利用者:シュレック/sandbox
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登場人物
[編集]登場人物表記は〈アバター名(ローマ字表記)〉/〈本名〉の順。「声」はテレビアニメの声優。
主人公
[編集]- キリト(Kirito) / 桐ヶ谷 和人(きりがや かずと)
- 声 - 松岡禎丞
- 本作全編を通しての主人公。SAO開始時の2022年11月時点では14歳で、1巻の本編開始時点で16歳。
- 女性と見間違うような顔立ちと、線の細さを持つ少年。面差しからはあどけなさを感じさせる一方、物腰は落ち着いているので実年齢が掴みにくい。
- 生まれて間もなく事故で両親を失い、母方の親戚である桐ヶ谷家の養子となる。自身の生い立ちを知って以降他者と距離を感じるようになり、やがて自ら周囲との壁を作るようになる。そしていつしか仮想世界に安寧を求めるようになっていった。そのような背景からPCに関する知識と技術は高く、6歳の時には母親の部屋にあったジャンクパーツを使って自作マシンを組み立てたほど。
- 定員1000名のSAOベータテスターに当選し、その後製品版SAOに接続したことで生死を賭けたデスゲームに巻き込まれ、彼の運命は大きく変わっていく。
- 《アインクラッド》第1層フロアボス攻略終了時、他の元ベータテスターと一般プレイヤー間での仲間割れを防ぐために自ら《ビーター》を名乗り、嫌われ役を買って出た事で周囲と確執を生み、自らの性格もあってソロプレイをすることになる。さらに人恋しさ故に加わったギルド《月夜の黒猫団》を全滅させてしまった事で深い後悔と懊悩を抱えるようになり、自責の念から他者との関わりをより一層避けるようになった。その一方で情に厚く、優しい性格であるために事情を察した友人もおり、特に後に恋人となるアスナとの交流は彼の深い心の傷を癒していった。
- 普段は飄々としているが年相応に弱さや脆さも併せ持ち、時には自身の行動が自分本位な願望に基づくものではないかと不安を感じている。また、《SAO生還者》特有の質量が欠けたような雰囲気が特に顕著で、ユウキには「自分とはまた違った意味で現実を生きていない」とその危うさを指摘されている。
- VRに耽溺することで磨かれた反応速度はSAO全プレイヤー中最速を誇り、それを理由にSAOただ1人のユニークスキル《二刀流》を与えられる。更に相手の武器の弱点を見抜き破壊する《武器破壊(アームブラスト)》等のシステム外スキル[注釈 1]を考案する等、そのセンスと実力は最前線で戦うプレイヤー《攻略組》のトップクラスだった。そしてSAOクリア後も《二刀流》の動作をプレイヤースキルとして扱い、《魔法破壊(スペルブラスト)》、《剣技連携(スキルコネクト)》といったシステム外スキルを考案、使用している。
- 戦闘では防御を回避とパリィに頼る攻撃に特化した戦法を取り、STR(筋力要求)値が高い武器を求める傾向にある。また、黒い装備を好むために《黒の剣士》と呼ばれており、「ブラッキー(黒ずくめ)」と呼ばれることもある。
- フェアリィ・ダンス編での種族はスプリガンで、SAOから引き継がれていたキャラデータとSAOで培った驚異的な反応速度や剣技によってALO初心者ながら最強格のプレイヤーすら凌駕する戦闘力を持つ。事件解決後は「あの世界(SAO)でのキリトの役目は終わった」として、それまでのキャラデータをリセットし一から鍛え直している。その際、もとの逆立った髪型からSAO時代と同様の髪型にしている[注釈 2]。
- ファントム・バレット編では、SAO事件で知己になった菊岡の依頼で、《死銃事件》の調査のためGGOにALOのキリトのデータをコンバートしてダイブする。女性と見紛う容姿のアバターや慣れない銃火器を用いた戦闘に戸惑いつつも、持ち前の反射神経とSAOで培った経験・技術を活かし、GGOでは使い手がほとんどいない《光剣(フォトン・ソード)》で銃弾をガードしつつ銃でけん制し、白兵戦に持ち込むという離れ業を取る。
- マザーズ・ロザリオ編では、二刀流を使用していないとはいえユウキに《デュエル》で敗れる。その驚くべき強さから《SAO生還者》に近しいものを感じた事でユウキの事情を察し、後にアスナにそれを伝えた。その後キリト自身もユウキと親交を深め、彼女に自身が学校で課題にしている視聴覚双方向通信プローブを提供した。
- アリシゼーション編では、菊岡の紹介でベンチャー企業《ラース》が試作したSTLのモニターのバイトをしている。家へ送る途中にブレイン・インプラント・チップの研究の為アメリカのサンタクララ大学を目指すと明日奈に告げた後に、ジョニー・ブラック/金本の襲撃でサクシニルコリンを注射され昏睡状態に陥る。その後治療のために《オーシャン・タートル》に移送され、《アンダーワールド》にダイブさせられている。そして、襲撃前後の記憶を失い自身を取り巻く状況が掴めないまま、現実世界への帰還方法を見つけるために世界の中心《セントラル・カセドラル》で管理者との接触を目指すことになる。
- アスナ(Asuna) / 結城 明日奈(ゆうき あすな)
- 声 - 戸松遥
- 本作のヒロインにして、もう1人の主人公。1巻の本編開始時点では17歳。
- SAOにおいて絶対的に少ない女性プレイヤーである上に、その中でも五指に入る程の美貌を持つ。さらに名高いギルド《血盟騎士団(KoB)》の副団長を務める程の実力から、SAOで知らぬ者はほとんどいないほどの有名人。
- SAOに囚われる前はいわゆる「エリートコース」を歩んでいた良家の令嬢であり、両親が求めるままの道を進む一方で、狭く閉ざされつつある自分の世界に恐怖感と閉塞感、そして焦りを抱いていた。《ナーヴギア》とSAOは本来は兄の所有物であったが、急な出張に出る事になった兄に頼んで貸してもらった事で彼女の運命は一転し、命を賭けたデスゲームに囚われる事となる。SAO開始当初はエリートコースから脱落すること、そして両親が自分に向ける失望への恐怖から半狂乱に陥っており、救出が来ないとみるや攻略以外の全てを不要と断じてひたすら戦い続ける様は狂戦士とまで評された。
- しかし、キリトと出会うことでSAOでの日々に意義を見出すと共に、キリトに好意を抱くようになる。そして積極的なアタックの末に相思相愛となってシステム上の結婚を交わし、現実世界においても恋人同士となる。ただ彼の周囲に女性が多く、また押しに弱い性格である事をやや不満に思ってもいる。
- 武器は細剣を使い、剣速と正確さではキリトすら凌ぐとされた高速の剣技を使うことから《閃光》と呼ばれている。また趣味として、戦闘とは無関係の料理スキルを完全習得している。
- フェアリィ・ダンス編では、須郷の企みにより現実世界に帰還できず、妖精王の妃・ティターニアとしてALOに幽閉されていた。
- 新生ALOでの種族はウンディーネで、支援・回復魔法を主に使う治癒師(ヒーラー)だが、近接戦闘も視野に入れたハイブリッド型のビルドであり、後方支援役の種族に似合わぬ戦いぶりから「バーサクヒーラー」という不本意な二つ名を頂戴した。
- マザーズ・ロザリオ編ではエリートの道から外れたことを親戚達から哀れまれているが、本人は全く気にしておらず、現在の自分に誇りを持っている。しかし、そのことで母親である京子との軋轢が生まれ、無力感に苛まれていた。その後、ユウキと出会い共に戦う中で結果を恐れずぶつかっていくことの大切さを知り、京子と直接VRワールドで自らの真意を伝え和解。ユウキとはその後も多くの思い出を作り、その最期を看取った。
- アリシゼーション編では、昏睡状態のまま行方不明になった和人の行方を探すべく、神代凛子にコンタクトを取り協力を依頼。ユイの力を借りて凛子の助手に成り済まし、《オーシャン・タートル》に赴く。
主要人物
