コンテンツにスキップ

利用者:かぼ/防災用品一覧

防災用品一覧(ぼうさいようひんいちらん)は、災害時に生命の危険を回避し、あるいは最低限の生活を維持し、あるいは通常の状態に復旧するために使用する用品の一覧である。防災用品には様々なものが存在し、以下の観点から大別される。

防災用品を使用する時間(When)
災害発生中や発生直後に使用するもの、災害発生後短時間のうち(避難準備中や避難のための移動中など)で使用するもの、避難先で数日間生活するために使用するものか、その後の復旧活動で使用するものか、など。これは同時にどこで使用するか(Where)とも関連する。
防災用品を使用する主体(Who)
国や地方自治体企業家庭個人など。基本的に準備する者と使用する者は一致する。しかし国・地方自治体・企業・NGOなどの団体が準備し備蓄して個人に配布・貸与したほうが有効なものも存在する。

本稿では前者の観点から各系統を区別する。

また「災害」には風水害・地震災害・火山災害などの自然災害から、放射線災害、公害、労働災害など多岐に亘る。ただし日本のとくに地方自治体で一般に「防災」と言った場合、風水害と地震災害を指すことが多い。本稿でも原則としてこの2つの災害に対する防災用品について説明する[1]

災害前に使用する[編集]

おもに被害を低減させるものが分類される。事前に対策をとって被害を低減させれば、大きな経済効果があると考えられる。たとえば地震災害においては、事前の耐震改修は数倍から数十倍の乗数効果が期待される[2]。そのほか、ごく簡素なもので人命を救うものも多数存在する。たとえば家具の転倒・落下は負傷の主要な原因であるが[3]、家具の転倒防止は比較的廉価かつ簡単に行うことが出来る。

家具固定金具、突っ張り棒、家具固定マット、家具転倒防止板[4][5]
いずれも家具の転倒や移動を防止するものであり、ホームセンターやショッピングセンターで廉価で販売されている。L字型の金具やチェーンによって家具を壁に固定するものは、家具転倒を防ぐという観点から非常に効果が高いとされる。ただし賃貸住宅などでは壁に釘などを打ち込むことができない場合もあるなど、デメリットも存在する。突っ張り棒は家具と天井の間に挟んで家具を固定するものであり、比較的強い揺れに耐えうるうえ、壁や天井に穴を空けなくて済むという利点もある。粘着性のマットを家具の下に挟むだけでも揺れに対して有効である。テレビ、パソコンのデスクトップ、花瓶などの小規模な家財に対して用いられることが多い。家具転倒防止板は、床と家具の間にくさび形の板を挟むものであり、揺れによって家具が壁側に倒れやすくする効果があるが、とくに強い揺れに対しては効果が薄いと言われている。
ガラス飛散防止シート[6]
窓ガラスや食器棚のガラス戸などに対して透明なシートを貼ることで、ガラスが割れても破片が飛散しにくくなるようにする。1978年の宮城県沖地震などでも効果があったとされる[7]。広く市販されている。
本棚への落下防止ストッパー、開き戸の掛け金[6]
たとえ家具が転倒しなくても、家具に収納されている重量物やガラス製品が人に直撃すれば負傷の可能性がある。それを防止するために、本棚の本の落下を防止する棒状の柵や紐をつける。また食器棚などの開き戸には掛け金をつけ、掛け金を外さない限り開き戸が開かないようにすることも有効である。
耐震改修、排水管の整備等
いずれも防災用品の範疇を超えた不動産・土木構造物への新設・改造であるため、詳述しない。

災害発生時に使用する[編集]

災害発生時、もしくは災害発生直後に使用するものが分類される。危険な物からの防御、危険な場所からの脱出など、自分自身および家族など周囲の人のの生命を救うものが多い。また、災害時にその場ですぐに使用する必要があるため、常に身につけておくべきものも存在する。

