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利用者:イヌワラビ/sandbox

主な形質

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 キイロショウジョウバエの5種類の染色体(X,Y,II,Ⅲ,Ⅳ)には、様々な形質についての遺伝子が存在して、その数は約3000種類と言われている。遺伝実験において用いられることが多い突然変異体は、体色、複眼の色、複眼の形、翅の形の異なるものと野生型である。

体色

  : ebony エボニー(黒檀体色)

体全体が黒色。腹部の黒い帯状パターンが分かりづらく、雌雄の判別も難しい。しっかりと観察すれば濃淡がわかる。

  : yellow イエロー(黄体色)

翅が黄金色に輝いて見えて全体的に黄色い。よって、腹部の黒い部分は淡く注意して観察しないと分かりづらい。雌雄の判別も難しい。

体全体が黒色。腹部の黒い帯状パターンが分かりづらく、雌雄の判別も難しい。しっかりと観察すれば濃淡がわかる。

複眼の色

  : white ホワイト(白眼)

野生の個体の複眼は暗赤色なのに対して、色素がないため真白。今回の実験では、雄のホワイトを用いた。

  : sepia セピア(セピア色眼)

複眼がセピア色。キイロショウジョウバエは死亡後に複眼が黒く変色するため、死亡した個体との識別には注意が必要。

  : cinnabar シナバー(辰砂色眼) 複眼の色が明紅色。野生眼と比べると分かりやすい。

複眼の形

  : Bar バー(棒眼)

野生では複眼は卵形で頭部の大部分を占めるが、 の個体では複眼を構成する個眼の数が少ないために棒状や菱形の複眼になる。雄の個体では の型は一種類だが、雌の個体では / ( のホモ)と /+( のヘテロ)の二種類の型がある。

翅の形

  : vestigial ベスティジアル(痕跡翅)

翅が野生より小さく細く退化したタイプで、飛べない。野生の個体でも生まれてすぐは翅が開ききらず に似ているが、 は翅が左右方向に生えていて+は後ろに向かって生えているので判別が可能。

  : miniature ミニチュア(小翅)

翅が野生より短い。野生の個体は翅が腹部よりも長く後方に出ているが、 では腹部よりも短い。ただし、雌では腹部が雄のものよりも長いため判別が容易だが、雄では逆に腹部が小さいため でも腹部よりも後方まで翅が伸びることがある。その場合、 の翅はかまぼこ型をしているため、その特徴に注意して判別することが可能。