[編集]- ユイ(Yui)
- 声 - 伊藤かな恵
- 《アインクラッド》第22層の森に現れた幼い少女。記憶の混乱やシステム回りの不審な点が見られていたが、その正体は、プレイヤーの精神的ケアを司るカウンセリング用人工知能・MHCP001[注釈 3]であった。人工知能でありながら、膨大な蓄積データによる感情模倣機能で人間顔負けの豊かな感情表現を見せる。幼い姿に見合ったように天真爛漫で、キリトとアスナを実の親のように「パパ」「ママ」と慕う。
- デスゲーム開始直後にシステムからプレイヤーに接触することを禁止され、プレイヤーの負の感情をモニタリングしつつその解決のための行動を起こせない矛盾状態から崩壊寸前に陥っていたが、偶然触れたキリトとアスナの感情が他のプレイヤーと違うことに引き寄せられて2人の前に出現した。
- オブジェクト型のGM用コンソールに触れたことで記憶を取り戻し、GM権限[注釈 4]を行使してキリト達の窮地を救う。その結果システムに検知され消去されそうになるが、その寸前にキリトの尽力でアイテム「MHCP001」として切り離された。AIとしての記憶と破損した言語機能を回復してからは敬語で話すようになる。
- フェアリィ・ダンス編では、SAOのシステム・セーブデータが流用されたALOにおいて「ナビゲーション・ピクシー」として復活を遂げる。ALO内では基本的にナビゲーション・ピクシーとしての姿でサポートを行うが、本人の意思でSAO時の少女の姿になることも出来る。
- フェアリィ・ダンス編以降は、キリトのPCに本体を置いており、キリトがダイブしてから呼びかけることでALO内に出現することができる。ゲーム外でもAIとして高い能力を発揮することができ、情報収集からハッキングまでこなすことができる。キリトをしてトップダウン型AIの最先端と評せしめるが、システム的には脆い部分も持っており人間の負の感情に対してあまり耐性がない。
- アリシゼーション編では、アスナの頼みで和人に埋め込まれたマイクロチップの発信履歴を解析や《オーシャン・タートル》に向かう明日奈と凛子の助手の顔写真を入れ替えるといった工作を行なっている。
- リーファ(Leafa) / 桐ヶ谷 直葉(きりがや すぐは)
- 声 - 竹達彩奈
- フェアリィ・ダンス編から登場[注釈 5]。和人の妹(血縁上は従妹)で、川越北中学校に通っている。15歳。和人からは「スグ」と呼ばれている。
- 幼い頃から8年間竹刀を振り続けている 剣道少女であり、中学最後には全国でベスト8に入った程の実力者。高校では1年生ながらインターハイと玉竜旗のレギュラー選手に抜擢された。剣道の腕は和人からは既に敵わないと思われている。小柄であるが、胸はそれなりに育っている[注釈 6]らしく、本人の密かな悩みの種になっているらしい。年頃故かカロリーコントロールにも気を付けている節がある。
- 和人とは小さい頃は仲の良い兄妹だったが、兄がきっかけで始めた剣道を自分だけが続け、兄が剣道から離れてコンピュータにのめり込むようになってからは疎遠になっていた。自分と和人の本来の関係を母から打ち明けられたことをきっかけに、和人の愛した仮想世界を知るために、嫌っていたVRMMOに足を踏み入れていく。
- ALOでの種族はシルフで、リアルで鍛えた剣の腕と反射神経で種族内五指に入るほどの実力者。飛ぶことに魅せられていて、「スピードホリック」と言われている。プレイスタイルは長刀を使った戦闘の他に、補助として風系の攻撃魔法や回復系も使いこなす魔法剣士型。
- フェアリィ・ダンス編では、サラマンダーの集団に追い詰められていたところをキリトに助けられ、お互いの素性に気づかないままキリトの目指す世界樹への案内役を買って出る。ゲーム内で共闘するキリトに惹かれる一方、現実でも堰を切ったように兄・和人への恋心を自覚する。しかし付き添いで付いていった明日奈の病室で、和人が抱く彼女への想いの強さに気づいて身を引いた。世界樹攻略を目指している中でふとした事から互いの素性に気付いて一度は拒絶するが、和人からかけられた言葉と、1対1の《デュエル》を通してお互いの気持ちを確かめる。その後は再び世界樹攻略を目指すキリトの戦いを援護し、アスナ奪還に大きく貢献した。事件後はゲームの中でもキリトを「お兄ちゃん」と呼ぶようになり、現実世界でも幼少期のすれ違いを埋めるかのように兄妹関係は良好になっている模様。
- クライン
- 声 - 平田広明
- デスゲームに巻き込まれたSAOプレイヤーのひとり。キリト曰く野武士のような容姿をしていて、リアル・ゲーム内共に酒飲みキャラ。1巻の本編開始時点で24歳。気さくで誠実な好青年で、周囲と距離を置きがちなキリトともすぐに打ち解けた。
- キリトが正規版SAOで初めて出会った人物で、正規版SAOが初めてのフルダイブ体験だったため、手慣れた行動を取るキリトを見かけて指南役を頼んだ。茅場によるデスゲーム宣言後待ち合わせをしていた仲間を見捨てられず、攻略のために先を行くキリトと別れ、別行動をとる。はじまりの街で別れた後もキリトのことを案じていた。
- 現実での仲間総勢6人で構成されるギルド《風林火山》のリーダーであり、仲間を1人も欠かすことなく自身のギルドを《攻略組》の一角にまで育て上げた豪傑。彼自身もエクストラスキルである《刀》を武器に数々の激戦を戦い抜いた、SAOのトップ剣士の1人である。
- 現実では、小規模な輸入商社に勤める会社員で、悪口を言いつつも2年間席をとっていてくれた社長に感謝しており、真面目に働いている模様。自身の仕事のプレゼンを和人に手伝わせた事がある。
- ALOでの種族はサラマンダー。ステータスは刀を振るうために敏捷性に特化し、魔法使用・対魔法抵抗ともに度外視した「脳筋系」のビルドで、得物はSAO時代と同じく刀。
- Web時代の作者のQ&A及びツイッター[1]において、現実世界の名前は壺井遼太郎となっている。
- エギル / アンドリュー・ギルバート・ミルズ
- 声 - 安元洋貴
- デスゲームに巻き込まれたSAOプレイヤーのひとり。《アインクラッド》第50層「アルゲード」で故買屋を営む商人プレイヤー。高レベルの斧使いでもある。キリトの顔馴染みで、キリトは店の常連であり厄介事に巻き込まれた際の避難先として使う事もある。
- 人種的には アフリカ系アメリカ人だが親の代からの生粋の江戸っ子。180cm近い上背の筋骨たくましい体躯に鮮やかな黒い肌、さらに禿頭・髭面という物々しいルックスで笑顔はかなりの凄みがある。御徒町に喫茶店《ダイシー・カフェ》を開き、結婚もして順風満帆な人生を歩もうとした矢先にSAOに囚われてしまった。
- 儲けを優先した商売をしているような言動をとるが、実際には利益のほとんどを中層ゾーンのプレイヤーの育成支援に注ぎ込んでいた。年長者かつ既婚者らしい落ち着いた言動で、関わるプレイヤー達を見守っている。
- フェアリィ・ダンス編では、妻が守っていた《ダイシー・カフェ》のマスターに復帰。現実に帰還したキリトが真っ先に連絡をとった相手であり、ALOで撮られたアスナらしき人物のスクリーンショットの情報を彼に提供した。
- フェアリィ・ダンス編以降は、《ダイシー・カフェ》はキリト達の溜まり場になっている。
- コンピューターに詳しくVRMMORPG関係にコネを持っており、キリトが持ち込んだ《ザ・シード》を解析した後に秘密裏に無償サーバにアップロードして拡散させた。
- ALOでの種族はノームで、やはり商人キャラ。キリト達の資金援助を得て、ユグドラシルシティ[注釈 7]に店を開業している。
- シリカ(Silica) / 綾野 珪子(あやの けいこ)
- 声 - 日高里菜