緊急地震速報や緊急警報放送、防災無線の受信装置
災害の発生をいち早く知るために、緊急地震速報緊急警報放送防災無線の受信装置がある。緊急地震速報は地震の揺れの前に警報される場合もあり、危険な箇所から離れるなど最低限の行動を可能にする。また豪雨などの際には広報車の放送等が聞こえない場合もあり、各家庭に設置された防災無線の情報が役立つ。
懐中電灯[6][8][9][10]
夜間や暗所からの脱出・避難になくてはならないものである。とくに停電時には建物内はほぼ完全に暗闇となるので、懐中電灯がなければ脱出は困難である。また火災発生時には煙によって遠くの光源の光が散乱されるので、手元の光源が重宝する。薄明かりがある中でも、割れたガラスの破片や釘などを避けて避難する際には足元を明るくすることが望まれる。持ち運びに便利で消費電力の小さいLEDランプ付キーホルダー[11]やペンライトを持ち歩いてもよい。また、両手が自由になることからヘッドライトが推奨されることもある。手元に懐中電灯がない場合には、香水や油性マジックに火を灯す方法もあるが、あくまで応急手段であり火災や爆発の危険性もあることから、懐中電灯やそれに替わる光源を用意しておくことが望まれる。
ホイッスル[9][11]
捜索者・救助者などに自らの生存と位置を知らせるために使われる。大声で叫ぶよりもホイッスルを吹くほうが体力の消耗が小さい。豪雨や激流の中では人間の声が届きにくいが、ホイッスルの音ならば周囲に響くため、注意を引くことが出来る。また倒壊した家屋の中など大声で叫ぶと、粉塵によって喉をつぶす可能性も指摘されている。前述のLEDランプと一体化したホイッスルなども市販されており、衣服のポケットなどに入れて持ち歩くことができる。
防災頭巾・ヘルメット[8]
頭上からの落下物、衝突物から頭部を守るために用いられる。戦時中に各家庭で用意した防空頭巾は自然災害時にも有用である。静岡県の公立小中学校では東海地震に備えて防災頭巾を全員に購入させるケースが多い(要出典)。座布団やひざ掛けで代用することも可能である。
スリッパ[6][9]
寝室で地震が発生した場合などには、靴のある玄関に行くまでに割れたガラスが散乱している場合もあり、足の負傷が懸念される。スリッパではなく、より運動性能や防護性能に優れた底の厚い靴も推奨される[8]
ハンカチ[11]
火災現場から脱出する際に、ハンカチや手拭で口や鼻を押さえることで、煙の吸引を防ぐことが出来る。また出血時に包帯替わりにすることができる。
身元カード[11]
死傷した際に、自らの氏名・住所を書いたカードなどを所持していれば身元確認が容易である。また、既往症や処方薬などを書いておけば、救助後に適切な治療を受けることが出来る。
救急箱・タンカ[8]
負傷者に応急手当を施すための消毒液、ガーゼ、包帯などが重宝する。また負傷者の救助や災害弱者の保護にはタンカが用いられる。タンカは毛布や布団のシーツで代用可能である。また国や自治体などでは、救急車などの緊急車両やレスキューヘリコプターなどを用意し、負傷者の搬送に当てる。
破壊工具・ジャッキ[12]
建物内から脱出する際に、ドアや窓が歪んで出られなくなった場合にそれらを破壊するために用いられる。またタンスなどに押しつぶされた場合、周囲の人がタンスの背を破るためにも使われる(家具自体は比較的軽く、収容物を除去すれば容易に持ち上げることができる場合もある)。重い家具や柱などに押しつぶされた場合には、周囲の人がジャッキを使って持ち上げ救助することも可能である。自治体や企業などでは、家屋の破壊や瓦礫の除去のための重機を用意する。
消火用具[6][12]
消火器や消火用のバケツなど、初期消火のための用具が必要である。環境によっては水が使用できないなど制約があるため、適当な消火用具を選ぶ必要がある。また火災報知機などを取り付けて、火災をいち早く感知することも有効である。消防などでは消防車や消防ヘリなどを準備する。
輪中の伝統的家屋の軒先に用意された「上げ舟」
救助ボート
おもに消防や自衛隊などが準備する。浸水時に孤立した家屋から救助したりする際に用いられる。特殊な例としては、陸路からの救助が難しい家屋や集落に対して湖沼を経由して救助する場合もある。また浸水被害がとくに多かった輪中内の伝統的家屋では、各家庭で避難用の「上げ舟」を用意している。
携帯電話
災害時には携帯電話の利用が激増するために通話規制が行われることも多いが、救援要請や安否の確認を行うために有効である。災害伝言ダイヤルや緊急地震速報の配信など、携帯電話を利用したさまざまなサービスも存在する。

災害後、本格的な救援が始まるまでに使用する[編集]

大規模災害では救援物資の到着まで時間を要し、災害時の対応が整備されている日本であっても3日間は被災者が自力で凌ぐべきであるとされる。そのため、生活・生存に必要な最低限度の物品を用意しておく必要がある。

