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利用者:げえさん/sandbox5

上演史

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本作の初演は現存する資料の不足により定かではない。1633年11月16日に宮廷にてチャールズ1世の前で披露されたのが、最も古い上演記録である[1]

18世紀

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コリー・シーバーが脚本家兼俳優として本作を上演したのだが、同時代にあうようにするため大胆な改作を施し、シェイクスピアの原作は4分の1ほどまでに短縮された。同じく、シェイクスピアの原作における重要人物であるクラレンス、エドワード四世、マーガレット、ヘイスティングスなどが除外され、それに代わって主人公リチャードのメロドラマ的な要素が強かった[2][3]。この改作版の『リチャード三世』は1700年に始まり、シバー自らの演出で1740年まで84回上演された。

1741年10月19日にグッドマンズ・フィールド・シアターにてデイヴィッド・ギャリックがデビューを飾り、爆発的な人気を得た。1761年から1776年にかけてドルーリー・レーン劇場にて40回近く、そしてコヴェント・ガーデン劇場で3回『リチャード三世』の公演が開かれる。デイヴィッド・ギャリックは『リチャード三世』での名演技で人気を博し、有名役者へと駆け上った。

19世紀

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俳優のウィリアム・マクリーディーはシバ―の改作にシェイクスピアの原作を織り交ぜた脚本で上演を行ったものの、批評家からの不評を買い2回の公演にとどまった。。同じように、1845年、フェルプスはマクレディーのものよりも大胆にシェイクスピアの原作へ立ち返る試みを行ったが、人気の強いシバ―版の『リチャード三世』から抜け出すことはできなかった。。ヘンリー・アーヴィングは1877年の劇においてシバーの要素を排し、シェイクスピアの原作を復活させたが、大胆なカットが多かった。しかし、これを契機に『リチャード三世』上演におけるシバーの影響は薄れてゆく。

ストラットフォード・アポン・エイヴォンのメモリアルシアターにて、1886年よりフランク・ベンソンは『リチャード三世』を13回上演した。シェイクスピアによる原作の大部分を残し、脇役にも重要な役割が与えられた[4]

20世紀

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リチャード三世に扮するリチャード・マンスフィールド

20世紀に入ると本作品の上演は増加する。ジョン・バリモアの『リチャード三世』劇は、生き生きと暗躍する悪役から道徳心に押しつぶされるリチャードの心理描写を盛り込むことにより成功を収めた。このバリモアの精神描写hリチャード・マンスフィールドの演技に依るところが大きく、リチャードが引き起こす心理変化の演出の先駆けとなる。

  1. ^ "STAGE HISTORY: The stage history of Richard III from the time Shakespeare wrote it to the present day.", Royal Shakespeare Company, https://www.rsc.org.uk/richard-iii/about-the-play/stage-history, 12 Des 2022.
  2. ^ 高村忠明「解説」、ウィリアム・シェイクスピア『リチャード三世』(小田島雄志訳)、白水社、1983年、233頁。
  3. ^ John Dover Wilson, Introduction, William Shakespeare, "King Richard Ⅲ", Cambridge University Press, 1954, p18.
  4. ^ James R. Siemon, Introduction, William Shakespeare, King Richard Ⅲ, The Arden Shakespeare Third Series, ed. James R. Siemon, Bloomsbury, 2009, p101.