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刑法 (満洲国)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
刑法
原語名 刑法
通称・略称 満洲国刑法
国・地域 満洲国
形式 勅令
日付 1937年1月4日(康徳4年勅令第1号)
効力 失効(国家消滅)
種類 公法刑事法
主な内容 主な犯罪の成立要件とそれに対する刑罰
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刑法(けいほう)とは、犯罪とそれに対する刑罰を定めた満洲国法令

概要

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満洲国建国直後は、暫定的に中華民国の刑法を用いてきたが、対日治外法権撤廃のためには、独自の刑法典制定が必要不可欠であった。

1934年(康徳元年)より準備を進め、1937年1月4日に公布された。

特徴としては、日本の刑法よりも重罰化し、中華民国の刑法に準じた量刑を採用していた。(下記「満中日の刑罰比較表」を参照)

構成

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  • 第1編 総則
    • 第1章 法例
    • 第2章 犯罪
    • 第3章 未遂犯及予備犯
    • 第4章 共犯
    • 第5章 刑
    • 第6章 累犯
    • 第7章 競合犯
    • 第8章 刑ノ適用
    • 第9章 刑ノ執行猶予
    • 第10章 仮釈放
    • 第11章 刑ノ時効
    • 第12章 刑ノ期間
  • 第2編 分則
    • 第1章 帝室ニ対スル罪
    • 第2章 内乱ノ罪
    • 第3章 背叛ノ罪
    • 第4章 国交危害ノ罪
    • 第5章 涜職ノ罪
    • 第6章 公務妨害ノ罪
    • 第7章 逃走及蔵匿ノ罪
    • 第8章 偽証及証憑湮滅ノ罪
    • 第9章 誣告ノ罪
    • 第10章 公安危害ノ罪
    • 第11章 危険物ニ関スル罪
    • 第12章 放火及決水ノ罪
    • 第13章 交通妨害ノ罪
    • 第14章 飲料水汚毒ノ罪
    • 第15章 通貨偽造ノ罪
    • 第16章 有価証券偽造ノ罪
    • 第17章 文書偽造ノ罪
    • 第18章 印文偽造ノ罪
    • 第19章 礼拝所及墳墓褻涜ノ罪
    • 第20章 風紀ニ関スル罪
    • 第21章 賭博ノ罪
    • 第22章 殺人ノ罪
    • 第23章 傷害及暴行ノ罪
    • 第24章 堕胎ノ罪
    • 第25章 遺棄ノ罪
    • 第26章 逮捕及監禁ノ罪
    • 第27章 略取及誘拐ノ罪
    • 第28章 姦淫ノ罪
    • 第29章 脅迫及強要ノ罪
    • 第30章 住居侵入ノ罪
    • 第31章 名誉毀損ノ罪
    • 第32章 信用及業務妨害ノ罪
    • 第33章 秘密侵害ノ罪
    • 第34章 竊盜ノ罪
    • 第35章 強盗及勒贖ノ罪
    • 第36章 詐欺及恐嚇ノ罪
    • 第37章 横領及背任ノ罪
    • 第38章 贓物ニ関スル罪
    • 第39章 損壊ノ罪

満中日の刑罰比較表

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満中日の代表的な犯罪別刑罰比較表
満洲国 当時の中華民国 当時の日本
殺人罪 死刑・無期徒刑・6年以上の有期徒刑 死刑・無期徒刑・10年以上の有期徒刑 死刑・無期懲役・3年以上の有期懲役
傷害罪 10年以下の有期徒刑・3000円以下の罰金 3年以下の有期徒刑(重傷の場合は3年以上10年以下の有期徒刑) 10年以下の有期懲役、500円以下の罰金か科料
強姦罪 5年以上の有期徒刑 5年以上の有期徒刑 2年以上の有期懲役
強盗罪 5年以上の有期徒刑 3年以上10年以下の有期徒刑 5年以上の有期懲役
涜職罪 7年以下の有期徒刑 7年以下の有期徒刑 5年以下の有期懲役
公務執行妨害罪 10年以下の有期徒刑か禁錮刑・2000円以下の罰金 3年以下の有期徒刑・300元以下の罰金 3年以下の有期懲役
犯罪結社参与罪 10年以下の有期徒刑 3年以下の有期徒刑・500元以下の罰金 なし

参考文献

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  • 国務院法制処編『満洲国法令輯覧』満洲行政学会、1936年

関連項目

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