食糧・飲料水[6][8][9][11]
救援物資が届くまでの間に必要な食糧・飲料水は各自で準備する必要がある。飲料水は一人一日あたり3リットル必要であると言われており、たとえば4人家族ならば3(リットル/日)×3(日)×4(人)=36リットル必要となる。また、食品アレルギー体質の者は、救援物資を食べられない可能性もあるため、最低でも1週間分の食糧の備蓄が望まれる[9]。さらに大規模災害時には救援物資は遠方から運ばれることも多く、冷たく乾いたものが多く、とくに高齢者などは体への負担やストレスが大きいため、各自でコンロを用意しあたたかい茶や味噌汁を用意することも望まれる。被災地では食器や保存容器の確保も難しいため、ラップやアルミホイルも有用である[13]
ラジオ[10]
災害発生時には、地震災害における余震情報、ライフラインの復旧状況、避難時の一時帰宅に関する情報などが必要とされる[14]。情報を取得する手段として特にラジオは有用である。その理由として、ラジオ放送によって政府や自治体などの公式な発表を取得できること、1台のラジオで複数人が一度に情報を取得できること、乾電池や手回しによる人力のみでラジオ放送受信用の電力をまかなうことができることなどが挙げられる。
防寒具、毛布
冬はもちろんのこと、夏でも夜間も屋外にいると体温が奪われるため、防寒具が必要となる。雨合羽は風雨をよけると同時に防寒具にもなる[6]。また、毛布は担架の代用品として使用することもできる。
ミルク、おむつ[8][10]
乳幼児は食糧摂取や排泄などの生理現象を我慢することができず、かつ代替品の用意も難しいため、ミルクやおむつの不足は深刻な事態を引き起こす。四川大地震の被災地でもミルク不足が報じられたほか[15]新潟県中越地震でも被災者が道路にチョークで「ミルク」「おむつ」などと書いて救援を求めた例がある[16]。救援物資としてもたらされる量にも限りがあり、他の物での代替も困難であることから、多めに用意することが望ましい。
常備薬、生理用品
簡易トイレ

本格的な救援で使用する[編集]

着替え
間仕切り、簡易的な家具など
デジタルカメラ
身分証明
現金

復興で使用する[編集]

ここまで防災用品に含めてよいのか?

脚注[編集]

  1. ^ 国や地域によっては風水害や地震災害以外の災害が懸念される。たとえば乾燥地帯においては干害や火災が大きな災害となり得るし、原子力施設の密集地では放射線災害の危険性があり、それぞれの災害に対応した防災用品の準備が望まれる。
  2. ^ たとえば京都市議会 2004年11月定例市会でも10倍以上の乗数効果があると指摘されている。そのほか研究者によって最大60倍以上の乗数効果があると試算されている(要出典)。
  3. ^ 東京消防庁 家具類の転倒・落下防止対策ハンドブックによれば、2004年以降の日本の地震災害による負傷原因の30-50%は家具等の転倒・落下によるものである。
  4. ^ 板橋区 防災対策 家具転倒防止器具をつけましょう。
  5. ^ AllAbout住まい 耐震・防犯・安全設計の家づくり
  6. ^ a b c d e f g 東京消防庁 地震に備えて
  7. ^ 宮城県ビルリフォーム共同組合
  8. ^ a b c d e f 板橋区 防災対策
  9. ^ a b c d e 特定非営利活動法人レスキューストックヤード 家庭でできる防災お役立ち情報
  10. ^ a b c 世界一受けたい授業 2009年2月14日放送
  11. ^ a b c d e 内閣府中央防災会議 広報ぼうさい
  12. ^ a b 東京商工社 防災対策用品
  13. ^ 食器にラップやアルミホイルを被せることで、食器を洗わずに繰り返し使用することもできる。
  14. ^ 内閣府 「大規模災害発生時における情報提供のあり方に関する懇談会」(第1回)について
  15. ^ 四川大地震被災地で乳児用の粉ミルク不足 日刊スポーツ2008年5月20日
  16. ^ 決定版 「日常備蓄の非常食」No.1 防災情報新聞

整理[編集]

内閣府中央防災会議 広報ぼうさい[1][編集]

