月23日閲覧。
  9. ^ 太田市 編『太田市史』 通史編 近世、太田市、1992年3月31日、607-612頁。doi:10.11501/9644639 (要登録)
  10. ^ 冠稲荷のボケ - 太田市ホームページ(文化財課)”. www.city.ota.gunma.jp. 2024年8月23日閲覧。
  11. ^ 昭和30年1月14日指定。群馬県文化財保護条例第8条の規定による。指定等の基準第6の3の(2)のアによる。園芸種の緋ボケでは県内でも古く株も大きい。
  12. ^ 細谷冠稲荷の獅子舞 - 太田市ホームページ(文化財課)”. www.city.ota.gunma.jp. 2024年8月23日閲覧。
  13. ^ 太田市 1985, pp. 57–58, 337–339.

参考文献

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  • 太田市 編『太田市史』 通史編 民俗(下巻)、太田市、1985年3月30日。doi:10.11501/9643541 (要登録)
  • 群馬県地域創生部文化財保護課『群馬県近世寺社総合調査報告書-歴史的建造物を中心に-神社編』群馬県前橋市大手町一丁目1番1号、2022年3月18日(原著2022年3月18日)。doi:10.24484/sitereports.121895NCID BC14492681https://sitereports.nabunken.go.jp/121895 

外部リンク

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