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利用者:りょっぴ/sandbox

概要

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弁柄業を営んでいた片山家が明治期に分家を出し、本家の向かいに分家が3棟立ち並んだ。片山家本家は「本片山」、分家は3棟西からそれぞれ北片山、中片山、角片山と呼ばれた。このうち角片山が現在の吹屋ふるさと村郷土館である[1]

角片山は片山嘉吉が分家した家である。入母造り平入りの二階建て町家であり、1874年(明治7年)から1879年(明治12年)まで石州大工が建築した[2]。敷地奥の蔵2階の板図には「島根県宮下、石見國那加郡、第1大区小拾六区、浅利村大工棟梁、島田綱吉、明治十二年卯三月三十日」と記されており、嶋田綱吉により1879年(明治12年)建築されたことがわかる[3]

明治前期、嘉吉は本片山の総支配人をしており、分家後も角片山にて本片山の弁柄を卸す仕事をしていた[4]

現在、一般公開されている。

吹屋ふるさと村郷土館 外観
  1. ^ 独立行政法人文化財研究所 奈良文化財研究所『旧片山家住宅調査報告書』成羽町教育委員会、2004年、12頁。 
  2. ^ 前川満『岡山文庫 255 備中吹屋を歩く』藤原英吉、2008年、42頁。 
  3. ^ 独立行政法人文化財研究所 奈良文化財研究所『旧片山家住宅調査報告書』成羽町教育委員会、2004年、42頁。 
  4. ^ 独立行政法人文化財研究所 奈良文化財研究所『旧片山家住宅調査報告書』成羽町教育委員会、2004年、12頁。