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利用者:ぐう

モノクローム・ファクター[編集]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

モノクロームファクター」(ものくろーむ・ふぁくたー)は空廼カイリ(そらの かいり)の漫画作品。

コミックブレイド臨時増刊コミックブレイドMASAMUNE 04年初夏号~05年冬号に初出。 他にもマザーキーパーや、クリスト-橙眼のメシア-等を発売。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ[編集]

主人公昶(アキラ)は学校嫌いの普通の高校生だった。だが、全身黒ずくめの怪しい人物、白銀(シロガネ)に出会ってから何がなんだか分からないまま人―シンにされてしまう。いろいろ問題があったが、白銀に協力することに。影の化け物―コクチや、自分達以外のシン。いきなり放り込まれた世界に、昶は……?

登場人物[編集]

二海堂 昶(ニカイドウ アキラ)

この作品の主人公。
学校嫌いでサボり癖のある普通の高校生だったが、白銀におびき寄せられた学校で人間であるためのドッペルゲンガーが消滅してしまい、生きるために白銀と契約し、影人であるシンに変えられた。いろいろな手違いで戻れなくなったが白銀に影化してもらい一時的に人間に戻る。
能力者以外人間が認識できないはずのシンである白銀がはじめから見えていた。
コクチが現れれば出動。白銀と5m以上離れると強制的にシンになってしまう。友人の賢吾(ケンゴ)から始め、次々と正体がばれてしまい頭を悩ませる。
外見は、人間時は薄い茶色の髪と黒い瞳だが、シン時は黒い髪と紅い瞳になってしまう。シンでの武器は刃長が21cm、刃身がガラスのように透明なのが特徴の2本のハンティングナイフ。だが2巻でシンの七夜(ナナヤ)に両方とも折られてしまう。
3巻で自分は白銀の対であるレイの直結王族だと知らされる。

白銀(シロガネ)

謎の多い人物。焔緋と同じシンの直結王族で影そのもの。
昶にレイの王として覚醒してもらおうとしたが昶のドッペルゲンガーが消滅してしまったことにより自分自身が昶と契約を結ぶ。
話し方は丁寧だがうさんくさく、2巻ではそれが激変し、人格が変わったように口悪くなる。
余り戦っていないが、戦闘力は相当高い。だが昔より弱くなっている模様。
レイの直結王族、劉黒(リュウコ)の対でバランスを保つためだけの存在。
外見は、地につくかと思うほどの長い白髪の三つ編みに、青い瞳。露出度が低い黒ずくめ。常に帽子をかぶっていたが七夜戦で使えなくなってしまい、マスターに修理を頼む。3巻で修理完了。
始めはサングラスを着用していたが、マスターの店Aging Berの後は外している。
武器はいつも持っている頭がドクロの杖。

浅村 賢吾(アサムラ ケンゴ)

昶の友人。昔から目を付けられやすかった昶とずっと一緒にいた唯一の人物。その為よくケンカに巻き込まれボコボコにされたこともあったが自分が強くなることで昶の傍に居続ける。
昶との付き合いは長い。昶に無謀な命令をされたりいじられたり、姉の麻結(マユ)のカッコイイ人症候群に振り回される等苦労が絶えない。
面白そうなことによく首を突っ込む。昶いわく犬。白銀達にはシスコン
麻結がコクチにとりつかれ、その場の属性が闇に変わったときにシンになっている昶を認識し能力者以外人間が見れないはずの白銀達が見えるようになる。その後脚色しすぎた白銀の説明を信じ、仲間入りを希望。だが昶は反対。
塞がれてはいたが闇の許容量はかなりのものらしい。戯れで焔緋に寄生型のコクチを大量に入れられたが昶のマジギレにより強制的に抜かれる。
シンと対等に戦うための装備は黒い炎のような絵がかいてあるグローブ。

鈴野 綾(スズノ アヤ)

霧葉高校2-1の風紀委員。別名鬼の風紀委員。先生に頼まれ、よく授業をサボる昶を連れ戻すため竹刀を片手に日々奮闘。だが物語の中で昶を授業に参加させたのは教師である千原先生のみ。綾だと逃げられる。
竹刀を常に装備するだけにその腕は結構強いらしい。家に道場がある。
白銀は昶をおびき出すため綾の姿を使った。
通り魔事件を起こしていた七夜に襲われたときにシンである七夜を認識し、白銀達が見えるようになる。白銀と七夜によれば、月が隠れていたかららしい。
ケンカ戦いも同じと言う昶に全然違うと説教する。
3巻で昶と綾の前に現れたルルに貧乳と言われてキレ、決着がつかないまま逃げられたため仲間入りを希望。
シンと対等に戦うための装備は和風気味のブレスレット。

我妻 秋一(ワガツマ シュウイチ)

Aging Berを営む治癒の能力者。通称マスター。昶いわくニコニコマスター。
白銀の友人。白銀が昶に教えないことを知っている模様。昶が焔緋について質問したことに対し答えようとしたが、白銀に止められる。目が元々見えないらしいが、靴音で人を判断したりと音に敏感。
2回ほど治癒の能力で昶の治療をしたが、それはありえないぐらい痛いものらしい。
麻結の目の保養剤一号。

