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社会言語学において威信(いしん、: prestige)とは、言語または言語変種に与えられる肯定的な社会的評価[1]。対して否定的な社会的評価を汚辱(おじょく、: stigma)という[2]

概要[編集]

標準的とされる言語または言語変種には顕在的威信(けんざいてき-、: overt prestige)が与えられる。イギリスにおける容認発音が典型的な例である[3]

一方言語共同体の中の下位の集団は、潜在的威信(せんざいてき-、: covert prestige)を持つ言語(変種)を使用することで連帯感を強化する[4][5]アフリカ系アメリカ人があえて黒人英語を使用したりする例が挙げられる[6]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『応用言語学事典』 p.348
  2. ^ 『応用言語学事典』 p.349
  3. ^ 『応用言語学事典』 p.184
  4. ^ 『応用言語学事典』 p.183
  5. ^ 『応用言語学事典』 p.348
  6. ^ 『応用言語学事典』 p.349

参考文献[編集]

  • 小池生夫 編集主幹、『応用言語学事典』研究社、2003年。ISBN 4-7674-3020-8
    • 高野照司「社会階層によるバラエティ(variety based on social class)」、182-183頁。
    • 高野照司「顕在的威信(overt prestige)」、184-185頁。
    • 高野照司「潜在的威信(covert prestige)」、185頁。
    • 川村陽子「威信(prestige)」、348-349頁。

関連項目[編集]