- デスゲームに巻き込まれたSAOプレイヤーのひとり。ダガー使いの少女で、小竜・ピナを「使い魔」としているビーストテイマーのため「竜使いシリカ」と呼ばれている。SAO開始時点で12歳。可愛らしい容姿や稀有なビーストテイマーであることから、中層域のアイドル的存在。ギルドへの勧誘や結婚の申し込みをたびたび受けた結果男性プレイヤーに恐怖心を持っており、キリトにも初対面では警戒心を見せていた。
- 幼さに加えてMMOはSAOが初めてという極めて不利な状況でSAOの世界に放り込まれ、不安と寂しさに押しつぶされそうになったがピナとの出会いでそれを乗り越えた。ついには中層クラスでハイレベルプレイヤーに名を連ねるまでになるが、他の低年齢プレイヤーの惨状を考えれば彼女のようなケースは例外中の例外であるといえる[注釈 8]。
- 自分を庇って死んだピナを蘇らせるため、その方法を知るキリトと共に上層の第47層のフィールドダンジョンに赴く。それ以来キリトに好意を寄せており、兄のように慕っている[注釈 9]。ピナの蘇生後もキリトとメールのやり取りをしていた模様。
- ALOでの種族はケットシー。武器はダガーで支援系の魔法を得意としている。SAO時代の相棒であるピナも引き続き彼女のペットモンスターとして傍らにいる。
- ピナ
- 声 - 井澤詩織
- シリカがSAO内で出会い、偶然が重なってテイミングに成功した「使い魔」。「フェザーリドラ」と呼ばれる小さなドラゴン型のレアモンスターで、シリカがテイムに成功した直後は大きな話題となった。名前の由来は、彼女がリアルで飼っている猫の名前。
- 戦闘中にシリカを庇って彼女の盾となるというアルゴリズムを超えた行動をとり死亡するが、シリカがキリトの助力を得て獲得した使い魔蘇生アイテムにより復活する。
- ALO移行時にSAO時代のキャラクターデータが引き継がれたため、以前と同じくシリカの使い魔として彼女をサポートする。モンスターの技の発動を阻害する眩惑魔法やテイマーであるシリカの滑空距離のブーストなど、多彩な能力を見せる。また、ALOにおいてキリトが眠っている場面に遭遇すると彼の腹の上で眠ることが多いなど、相変わらず本来のアルゴリズムから外れた行動を見せている。
- リズベット(Lisbeth) / 篠崎 里香(しのざき りか)
- 声 - 高垣彩陽
- デスゲームに巻き込まれたSAOプレイヤーのひとり。《アインクラッド》第48層「リンダース」に店を構える鍛冶屋の少女で、アスナの親友。愛称は「リズ」。SAO開始時点で15歳。鍛冶屋であると同時に、熟練したメイスの使い手でもある。リアルでは本人曰く「童顔で真面目だけが取り柄の普通の中学生」。頬のそばかすが印象的で、元々の髪の色は茶色。そのルックスはアスナの趣味でカスタマイズが施され、赤いワンピースに白いドレスエプロン、ベイビーピンクの髪に青い瞳とかなり大胆に彩られたが、不本意ながら店の売上が大幅に伸びてしまったため、それで通している。
- 自分が丹精込めて鍛えた業物を粉砕したキリトを見返すために彼と共に素材取りに行き、白龍の洞窟で得た素材でキリトの二刀のうちの一振り《ダークリパルサー》を鍛え上げた。仮想世界の全てをデータで出来た偽物と考える一方で「本物と呼べる何か」を欲しており、人の温かさに飢えていた。素材取りの最中にキリトの心に触れて好意を抱き《ダークリパルサー》完成後告白しようとするも、その直前に工房を訪れたアスナのキリトに対する態度から2人の関係を察し、涙ながらに身を引いた[注釈 10]。
- ALO事件後にキリトから連絡を貰い、病室を訪れてアスナと再会した。高校生組の中でアスナと同じく最年長であるためか面倒見が良く、シリカからは「お姉さんみたい」と揶揄されている。
- ALOでの種族はレプラコーン。ユグドラシルシティでSAO時代と同じく鍛冶屋を営んでおり、ALOではキリトの剣やシノンの弓を拵えている。
- 原作ではSAO内でキリト、アスナ以外の主要人物達と出会っていた描写はないが、アニメ版ではキリトの《二刀流》スキル保有が知れ渡った後にエギルの店に避難したキリトと会話しているシーンが追加されている。
- シノン / 朝田 詩乃(あさだ しの)
- 声 - 沢城みゆき
- ファントム・バレット編のヒロイン。対物ライフル・ウルティマラティオ・へカートIIをメインに使うスナイパー。BoBでの優勝を目指している。
- リアルでは一人暮らしをして学校に通う女子高生。幼い頃に父が交通事故で他界。母もその時に精神年齢が逆行したことから、母を守らねばという義務感を強く抱くようになった。そのためか自立心が強く同世代と比べても非常に大人びた性格で、辛辣かつドライな物言いをすることが多い(特に和人に対しては顕著)。
- 眼鏡をかけているが実際は度が入っておらず、弾丸すら防ぐとされる特殊材質で作られたオーダーメイドの特注品。外出時などに不安を軽減する「防具」の役目をしている。
- 11歳の時郵便局強盗に遭遇。母を守るため強盗犯の拳銃を奪い、その際に犯人を射殺してしまう。このことから銃器に対する強いPTSDに悩まされるようになり、トラウマの克服を狙ってGGOのプレイを始めた。現在ではGGOプレイ時には発作が起きなくなり、銃器に対する愛着すら生まれ始めているが、現実世界でのトラウマの克服には至っていない。また、この事件に端を発するイジメや恐喝を受けており、それらから逃れるため、高校は東京の進学校を受験し、実家を出て一人暮らしをしている。
- ファントム・バレット編では、アバターの外見からキリトを自分と同じ女性だと勘違いし、親身に武装やゲームシステムをレクチャーした。その後キリトの本当の性別を知って激怒するが、予選の待ち時間に目撃した彼の尋常ではない怯え方に、自らと近しい苦悩の陰を感じ取る。BoB大会本選ではキリトと共闘して《死銃》をリタイアさせようと試みるが、《死銃》の用いる五四式・黒星を見てPTSDの発作を起こしてしまう[注釈 11]。試合後に錯乱した恭二に襲われそうになるが、和人の助けで事なきを得る。事件解決後はトラウマを克服。さらにキリト達の計らいにより、当時の事件で結果的に自分が救った母子と対面し謝罪と感謝を受けて自分の抱える罪と向き合い、前に進むことを選んだ。
- その後アスナやリズベットと親しくなり、2人の勧めでALOに新規アカウントを取得。キャラネームはGGOと同じく「シノン」で、種族はケットシー。癖があり使いこなすのが難しいとされるロングボウを得物とし、GGOで培ったスナイピング技術を応用することで、短期間でシステム規定を超えた腕前を身に付けた。「エクスキャリバー」獲得クエストにおいては、キリトが脱出のためにやむなく手放したエクスキャリバーを超遠距離から捕捉・回収し仲間達の度肝を抜いた。
- アリシゼーション編では、第4回BoBで準優勝に終わったことから、次の大会で優勝するために和人に「キャリバー」獲得時の話を持ちだして協力を依頼している。また、《死銃事件》の関係者であったことから仲間内で唯一和人襲撃の事実を明日奈から知らされている。
- ヒースクリフ(Heathcliff) / 茅場 晶彦(かやば あきひこ)
- 声 - 大川透(ヒースクリフ) / 山寺宏一(茅場晶彦)
- 《ナーヴギア》をはじめとしたフルダイブ用マシンの基礎設計者にしてSAOの開発ディレクター。量子物理学者、天才的ゲームデザイナーとして知られ、キリトにとっては憧れの人物だった。全編における元凶・黒幕的存在。
- 学生時代から天才としての頭角を表しており、既に数億の資産を築いていた一方、自身の目的の為なら手段を選ばない危うさを垣間見せていた。また、本作に登場するVR技術のほぼ全てが彼の理論を元に組み上げられている。マスコミを嫌っており、メディアへの露出は少ない。
- 幼少時から「真の異世界の具現化」を狂的に渇望しており、その実現のため、1万人のプレイヤーを道連れにSAOをデスゲーム化した。
