分裂病を作る母
「分裂病を作る母」（Schizophrenogenic mother）とは、フリーダ・フロム＝ライヒマンによって提起された精神病理学的概念。
概説
[編集]精神分裂病（統合失調症）は乳幼児期の心的外傷に由来し、病気というより人格の特殊な状態である。蝋屈症や昏迷、拒絶症を含むあらゆる症状は無意識的起源を持つ。この外傷が「母」にまつわるものであるというのがライヒマンの考え方である[1]。
1970年代半ばまでは医師たちに圧倒的に支持されたが、その後批判されるようになった。1980年代初頭には豪州の精神医学者ゴードン・パーカーによって反証が出された[2]。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]- ダブルバインド
- 分裂病を作る家族
出典
[編集]- ^ 福本修のホームページ 精神分析家・福本修のHP
- ^ 外部リンク 『「分裂病を作る母」の幽霊』には 「Studies published in the 1950s and 1960s seemed to confirm the schizophrenogenic mother—and later schizophrenogenic families—theory. It was not until the mid-1970s that the concept lost favor [11]. In 1982, Australian psychiatrist Gordon Parker published a review of schizophrenogenic mother research, concluding that, while the distant and controlling mothers probably exist, there was no evidence that they were more likely than anyone else to have schizophrenic children」 とある。