外出先で携帯したいもの
現金、身元や連絡先を記したカード、病院の診察券、病名・処方薬を書いたメモ、ポケットラジオ、メモ帳・筆記具、LEDランプ付キーホルダー・笛、ハンカチ、ペットボトルの水・チョコ
家庭や職場に用意するもの
履きやすく脱げにくい紐無しのズック靴、レインウエア、革手袋、LEDヘッドライト、常備薬、入れ歯・補聴器、スペアの眼鏡、通帳・証券類の控え番号を記したメモ帳、ティッシュペーパー・トイレットペーパー、ラップ・アルミホイル、大きなゴミ袋・レジ袋、水のペットボトル、新聞紙

板橋区 防災対策[2][編集]

非常持ち出し品
2~3日分の飲料水・非常用食糧、防災頭巾、防寒具、雨具、底の厚い靴、肌着、タオル、軍手、毛布、携帯ラジオ、懐中電灯、乾電池、マッチ、ローソク、紐、ロープ、ビニール袋、ナイフ、缶切、ビニールシート、救急薬品(三角巾、包帯、ガーゼ、消毒薬、軟膏、整腸剤、常備薬)、現金、印鑑、預金通帳、証書類、赤ちゃん用ミルク、哺乳瓶、おむつ、ティッシュペーパー、生理用品

特定非営利活動法人レスキューストックヤード 家庭でできる防災お役立ち情報[3][編集]

まくらもとセット
懐中電灯、赤色ライト付きホイッスル、厚底スリッパ
一次持出品
備蓄品
寝袋、テント、マット、食品(アレルギー体質者は自分が食べられるもの1週間程度)、飲料水、カセットコンロ、電磁調理器具、食器、ティッシュペーパー、新聞紙

東京消防庁 地震に備えて[4][編集]

家具の対策
L字金具、二段重ね家具の上下固定、ガラス飛散防止フィルム、開き扉への掛け金、移動防止枠
非常持ち出し品
飲料水、携帯ラジオ、衣類、履物、食料品、マッチ・ライター、貴重品、懐中電灯、救急セット、筆記用具、雨具(防寒にもなる)、チリ紙
非常備蓄品
懐中電灯、ローソク、簡易ガスこんろ、固形燃料、飲料水
防災準備品
消火器、三角消火バケツ、風呂水の汲み置き、おの、ハンマー、スコップ、大バール、防水シート、のこぎり

世界一受けたい授業 2009年2月14日放送[編集]

個人
ライト、ラジオ、おむつ・生理用品(止血用)、ラップ(包帯代わり)簡易トイレ、屎尿・糞尿処理薬
自治体等
かまどになるベンチ、マンホールトイレ、テント小屋になる休憩所

現在防災関連の書籍調査中。各報道機関のサイトもある程度参考になる。


整理[編集]

後で取捨選択するものとし、とりあえず書き出していく。カテゴリミステーク等も無視する。

災害前[編集]

個人
耐震改修、家具転倒防止器具(家具固定金具、マット、突っ張り棒)、警報受信機(緊急地震速報など)
自治体・企業・NGO
耐震・免震構造、防災計画、護岸工事

災害直後[編集]

個人
消火器、ホイッスル、懐中電灯、防災頭巾、ヘルメット、軍手、スリッパや靴、防塵マスク、メガネ、救急箱(止血剤、ガーゼ等)、携帯電話、破壊工具
自治体・企業・NGO
緊急車両、消化剤、家屋破壊用の重機、土嚢

災害後(概ね3日以内)[編集]

個人
ランプやロウソク、そのまま食べられる食品、皿、水、常備薬、テント、毛布、ラジオ、ビニル袋、ウェットティッシュ、下着、おむつ、生理用品、紙と筆記具、ナイフ、身分証明
自治体・企業・NGO
土嚢、毛布、食糧、屋根のある避難所、テント、簡易便所、ブルーシート、救急所

災害後(日・週・月単位)[編集]

個人
間仕切り、厚手のマット、着替え、
災害の影響が長期化することのリスクとしては、ストレス・不眠・栄養不足・運動不足・やる気や生きがいの喪失などが考えられる
自治体・企業・NGO
簡易浴場、仮設住宅、復旧計画、復旧資材、復旧用重機、被害調査・罹災調査、ライフラインの復旧手配

個人~少人数[編集]

非常用食料品[編集]

一般に非常食若しくは、保存食と呼ばれる専用の食品が利用される。しかしインスタント食品の多くも、「定期的に消費しながら、常に新しいものを家庭内に一定量を備蓄する」という方法が取れるため、そのような対策をする家庭も見られる。なおこれらは、調理に使う飲料水断水によって止まる可能性もあるため、調理用の水も別途用意しなければならない。当然、調理に使う熱源(コンロ)も必要になる。出来るなら、調理せずにそのまま飲食できるものの方が簡便である。