浅村 麻結(アサムラ マユ)

賢吾の姉。よくマスターのバーに通っているらしい。
闇が溜まり易い霊媒体質で、溜まるとコクチに寄生されやすい。マスターにお祓いの仕方を教えてもらったり、お祓い用の塩を貰ったりしていた。昶が賢吾の自宅へ押しかけた時に寄生され、意識をなくし破壊本能と欲望のまま暴走したが賢吾の呼びかけと白銀のドアップにより意識が覚醒。「萌ント」と叫び気絶し、寄生していたコクチを昶が倒す。
カッコイイ人症候群。マスターを始め、昶や白銀も目の保養剤に。
昶の傷を癒してもらうため開店前にマスターの店に来ていた時開店直前にすれ違い、闇の光への侵食によりシンである白銀が見えたが、完全には認識していなかった。

七夜(ナナヤ)

通り魔事件を起こしていたシン。シンになってそんなに経っていないため同じシンである白銀とは面識が無かった。
同じ場所で人を襲っていたが、綾を襲ったときに認識される。被害件数は10件以上。
強い奴と戦うのが好きならしいが自分より弱い人間を襲っていた。
通り魔の時に使っていた武器は小さく刃が曲がった握りのナイフ。本来の武器は針が三本に別れ真ん中の針が一番長い2本の槍。シンにはそれぞれ能力があるらしく、七夜の場合は電流のようなものを流すというものだった。シンになって数年しかたっていないため武器を媒体にしなければ力を発動できないがもう少し経てばもっと強力になったらしい。
昶を殺しかけたが、ぎりぎりのところで豹変した昶に槍の片方を分解される。隙をついて両方とも消そうとしたが人格が変わったような白銀に右腕を切られ、間一髪で逃げる。
何とか逃げ帰ったものの、勝手に表の世界に行っていたことが焔緋にばれ殺される。
特徴は顔の右側にはしる3本の傷に右目を覆う眼帯。身長は白銀や昶より高い。

焔緋(ホムラビ)

調和を嫌い独裁を望んだ白銀と同じシンの直結王族。邪魔な白銀を策に嵌め影世界から追放し影の独裁者になった。勝手に表の世界に行っていた七夜を殺害。
表の世界に現れ賢吾に大量のコクチを寄生させる。
歩く度に耳につけたピアスがシャランと鳴る。

ルル(ルル)

七夜の仲間のシン。仲は悪かった模様。どうやら白銀がシンの王としていた頃からいたらしく古株。白銀をコクチに探させているとき綾と昶に遭遇。劉黒のことも知っていた。
ゴスロリ調の服を着た少女。武器は長いムチ。

志紀(シキ)

同じく七夜の仲間のシン。ルルとは違い、白銀を知らなかった為まだ新しい方だと推測。
キャップの帽子をかぶった少年。

澤木(サワキ)

同じく七夜の仲間のシン。七夜が言った表のシンのことを凄い剣幕で質問する。白銀を知っているらしい。焔緋を呼び捨てにしている事から彼が一番の古株なのではないかと推測。
執事のような格好の少し老けた男。

天女(仮)

七夜の仲間のシン。丁寧な口調で感情を感じさせない人形のような印象をもつ。焔緋と共に登場したことから七夜のことを報告したのも彼女と推測。焔緋を焔緋様と呼ぶ。
名前が現時点では不明な為、和服に羽衣という格好をしていたので天女と仮名した。

用語解説[編集]

シン

影世界に存在する影人。
存在そのものが完全な影な為、人間には必要な対となるドッペルゲンガーを必要としない存在。能力者以外の人間には見えないが例外もあり、認識されると見えるようになる。
人間である為の制約、ドッペルゲンガーがない為ワイヤーアクション並みのジャンプも可能。それぞれに能力があり、武器もそれぞれ違う。
光人であるレイの対。

レイ

シンとほぼ同じ光人。
影人であるシンの対。

コクチ

タイプがいろいろある影の生物。固有の意思を持たないが表側の人間に対しほぼ無差別に攻撃する。境界線により昼間は出て来れないはずだがそれが歪んだり開いたりすると出てくる。
光の生物ハクアの対。

ハクア

おそらくコクチと同じ。
コクチの対。

表側の世界

影世界に対となるドッペルゲンガーを必要とする人間達が住む側を白銀達はそう呼ぶ。

影世界・闇の世界

表側の世界と隣接する世界。影側の存在がいる世界。

劉黒(リュウコ)

光人レイの直結王族。白銀の対。

子供

王と契約し力を受け取った者達。基本的に人数は5人で世界のバランスを保つ役目を担う。

私立霧葉高校

昶達が通う学校。1巻で境界線が破れ、出てきたコクチが暴れた為休校となった。

萌ント(もえんと)

麻結がコクチに寄生され、白銀のドアップを見たときに鼻血つきで叫んだ言葉。萌ポイントの略。

装備品

元々能力者がコクチに対抗する際、身体能力を補う為のもの。綾や賢吾は能力者ではないが身体能力は並の人間よりも上なので白銀が渡した。