- ゲームマスターとしてゲームを監視する一方、一般プレイヤーを装い団長としてSAO最強のギルド・KoBを育て上げ、進行役として攻略を先導しSAOプレイヤー達を導いてきた。初めて確認されたユニークスキル《神聖剣》の使い手であり、その有り得ないほどに高い防御力から他とは一線を画した強さを誇り、彼のアバター「聖騎士ヒースクリフ」は最強の名を欲しいままにしていた。しかし、後にキリトにプレイヤーとしての彼の正体を看破される。その報酬として本来の予定を前倒しにして、SAOクリアを賭けたキリトとの激闘の末、相打ちに近い形で倒された。
- SAOがクリアされると同時に、脳に大出力のスキャンをかけることで自身の記憶・人格をデジタルな信号としてネットワーク内に遺すことを試みた。この際に脳は焼き切れ、肉体的には死亡したが、電脳化には成功する。
- フェアリィ・ダンス編では、データが拡散した状態で電脳空間を彷徨っていた意識が覚醒し、その思考模倣プログラムがキリトにシステム権限を与え、彼の勝利に繋がった。戦闘後キリトを助けた代価として《世界の種子(ザ・シード)》を託し、再び姿を消した。
- 作品紹介に書かれている「―――これはゲームであっても遊びではない」という言葉は、元々彼がマスコミからのインタビューで語っていたものである。
アインクラッド
[編集]- 月夜の黒猫団
- 主に中層ゾーンで活動していた、団員5人からなる小規模ギルド。後にキリトが加入したことで6人になった。
- メンバーは現実世界では同じ高校のパソコン研究会で非常に仲が良く、途中参加のキリトも暖かく迎え入れた。キリト加入後は急速に力を付け、当時の最前線付近まで活動域を広げるほどにギルドは発展したが、2023年6月、迷宮区でトラップに嵌り、キリトを除くメンバー4人が死亡。その後、リーダーが投身自殺したことでギルドは壊滅した。
- サチ
- 声 - 早見沙織
- 《月夜の黒猫団》で紅一点の槍使い。気弱な性格の少女で、常に死への恐怖に怯えていた。雰囲気や性格がどことなくキリトに似ていたという。
- ダンジョンでのトラップに嵌り、他のギルドメンバーと共に死亡。生きようとする気概が薄い自分はそう長くは生き残れないであろうことを予感しており、時限式の録音アイテムに遺言を残し、キリトには生き続けてくれるよう願っていた。
- サチを救えなかったことが、キリトに後々まで続く深い心の傷を残すことになる。
- ケイタ(Keita)
- 声 - 豊永利行
- 《月夜の黒猫団》の団長で棍使い。キリトに助けられたことがきっかけとなり、彼の本来のレベルを知らぬまま自身のギルドへと招き入れる。高潔な理想家であり、《攻略組》の一員となることを目標としていた。
- 念願だったギルドホームを購入した矢先に、キリトからギルドメンバーの全滅と彼の正体が《ビーター》であったことを聞かされたことで絶望し、《アインクラッド》外周から投身自殺した。死の直前にキリトへ遺した一言は、この事件における彼のトラウマの象徴として心に刻まれている。
- テツオ、ササマル、ダッカー
- 声 - 赤羽根健治(テツオ)、代永翼(ササマル)、江口拓也(ダッカー)
- 《月夜の黒猫団》のメンバー。テツオは前衛のメイス使いでケイタに信頼されている右腕的な存在かつチームの纏め役でもあり、他2名は槍とソード使い。
- ケイタと別れた後、資金を稼ぐために第27層迷宮区で宝箱を見つけるが、結晶無効化とモンスター召喚トラップにかかり、サチを含む4名が敵の攻撃を受けて死亡した。
- 血盟騎士団(Knights of blood)
- SAO最強プレイヤーとの声高きヒースクリフが結成したSAO最強ギルド。ゲーム末期にはキリトも所属していた。
- ギルドメンバーは歴戦の勇士が名を連ね、一時は《神聖剣》ヒースクリフ、《二刀流》キリト、《閃光》アスナといった当時最強格のプレイヤーを3人も擁していた。赤と白を基調とした装いが特徴的。
- 実際には団長であるヒースクリフはあまり指揮を執らずに静観することが多く、副団長のアスナが事実上の作戦指揮官を務めていた。
- ゴドフリー
- 声 - 江原正士
- KoBのギルドメンバーで、KoBのフォワード隊の指揮官を務める斧使い。
- 文庫版とアニメ版では若干人物描写が異なり、文庫版では悪名高いキリトをあまり良く思っていないが、アニメ版では気さくで大らかな性格として描かれており、キリトにも始めからフランクに接する。
- 戦闘訓練を兼ねてキリトとクラディールの和解を買って出るが、クラディールに麻痺毒を盛られ身動きができなくなったところを殺害される。
- クラディール(Kuradeel)
- 声 - 遊佐浩二
- KoBのギルドメンバー。アスナの護衛を務める一方、殺人ギルド《ラフィン・コフィン》とつながっていた。
- 四六時中アスナの近くを張っていたり、彼女と仲良く話すキリトを敵視したりと、その行動にはストーカー的な部分が多く、アスナへの狂的な執着を見せる。
- キリトに決闘を挑んで敗北したことを根に持ち、ギルドメンバーもろともキリトを謀殺しようとするが、アスナの介入で失敗したうえに彼女への命乞いを装って不意打ちに出たところをキリトに殺された(Web版ではアスナに対して命乞いをしたものの、彼女の手によって殺害される)。
- ラフィン・コフィン(笑う棺桶)
- 声 - 小山剛志 / 逢坂良太
- PoHが組織した最凶最悪の殺人ギルド。ゲームオーバーが現実の死となるSAOにおいて公然とPK(プレイヤーキル)を行う快楽殺人集団。通称は「ラフコフ」。次々に新しい手口を開発しては、多数のプレイヤーを殺害していた。
- 2024年8月、《攻略組》の有志を中心とした50名の討伐パーティとの戦闘で壊滅したが、討伐戦は敵味方に多数の死者を出す最悪の殺し合いに発展。結果的にラフコフ21名、討伐隊11名が死亡し、12人は生け捕りとなってSAOクリアまで牢獄へ拘束された。
- PoH(プー)
- ユーモラスなキャラネームと裏腹に冷酷な性格と狂気的な思考を持った殺人鬼であり、SAOで最も猛威を振るったPKプレイヤー。強烈なカリスマ性を持っており、デスゲームとなったSAOにおいて「ゲームを愉しみ殺すことはプレイヤーに与えられた権利」という扇動を行って多くのプレイヤーを誘惑・洗脳してPKや不正行為に走らせ、ラフコフのリーダーとして君臨した。
- 当時最強クラスの武器《友切包丁(メイト・チョッパー)》を用い、長躯を膝上までのポンチョで身を包んでフードを目深にかぶっている。張りのある艶やかな美声に、やや異質なイントネーションを潜めた話し方をする。殺戮を行う前には決め台詞として「イッツ・ショウ・タイム」と宣言する。
- ラフコフ討伐戦では姿を現さず、SAOのクリア後もその後の動向は明かされていない。
- ザザ(Xaxa) / 新川昌一(しんかわ しょういち)
- 《ラフィン・コフィン》のトップ3の1人。通称「赤眼のザザ」。赤をイメージカラーにしており、特に髪と眼の色を赤にカスタマイズしている。言葉を短く切りながら話す癖がある。針剣(エストック)の達人で、他人のエストックを奪ってはコレクションしていた。
- SAOでの《圏内事件》でキリトに恨みを持ち、討伐戦で彼に敗北し、ゲームクリアまで牢獄へ幽閉されていた。
- ファントム・バレット編では、弟の恭二の薦めでGGOを始め、彼からキャラクターの育成の行き詰まりについて相談されたことを機に、「仮想世界での銃撃と同時に現実世界でプレイヤーを殺す」という《死銃事件》を共謀し、実行に移した。BoB予選でキリトと接触し、本選では恭二が現実世界での詩乃殺害に固執したため仮想世界内でアバターを銃撃する役を担当。BoB本選中に1人目の標的を狩るが、シノンに手をかけようとした段階で駆けつけたキリトによって阻まれる。エストックを手に激闘を演じたが、最終的にシノンの援護を受けたキリトに敗れた。その後、恭二が逮捕されたことで自身も逮捕されたが、キリトに対しては「まだ何も終わっていない」という意味深な伝言を捜査員に言付けた。