その他では例外的では有るが、宇宙食レーションが流用できる(実際に売られている物もあり、長期保存の点においては極めて有利)。 また、海外製の非常食もあるので各自で確認した上で検討するのも良いと思われる。

調理器具、給水器具[編集]

災害時には水は貴重品であるため、食器類を洗えない場合がある。このため使い捨ての紙製食器を利用したり、または日常使っている食器の上に食品用ラップフィルムを被せて使用する。これにより、清潔に食事が出来る。また給水車からの配水を受けるために、水用の容器が欠かせない。

その他、調理用具として七輪ないし固形燃料が用いられる場合がある。また近年ではカセットコンロが普及しているが、阪神・淡路大震災以降の製品は、各社共通のガスボンベが使えるため、被災者間で燃料の貸し借りも出来る点で便利である。燃料さえ十分なら、キャンプ用品のフィールドクッカー(コッヘル、入れ子鍋)も利用できるだろう。

簡易医療具類(医薬品類)[編集]

各個人が、自分のできる応急処置に見合った装備を持っていることが望ましい。医薬品などは消費期限に留意する必要がある。怪我だけではなく、衛生的ではない状況では風邪消化不良などもおこりうるため、それら常備薬も必要となる。慢性疾患のあるものがいる場合は、それらの治療薬もすぐ持ち出せる状態が望まれる。

その他として、

  • 新聞紙止血に使用、切断時などの体の一部分を包むなどして使用。使い方は、止血用ガーゼやタオルが不足していた場合、ガーゼ若しくはタオルの上に重ねて使う。他に副木にも)
  • (副木)
  • 雑誌類(副木)

がある。特に新聞紙は有用。また病院などが遠い場合、応急的な簡易の手術器具を用意する場合もある。

灯火類(燃料含む)[編集]

夜間や停電した屋内などでは、照明の有無が文字通り生き死にの明暗を分けるときがある。を利用する場合は延焼による火災の予防が必要。

  • 懐中電灯(携帯用の電気照明器具
    非常用懐中電灯には人力発電式と電池式がある。電池にも自然放電の小さいリチウム電池と、一般的な乾電池マンガン乾電池アルカリ乾電池があるが消費期限には留意を要し、こと液漏れのおそれがある乾電池は別保存が望ましい。豆電球を使う製品は使用電圧の低い製品に光源の輝度が低く暗いものがある。LEDライトでは高輝度・長時間発光の製品も見られるが光の照射範囲の狭いものも少なくない。ラジオ携帯電話充電器、防水機能の有無など用途による使い分けが肝心である(懐中電灯の項を参照)。
    • ペンライト(軽量なので携帯に便利だが電池切れには注意する必要がある)
    • ヘッドライト(作業や瓦礫や土砂崩れを越える際に、手に持つ必要がなく両手が使えるため便利)
  • ケミカルライト(商品名:サイリュームなど・性質上使い捨てで、遠くを照らすことはできないが、手元を照らしたり目印に使用する)
  • ろうそく(火災の危険が在る為取り扱いには十分な配慮が必要であり都市災害においてはガス漏れの危険から使用が著しく制限される)
  • 灯油(飲料・生活用水と間違えない様な容器を使用する事が望ましい)
  • ランプ
  • ガソリン(発火温度が低く引火事故が発生し易い為に備蓄にはあまり相応しくないが、法律に基づいて専用に容器を使用する等の厳重な管理が出来るならアウトドアグッズが使用できるメリットは大きい)
  • 新聞紙

その他燃料としては

等がある。

またティッシュペーパー紙縒を芯として、アルミホイルを芯おさえにし、サラダオイルを燃料として、簡易のランプを作ることも可能である。

避難時使用も含む避難用品[編集]

その他として

等がある。

救助用品[編集]

これらは防災倉庫にも一定数用意されているが、震災などの大規模な災害では数が不足する場合があるため、住民である各個人が持ち寄ることで更に多くの人手を動員することができる。ただし救助活動中の二次災害に注意する必要がある。

