利用者:のりまき/第二作業室
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舛次崇(しゅうじたかし、1974年 - )は、知的障害者施設、武庫川すずかけ作業所に併設されている「すずかけ絵画クラブ」に通い、独特な絵画を描く日本のアウトサイダー・アーティスト。
これまでの経歴と絵画作成
[編集]舛次崇はダウン症であり、18歳で養護学校卒業後、1992年以降、兵庫県西宮市にある知的障害者施設、すずかけ作業所に通うことになった[1]。その後舛次崇は、知的障害者が描く絵画の魅力に気づいた絵本作家のはたよしこが施設にかけ合った結果、開設されることになったすずかけ絵画クラブに所属することになり、そこで絵画を描くようになった[2]。
絵画教室に通い始めた当初、熱狂的な阪神タイガースファンであった舛次は、甲子園球場のスコアーボードばかりを描いていた。しかもせっかく描いたスコアーボードを最終的には全て黒いクレヨンで塗りつぶすため、結局、青空に真っ黒な塊が浮かぶ絵ばかり描くことになった[3]。
その後、他の絵も描くようになった舛次は、次第にその独自の才能を見せるようになってくる。舛次は絵を描くとき、まずパステルで塊を描き、その後消しゴムを大量に用いて輪郭を削りとっていくという独自の手法を用いている[4]。舛次の作品のモチーフは、絵画クラブにある花瓶などの静物やドライバーなどの工具などであるが、絵画に描かれたモチーフは、そのものの形とは異なる独自の形で表現されており、その表現力は高く評価されている[5]。。
主な出展歴
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『ABLE ART(魂の芸術家たちの現在)』財団法人たんぽぽの家、1996年 ISBN 4-9900577-1-6
- アール・ブリュット・コレクション『日本のアール・ブリュット』infolio、2008年 ISBN 978-2-88474-075-3
- サラ・ロンバルディ「富塚と舛次、筆から消しゴムへ」
- はたよしこ、「舛次崇」