- GGOでのアバター「ステルベン」については「ステルベン」の項を参照。
- ジョニー・ブラック / 金本 敦(かなもと あつし)
- 《ラフィン・コフィン》のトップ3の1人で、ザザの相棒。子どもっぽい態度と外見を持つ毒ナイフ使い。PoHのことは「ヘッド」と呼んでいる。
- ファントム・バレット編ではザザに誘われて《死銃事件》に加担し、GGOプレイヤーを2人殺害した。事件発覚後は捜査員が自宅へ踏み込む前に逃亡した。
- アリシゼーション編では逃亡後の半年をかけてキリトの身元を調べ上げ、ザザから渡されていた予備のサクシニルコリン入り注射器でキリトを襲撃した。
- アインクラッド解放軍
- 1000人以上のプレイヤーが所属する超巨大ギルド。シンカーが組織するギルド《MMOトゥデイ》をキバオウが組織する《アインクラッド解放隊》が合併したことで誕生。単に《軍》とも呼ばれる。《アインクラッド》で最大規模を持ち、第1層のはじまりの街を根城にしている。
- かつてはゲーム攻略を第一としていたが、第25層の強力なフロアボスとの戦いで大きな損害を負い、以降は組織強化寄りとなって前線を離れた。また、大きすぎるゆえに統制が効かず、内部分裂を起こしていた。
- シンカー
- 声 - 水島大宙
- 巨大ギルド《アインクラッド解放軍》のギルドリーダー。争い事が苦手な性格で、とても巨大組織のトップとは思えない穏やかな人物。現実では日本最大のネットゲーム総合情報サイト《MMOトゥデイ》の管理人をしていた。
- 元々、デスゲームの開始からすぐにギルド《MTD》(《MMOトゥデイ》の略称に由来)を立ち上げ、アイテムや情報をなるべく多くのプレイヤーで均等に共有し合おうと試みた。しかしメンバーが増えるにつれ、入手したアイテム・情報の秘匿や派閥同士の反発が相次ぎ、徐々に指揮力を失ってしまった。
- 後にキバオウによってはじまりの街の隠しダンジョンに取り残されてしまうが、ユリエールの要請を受けたキリトとアスナの活躍で救助され、キバオウ一派を《軍》から追放し、《軍》自体も解散した。
- 現実世界への帰還後は《MMOトゥデイ》の運営を再開し、ALO事件後にユリエールと入籍した。
- ユリエール
- 声 - 白石涼子
- 《アインクラッド解放軍》の幹部でシンカーの副官。怜悧で長身の女性。
- キバオウの専制を快く思っておらず、強引な徴税を行うキバオウ一派を撃退したキリトとアスナにシンカーの救助を依頼する。
- シンカーのことを心から慕っており、ALO事件後には彼と入籍した。
- キバオウ(Kibaou)
- 声 - 関智一
- 第1層のボス攻略に参加したプレイヤー。関西弁が特徴。強者が弱者を教え導かなければ攻略は進まないという理念を持っていた。それゆえに元ベータテスターには偏見を抱いており、第1層攻略直後に元ベータテスター憎しの風潮を先導し始めたことがキリトに《ビーター》を名乗らせるきっかけとなった。
- 第1層攻略後、同じ隊で戦ったプレイヤー達と《アインクラッド解放隊》というギルド(厳密にはこの段階ではシステム上のギルドは結成できないため、あくまで自称)を結成し、その後数千人が所属していた巨大集団《MTD》と合併してギルド名を《アインクラッド解放軍》に改名した。第25層攻略時まで名実ともにトッププレイヤーであったが、第25層のフロアボス戦で大被害を受ける。その後は攻略プレイヤーと袂を別ち、《軍》公認の方針として犯罪者狩りと効率の良い《フィールド》の独占を推進した結果、ギルドの収入は激増し、同時にギルド内での権力が強大化した。
- デスゲームの開始から2年が経過する頃には、《軍》のサブリーダーで実質的支配者となっていた。しかし、ギルド名に反して攻略よりも権力や収入に傾倒したり、あまりに乱暴なやり方で組織をまとめていた上、ゲーム末期にはシンカーの謀殺を図ったことが原因で一派共々ギルドから除名された。
- コーバッツ(Kovats)
- 声 - 稲田徹
- 巨大ギルド《アインクラッド解放軍》の中佐。キバオウの配下で《アインクラッド》解放という使命感に燃える一方、頑固で融通の利かない性格。
- ギルドの方針転換で最前線へ上がってきたが、上記の性格から対ボス戦の準備と危険性の認識を欠いていた。消耗した仲間を引き連れ第74層迷宮区のボス《The Gream Eyes》へ戦いを挑むも、返り討ちに遭って部下2名と共に死亡。
- 黄金林檎
- 《圏内事件》にて語られたギルド。リーダーはグリセルダだったが、ある日彼女が謎の死を遂げたことにより自然消滅した。
- グリセルダ
- 《黄金林檎》のリーダー。グリムロックの妻であり、現実世界でも夫婦関係にある。
- 高い技能とリーダーシップを持った女性剣士で、手に入れたレア指輪の売却を競売屋に委託するために1泊する予定で街に出かけたが、そのまま失踪。後にギルドへはグリセルダの死亡が知らされたため、《黄金林檎》は消滅することになる。
- デスゲームに巻き込まれる前はグリムロックに従順だったが、その後はただ怯える彼とは逆にデスゲームからの脱出を志し、積極的に行動するようになった。
- ヨルコ
- 声 - 山本希望
- 《黄金林檎》の元メンバーで、当時指輪売却に反対していた1人。グリセルダの死の真相を知るためにカインズと共に《圏内事件》を起こした。
- カインズ(Caynz)
- 声 - 川島得愛
- 《黄金林檎》の元メンバーで、当時指輪売却に反対していた1人。《圏内事件》の最初の犠牲者を演じた。
- シュミット
- 声 - 加藤将之
- 《黄金林檎》の元メンバーで、当時指輪売却に反対していた1人。《黄金林檎》解散後は《攻略組》の大手ギルド《聖竜連合》のディフェンダー隊のリーダーで巨大ランスの使い手。
- グリセルダの死の直後に加入条件が厳しい《聖竜連合》に鞍替えできたことで、ヨルコ達から容疑をかけられる。《圏内事件》の演出によって恐慌状態に陥り、グリセルダの墓の前で現れたヨルコとカインズに自分の知る全てを告白。その後は《ラフィン・コフィン》に謀殺されかかるがキリトに助けられて真相を知った。
- 現実ではネットゲーマーであり、スポーツマンでもあった。自分が生き残ることを優先に考えて行動し、はじまりの街に留まっていると万が一ルール変更により《アンチクリミナルコード有効圏内》が解除された際に逃げまどうしかないと考え、前線に出るようになった。壁役となっているのも、「生き残るためには何より硬くならなくてはならない」という持論からだった。
- 小心者ではあるがグリセルダの死には責任を感じており、殺人ギルドに抹殺されそうになった際は「グリセルダの復讐なら自分は死んでも仕方ない」と考えていた。
- アニメ版では《圏内事件》後、第75層ボス攻略戦に参加している姿が描かれた。
- グリムロック
- 声 - 成田剣
- 《黄金林檎》の元メンバーの1人。グリセルダの夫であり、現実世界でも夫婦関係にある。
- デスゲームに巻き込まれたことで変わった妻へ嫉妬にも似た歪んだ思いを抱き、妻を謀殺した。さらに指輪事件の犯人を探し出そうとするヨルコとカインズの接触を受けたことから、事件を闇へ葬るために《ラフィン・コフィン》に依頼してシュミットも含めた3人の抹殺を図ったが失敗し、自身も隠れて見ていたところをアスナに確保されてヨルコ達3人に引き渡された。
- アルゴ
- 声 - 井澤詩織
- 《アインクラッド》の中でも数少ない「情報屋」を営んでいる女性であり、元ベータテスターの1人。金褐色の短めな巻き毛[注釈 12]と頬のネズミのような3本線のメイクが特徴で、《鼠のアルゴ》の名で通っている。また、サバサバとした男性的な口調で、語尾が特徴的。一人称は「オレっち」時々「オネーサン」で、キリトのことを「キー坊」、アスナのことを「アーちゃん」と呼ぶ。