  • バールあるいは形状がバールに似ているもの
  • ロープ(5m程度でも、各個人が持っているなら繋げて利用でき便利)
  • 無線機(周波数で通信相手が限定される業務無線用より誰とでも通信出来るアマチュア無線用、若しくは特定小電力無線機が有効)
  • 懐中電灯
  • 鉄パイプ(バールの代わり)
  • ヘルメット(保護帽)
    防災備蓄用としての保護帽は、下記の理由から繊維強化プラスチック(FRP)製の保護帽が最も適しているといえる。これはFRPの多くが熱硬化性樹脂を繊維で強化しているために耐熱性が高く、火災などの熱で炙られても軟化しにくいためである(このため消防服のヘルメットにも利用される)。
    ABSPCPEといった熱可塑性樹脂製品であっても落下物に対しては有用といえるが、FRPに強度面で劣る上に、熱で軟化しやすい。
    FRP製品は材質の特性上、熱可塑性樹脂製品(3年)に比較すれば長寿命(5年)であるため、比較的長期の保存にも耐えることができる。また、当然ながら帽体の丈夫さも上回ることとなる。
    なお形状に関しては、頭頂部のリブなどデザインが施された製品は同一の厚みで強度が増す反面、このリブが引っかかるなどが懸念されるため、とくに凹凸の無いデザインのほうが防災用品に向く。また戸外での作業用の安全帽ではつばや庇の長いものも見られるが、視界を制限してしまうほか場所もとるため、シンプルなデザインのほうが防災用品に向く。
    バイク用のヘルメットも代用できるが、フルフェース型は足元が見辛くなるため、防災用には向いていない。
    震災では落下物への注意を必要とするため。防災頭巾は水に濡らすことで火災の熱から頭を守ることができる。国会議事堂本会議場は天井がステンドグラスで、大揺れの際には非常に危険なため、全ての議員席下には防災頭巾が用意されている。また、静岡県の公立小中学校では東海地震に備えて防災頭巾を全員に購入させるケースが多い。普段は座席に取り付け、座布団代わりに使用されている。
  • 手旗
  • 有線電話(戦時や災害時などに、臨時に引く電話。)

その他[編集]

災害時には情報伝達手段が制限される場合がある。また普段何気なく利用している日用品がとたんに不足することもある。以下に示すのは通信手段や身の回りの道具など。また治安悪化に備えて防犯用品を視野に入れる場合もある。

その他、各自で必要なもの。

  • ウェットティッシュ(手や顔を洗えない場合があるため・近年では全身拭き用のものもある)
  • 石鹸(旅行用の液体ソープ小袋もあるが、非常時には下着洗濯にも使える)
  • 替えの着衣(雨で濡れたりした場合に備え、最低でもビニール袋に密封された肌着程度は必要)
  • 底の丈夫なスポーツシューズ(冠水の際にも、震災の際にも、履き易く動き易い靴が良い。)
    ホームセンターや作業用品店などでは、瓦礫などの上を歩く際に靴底を貫通してくる釘などを防ぐための「踏抜防止用ソール」が販売されており、これを使用することで安全性が増す。安全靴という選択肢もあるが、履きなれない靴は靴擦れなどの負傷を招くため薦められない。
  • ナイフ
    基本的な道具として、様々に利用できる・缶切や鋏などの付いたアーミーナイフ(ツールナイフ)、マルチパーパスツールもよい。(ただし、この種のものの使用に普段から習熟している場合。さもなければ小さな果物ナイフでもカッターナイフでも包丁の代りは十分成す。別個に小さな鋏・缶切りを持てばよい。)
  • シャベルなどより強力な道具も救助活動や避難所設営にあれば便利ではある。震災後の混乱から犯罪者扱いされる場合もある)
  • 筆記用具(家から避難所に移動する際などに家族にメッセージを残すことで、行き違いが無くせる 但し不在を公表する事になり避けるべきとの意見も出ている)
  • 携帯電話(通話は制限されるが、通信インフラが生きている場合はインターネットを用いて電子メールなどが利用可能[5]
  • を含む貴重品(避難後の不在を狙った窃盗事件も少なからず起きている)
    • 錠前(できるなら、施錠出来るボックスを用意し、保管することも視野に入れておいたほうがよい。避難所などで盗難の恐れが否定できないためである)
  • ホイッスル(閉じこめられた際に救助を要請するのに用いる。大声を出すより体力を消耗せずに済む。また倒壊した家屋の下では粉塵が舞っているため、大声を出すと喉を潰すと言われている。ライトとセットになったものや、身元を書き込めるカードが入っているものも市販されている。ヘルメットの顎紐に結び付けておくのも一考)

参考文献[編集]