- 売れる情報は何でも売るというスタンスだが、誰が元ベータテスターかは決して明かさないなど情報屋としての確かな腕と良識は持ち合わせている。
- アニメ版のBD特典小説では、大の犬嫌いであることを明かしている。
- ニシダ
- 声 - 斎藤志郎
- 50歳過ぎの男性。気さくかつ朗らかな性格で、新婚間もないキリトとアスナともすぐに懇意の仲となった。
- ネットワーク運営企業《東都高速線》の保安部長でSAOの回線保守の責任者であり、「自分の仕事を自分の目で確認する」ためにログインしていたところをデスゲームに巻き込まれた。
- 趣味は釣りで、第22層にも釣りのためにやってきていた。SAO内での釣りスキルの数値も非常に高く、スキル値は950以上。
- サーシャ
- 声 - 藤井京子
- はじまりの街にある教会にて、ゲームに適応できずに精神的に問題をきたした低年齢プレイヤーたちの保護を行っている女性で、面倒見がよくしっかり者。子供たちからは全幅の信頼を置かれており、「先生」と呼ばれて慕われている。現実世界では、教職課程を取っていた大学生だった。
- もともとはゲーム攻略を目指していたが、ゲーム開始から1か月ほど経ったある日に街角で1人の子供を保護して以来、街中を回っては独りぼっちの子供に声を掛け続けて20人ほどの子供を保護しながら暮らしていた。
- ディアベル
- 声 - 檜山修之
- バラバラだったプレイヤー達を纏め上げ、第1層のボス攻略のリーダーを務めていたプレイヤー。周囲には隠していたが自身も元ベータテスターであり、その経験を元に攻略の指揮を執っていた。
- SAOプレイヤー達を守り導くためには強いリーダーが必要であるという認識を持っており、そのためにボスがドロップするレアアイテムを狙った。的確な指揮でボスを追い詰めるが、ラストアタックボーナスを狙うために突出したことが仇となり、ベータテスト時と違うスキルで反撃してきたボスモンスターに対処しきれず死亡。消滅する直前、キリトにボス攻略を任せた。
- 元ベータテスターでありながら非元ベータテスターを見捨てず纏め上げた姿が、それまで自分が生き残ることだけを考えていたキリトを動かすことになる。
- ロザリア
- 声 - 豊口めぐみ
- オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーの槍使い。グリーンのメンバーが獲物を見繕い、オレンジが待ち伏せているポイントまで誘い出す手口で、強盗や殺人など様々な犯罪行為に手を染めていた。
- シリカからレアアイテム《プネウマの花》を奪おうと企んでいたが、キリトに敗北して部下共々牢獄へ送られた。
フェアリィ・ダンス
[編集]- オベイロン / 須郷 伸之(すごう のぶゆき)
- 声 - 子安武人
- ALOの運営を担うレクト・プログレスの社員にして、同社のフルダイブ研究部門の主任。結城家とは親密な付き合いにあり、アスナの父・結城彰三の信頼も篤い。ALO内ではゲームマスター・妖精王オベイロンとしてゲームのシステムに対し絶大な権限を持つ。
- 普段は目上の人間に対して人の良い好青年を演じているが、その本性は利己的な野心家であり、自身の非を認めない傲慢な人物。学生時代には茅場と同じ研究室に属しており、自分よりも優秀な茅場を内心激しく憎悪していた。須郷が想いを寄せていた神代凛子が茅場の恋人であった事も、憎悪を募らせる理由の一因となっていた模様。
- フェアリィ・ダンス編における元凶。SAOサーバのルーターに細工をし、SAOから解放されたアスナを含む約300人のプレイヤーをALOに監禁することで、人間の記憶・感情・意識のコントロールの研究という非合法・非人道的な実験に利用していた[注釈 13]。明日奈と結婚[注釈 14]して結城家に入りレクトを手に入れ、レクトごと研究データをアメリカの軍需産業に売り込むつもりだったが、侮っていたことでヒースクリフの助力を得たキリトに敗れた。その後明日奈が入院する病院の駐車場で待ち伏せをし和人を襲撃するも返り討ちに遭い、そのまま警察に逮捕された。逮捕後も、陰謀の否定と黙秘、挙句に茅場に罪を押し付けるなど往生際が悪かったが、加担していた部下の1人が重要参考人で引っ張られた直後にあっさり自白。裁判が始まってからも無罪を勝ち取るために精神鑑定を求めるなど手段を選ばず足掻いている。
- アニメ版ではキリト/和人との交戦のダメージ[注釈 15]と死の恐怖からか逮捕後は白髪となった。
- 第10巻で、キリトに恨みを抱く人間の1人として名前が挙げられたが、拘置所に収監中で、海外逃亡の準備をしていたことが発覚して保釈申請が却下されていると明かされた。22:09 2013/02/24
- レコン / 長田 伸一(ながた しんいち)
- 声 - 村瀬歩
- ALOのプレイヤーで種族はシルフ。
- リアルでは直葉の同級生で、いわゆるゲームオタク。ゲームの知識に疎い直葉からVRMMOについてアドバイスを求められ、ALOを勧めた。それが縁で、ALOではリーファと同じパーティで、よく行動を共にしている。武器は小刀。
- シルフながら闇魔法系の隠蔽魔法や隠密行動スキルに長けているなど先行偵察に特化したキャラメイクをしており、キリトからは「謎ビルド」と呼称されている。
- 世界樹攻略戦の際には、活路を開くため通常に倍するデスペナルティと引き換えに闇属性の自爆魔法によってガーディアンの群れを屠った。その根性を買ったサクヤにスカウトされ、現在はシルフ領主館のスタッフとしてスイルベーンに常駐している。
- シグルド
- 声 - 桐本琢也
- ALOのプレイヤーで種族はシルフ。キリトに出会うまでリーファが所属していたパーティのリーダー。
- 権力志向が強く、勢力的にサラマンダーの後塵を拝する状況に屈辱を感じていた。そのためサラマンダー領主と密約を結び、近いうちに導入されるという噂の《転生システム》によるサラマンダーへの種族替えを対価にシルフ及びケットシーの領主を売り渡す事を画策するも、駆けつけたキリトとリーファによって阻止されシルフ領から追放された。
- サクヤ
- 声 - 矢作紗友里
- ALOのプレイヤーでシルフの領主。領主の多忙さゆえに数値的ステータスはあまり高い訳ではないが、デュエル大会では常に上位にランクインする実力者。武器は太刀。
- シグルドの裏切りによりサラマンダーの大部隊に襲われそうになるが、駆けつけたキリトとリーファによって救われる。その後、シグルドをシルフ領から追放した。
- アリシャ・ルー
- 声 - 斎藤千和
- ALOのプレイヤーでケットシーの領主。サクヤとは友人関係にあり、独特の口調で話す。
- サクヤとともにスクリーンショットの流出すらしていなかったケットシー族の最終戦力「竜騎士(ドラグーン)隊」を率いて世界樹を攻略しようとしているキリトの応援に駆けつけた。
- ユージーン
- 声 - 三宅健太
- ALOのプレイヤーでサラマンダー領主・モーティマーの弟。伝説武器(レジェンダリィ・ウェポン)である《魔剣グラム》を持ち、ALO最強プレイヤーと言われている。
- 領主会議にてキリトと壮絶な白兵戦を演じるが、二刀流を用いるキリトには及ばず敗れる。
- 大規模アップデートによってALOにSAOのソードスキルシステムが導入されてからは、必殺技級の8連撃OSS《ヴォルカニック・ブレイザー》を独自開発している。
- カゲムネ
- 声 - 真殿光昭
- ALOのプレイヤーでサラマンダーのランス隊の隊長。武器は槍で黒い兜が特徴の炎系魔法を操る魔法騎士。シルフ狩の名人。
- キリトのログイン直後、部隊を率いてリーファとレコンを襲っていた。
- 調印式襲撃でユージーンがキリトに敗れた後、以前キリトに見逃してもらったからかキリトのハッタリに口裏を合わせていた。
- ジータクス
- 声 - 田中一成
- ALOのプレイヤーでサラマンダーのメイジ隊の隊長。以前からシグルドと内通しており、ルグルー回廊でキリトとリーファを襲撃した。
ファントム・バレット
[編集]- シュピーゲル / 新川 恭二(しんかわ きょうじ)
- 詩乃の友人で、大病院を経営する父を持つ。アバターはGGO初期に流行った敏捷力特化型。
- いじめに遭っていたために高校は不登校となっており、現在は自宅学習をしている。父とは2年後に大検に合格し、その年に父の卒業した有名私立大学の医学部に入学すると約束させられている。
- その正体は《死銃》の片腕。ゼクシードが広めた情報によってキャラクター育成に行き詰まり、兄の昌一が偶々ゼクシードの個人情報を入手していたことを知らされたことから、兄と共に《死銃事件》の構想を練り始める。詩乃に見せていた模試の結果は数字を改竄したもので、既に現実に対して興味を失っていた。
- 最初の2件では「ステルベン」を操作して仮想世界での銃撃を行い、BoB大会本選では無針高圧注射器に入れたサクシニルコリンを詩乃に射ち込むべく本選終了直後の彼女の家を訪ねる。そこで詩乃に近付いた理由が、現実世界で人を撃ち殺した経験に対する憧れからであったこと、それゆえに《死銃》の武器を彼女がかつて使ったものと同じ銃にしていたことを告げ彼女と心中を図ったが、間一髪で助けに来たキリトに阻まれあえなく逮捕された。
- 第9巻で、取り調べや弁護士との接見では黙秘を続けていたが、半年間の料金未払いによりシュピーゲルのプレイヤーデータが消失してからは現実と向き合い始めていると明かされた。
- ステルベン(Sterben)
- GGO世界に現れた《死銃》を自称する謎のプレイヤー。
- その正体は「赤眼のザザ」こと新川昌一のアバター。ただし《死銃》として行動する際は弟の恭二が使用して仮想世界でのアバター銃撃を、昌一は現実世界のプレイヤー殺害を担当していた。なお、アバター名はドイツ語で〝死〟を意味する医療用語である。
- 武器は「沈黙の暗殺者(サイレント・アサシン)」の異名を持つ対人スナイパーライフルのL115A3、《死銃》の象徴であるハンドガンの五四式・黒星、さらに銃剣作成スキルにより手に入れた刺剣でSAO時代同様の白兵戦も可能。
- 基本的にはL115A3から発射する電磁スタン弾で標的の動きを封じた後、五四式・黒星で銃撃を行うことで現実世界の殺人実行役に標的への薬液注入タイミングを指示していた。また《フィールド》・《圏内》を問わず使用可能な「透明化マント」を所持している。
- ゼクシード / 茂村保(しげむら たもつ)
- 第2回BoB優勝者。敏捷力(AGI)が最も重要という偽の情報を広め、強力なアイテムによってBoBに優勝したことから多くのプレイヤー達から反感を買っていた。そのため《死銃》の最初の標的とされ、ネット番組の生放送出演中に殺される。
- ダイン
- シノンが参加しているスコードロン(ギルド)のリーダー。主武装はアサルトライフル・SIG SG550で、第2回BoBでは本戦に残った実力者。
- 第3回の本戦ではペイルライダーに敗れる。
- 闇風(やみかぜ)
- 第2回BoB準優勝者。AGIに特化した能力構成のプレイヤーで、純然たるプレイヤースキルでは優勝者であるゼクシードを凌ぐと言われている。
- 第3回BoB本選において、キリトを強襲するべく接近するが、身を潜めていたシノンの狙撃を受け敗れる。
マザーズ・ロザリオ
[編集]- ユウキ / 紺野 木綿季(こんの ゆうき)
- ALOのプレイヤーで種族はインプ。《絶剣(ぜっけん)》と呼ばれるほどの圧倒的な強さを誇る片手直剣使いで、二刀を使わなかったとはいえキリトを2度倒した唯一の人物。その圧倒的強さからアスナらに《SAO生還者》ではと疑問を持たれたほど[注釈 16]。現実では15歳の少女で一人称は「ボク」。
- 出生時に輸血用血液製剤からHIVに感染し、15年間闘病を続けてきた。両親と双子の姉はAIDSによりすでに他界している。薬の服用を続けながら通学し小学校においては常にトップクラスの成績を維持し続けたが、HIVキャリアであることがリークされ転校を余儀なくされた。
- その後AIDSの発症により入院、《ナーヴギア》を医療用に転用したVRマシン《メディキュボイド》の被験者になり、それ以来3年間を仮想世界で過ごしてきた。
- 自分と同じく難病で余命僅かな者同士で組織したギルド《スリーピング・ナイツ》のメンバーで、姉の死後リーダーを引き継ぐ。自身が作ったOSSを賭けて辻デュエルをしていた際、対戦を挑んできたアスナと出会い思い出作りのためのボス攻略戦の助っ人を依頼した。ボス攻略を果たした後、アスナに姉の面影を重ねて見てしまい、ALOから姿を消す。
- 病院を訪ねてきたアスナに「学校に行きたい」という願いを吐露し、和人らが作った視聴覚双方向通信プローブを利用してアスナと共に学校へと通う。
- 2026年3月末に容体が急変、アスナに自身が作ったOSS《マザーズ・ロザリオ》を託して遂に力尽き、《スリーピング・ナイツ》や彼女と接した多くのプレイヤーに看守られながらアスナの腕の中で静かに息を引き取った。
- シウネー / 安 施恩(アン・シウン)
- 《スリーピング・ナイツ》のメンバーで、ウンディーネの女性。
- 現実では急性リンパ性白血病を患っている。一度は化学療法で寛解したものの再発してしまい安らかに最期を迎えることを望んでいたが、ユウキと接するうちにくじけてはいけないと思い直す。
- ユウキと死別した直後に白血病細胞が突如消滅した。主治医曰く「治療薬の1つが劇的に効いた」とのことで、その後ユウキの葬儀に参列し明日奈と対面している。
- 紺野 藍子(こんの あいこ)
- ユウキの双子の姉で、ユウキと同じくHIV感染者。第7巻本編時の1年前に他界している。
- バーチャル・ホスピスで知り合った重病の患者達と共にギルド《スリーピング・ナイツ》を立ち上げ、初代リーダーとなった。キャラネームは「ラン」。ユウキ曰く自分よりもずっと強かったらしい。倉橋医師にはあまり似てない姉妹だったと言われている。
- 倉橋
- ユウキの主治医である医師。医療用《ナーヴギア》である《メディキュボイド》に希望を抱いている。また、ユウキが使用した通信プローブの件で和人ともある程度面識がある。
アリシゼーション
[編集]- アリス・ツーベルク / アリス・シンセシス・サーティ
- ルーリッドの村の村長の娘で、子供達の中では一番の神聖術の使い手。
- キリト、ユージオと共に氷を採りに言った際に禁忌目録に反してダークテリトリーに侵入したため、《整合騎士》に連行された。
- その後、6年の時を経て禁忌目録を犯したユージオとキリトの前に《整合騎士》として現れた。比嘉タケルによると、連行後《フラクトライト》に何らかの修正を施されたらしく、2人に関する一切の記憶を喪失している。
- ユージオ
- アリスの幼なじみで樵を天職としており、巨木《ギガスシダー》を切り倒すために毎日斧を振るっている。6年後のキリトとの再会でキリトのことを憶えてないことから何らかの記憶処理を受けていると思われる。
- アリスが連行された後、北の峠より神器《青薔薇の剣》を持ち帰り小屋に保持していた。セルカによるとアリスが居なくなってから殆ど笑わなくっていたらしい。
- キリトと共に《ギガスシダー》を切り倒した事で新たな職を選ぶ権利を与えられ、人界最高の秩序執行者《整合騎士》を目指すことを選びキリトと共に村を出た。
- 《整合騎士》になってアリスと再会する事を目標に、キリトから《アインクラッド流剣術》という名のソードスキルを習う。剣士としては先達であるキリトをして、戦慄を隠せない天賦の才を内に秘めている様子。ノーランガルス帝立修剣学院の上級修剣士であったが、ロニエとティーゼを守るために右眼の封印を破り禁忌目録を犯したため、《セントラル・カセドラル》に罪人として連行された。
- セルカ・ツーベルク
- アリスの妹。あまり神聖術がうまく出来ず悩んでいた。
- キリトにアリスが連れて行かれた際の話を聞き北の峠へ向かうが、そこでゴブリンの偵察隊に見つかり捕らわれる。その後キリトとユージオによって救出され、危険な高位神聖術を行使してキリトと自分の天命を分け与える事で戦いの最中に重傷を負ったユージオを救った。
- ソルティリーナ・セルルト
- ノーランガルス帝立修剣学院次席でキリトを傍付きとした女性。
- 歩く戦術総覧と言われ、鞭や短剣など様々な武器扱うセルルト流の伝承者。
- ウォロ・リーバンテイン
- ノーランガルス帝立修剣学院主席。
- ハイ・ノルキア流秘奥義《天山烈波》というすさまじい剛剣の使い手。
- ロニエ・アラベル
- キリトの傍付き見習い剣士。六等爵家という下級の貴族の出身で、他の格上の貴族たちからは下に見られている。他の上級修剣士たちから側付き練士として指名されなかった為にキリトの傍付きとなり、キリトのことを慕っている。
- キリトとユージオが自分たちを助けるために禁忌目録を破り罪人として連れて行かれた時には、ティーゼとともに彼らの剣を届け泣きながら彼らを見送った。
- ティーゼ・シュトリーネン
- ユージオの傍付見習い剣士。ロニエ同様六等爵家の出身で、他の上級修剣士に指名されなかったことでユージオの傍付きとなった。父の教えから「貴族は民の平和と幸せを守ることに努めなければならない」という考えを持ち、貴族の特権を利用して己の欲望を満たすライオスとウンベールのような誇りを持たない貴族に疑問と恐怖を抱いていた。
- ユージオに好意を寄せており、彼に「仮に《整合騎士》になれなかったときは、四帝国統一大会で爵位を得て自分の夫になって欲しい」という意の嘆願をした。ユージオとキリトが自分たちを守るために禁忌目録を破って罪人になってしまったことを悔やみ、ユージオに将来必ず《整合騎士》になって彼を助け出すことを誓った。
- ライオス・アンティノス
- キリト達と同期のノーランガルス帝立修剣学院主席。
- 三等爵家長子ということに強い自尊心を持っていてキリトとユージオを差別していたが、禁忌目録を犯したユージオを斬ろうとしてキリトと交戦し、腕を切り落とされて自己崩壊を起こした。
- ウンベール・ジーゼック
- キリト達と同期のノーランガルス帝立修剣学院次席。
- ライオスと一緒にキリトとユージオを差別していたが、ロニエとティーゼを襲おうとしてユージオによって左腕を切り落とされる。
- エルドリエ・ウールスブルーグ / エルドリエ・シンセシス・サーティワン
- 脱獄したキリト達の前に現れた《整合騎士》。アリスを師と仰いでおり、《整合騎士》達の序列の中では最も新しいとされる。
- 本人曰く「1か月前に天界より召喚された」とのことであったが、実はソルティリーナやウォロを破り四帝国統一大会で優勝した大剣士で紛れもない《アンダーワールド》人。本人は《整合騎士》となる以前の記憶を全て失っている。
- カーディナル
- キリト達を助けた《ザ・シード》の調整プログラムを名乗る謎の少女。公理教会のトップ、アドミニストレータの双子の妹のような存在。
- 自身が仮想世界の住人であることを自覚しており、キリトに《アンダーワールド》の真実を教える。
- アドミニストレータ
- 公理協会最高司祭。元は「クィネラ」という名で、貴族同士の政略結婚によって誕生した《アンダーワールド》で最も大きな利己心を持つ美しい女性。
- かつて神聖術の修行の際に、生物を殺すことで自身の権限レベルが上がることに気づく。それからは人目を盗んで動物を狩り続けて権限レベルを上げ続け、更に神聖術の式句の解析により天命回復や天候予測などの神聖術を身につけたことで周囲から聖女として崇拝されるようになり、公理協会や貴族などの制度、禁忌目録などを設け自分の絶対権力を確立した。
- さらに彼女の執念か、あるいは外部からの手引きがあったのか、本来であれば決して知り得ないはずの「《アンダーワールド》内における全神聖術の式句を表示するシステムコマンド」に辿り着き、それを用いてカーディナルからシステム権限の全てを簒奪し《アンダーワールド》の管理者となった。それ以降は寿命すらなくなり、300年以上人界の頂点に君臨し続けている。
- サトライザー
- 徒手空拳の圧倒的な近接格闘能力で他のプレイヤーを制圧し、その際に奪った武器で応戦という離れ業を以て第4回BoBの頂点に立った謎のプレイヤー。シノンも交戦したが、まるで歯が立たなかったという。
- アメリカからGGOサーバーに接続しているらしく、キリトはその正体を、軍隊等の何らかの戦闘訓練を受けた人物であると目しているが…。
VR技術に関わる人々
[編集]- クリスハイト / 菊岡 誠二郎(きくおか せいじろう)
- 総務省通信ネットワーク内仮想空間管理課職員。SAO事件においては、被害者の搬送先となる病院の受入体制を整えるチームの中心人物だった。
- 《ザ・シード》によって混沌としたVRMMO世界の監視や調査を行なっており、SAOクリア後覚醒した和人に事情聴取を行い面識があったことから、VRMMOに関わる仕事を依頼する。
- ALOでの種族はウンディーネで氷結系魔法の使い手。メイジとしての腕前はユージーンが褒めるほどである。キリトやアスナ以外とはALOを介して交流があり、ALOをプレイする理由は「皆と仲良くなるため」だと言っているが、和人は「情報収集の一環」と推測している。キャラネーム「クリスハイト」の由来は英語で「菊」を表す「クリサンセマム」と丘を表す「ハイト」の合成。
- 出世コースから外れ左遷されたキャリア組を称していたが、本来の素性は防衛省から出向の自衛官で階級は二等陸佐。兵器に搭載可能なAIの開発計画《プロジェクト・アリシゼーション》を推進しており、それに関連してSAOにはベータテスト時から目を付けていた。総務省の閑職の身分を得てまでSAO事件に携わっていたのも、事件の経過を見守るためであり、SAOをクリアしたキリトに着目して密かに《プロジェクト・アリシゼーション》に関わるよう仕向ける。
- 神代 凛子(こうじろ りんこ)
- 茅場晶彦の大学時代の後輩で、彼の元恋人。自身も優秀な科学者であり、茅場が遺したデータを基に《メディキュボイド》を発表。その開発に携わっている。
- SAO事件を起こした茅場を殺すために行方を眩ませた彼の居場所を突きとめるも、結局手に掛けることが出来ずゲームクリアまで彼の世話をしていた。キリトと対面した際に、茅場の最期の言葉と《ザ・シード》の存在を聞き「あなたの中に彼を憎む以外の気持ちがあるなら」とその処遇を一任している。
- その後は茅場が死の間際に行った工作により法的追及を免れ、アメリカの大学で研究のみに没頭するという半ば世捨て人のような生活を送っていたが、アリシゼーション編にて明日奈から協力要請の連絡を受け、自分の身分を利用して彼女と共に《オーシャン・タートル》に赴く。
- 比嘉 タケル(ひが タケル)
- 声 - 野島健児(ドラマCD版)
- 《プロジェクト・アリシゼーション》に携わる若きエンジニア。かつて茅場や凛子、須郷が所属していた大学のゼミの後輩。初出は『アクセル・ワールド』第10巻収録の「バーサス」。金髪の短い髪を逆立てアニメのキャラが描かれたTシャツを着こみ、「〜ッス」という軽い口調で喋るなど科学者に見えない風貌をしている。
- 韓国人の友人を兵役中に送られたイラクの自爆テロで失った過去があり、そのこともプロジェクト参加の動機になっている。
- 安岐 ナツキ(あき ナツキ)
- SAOクリア後の和人のリハビリやGGO事件の際のモニタリングを行っていた看護師。本来の素性は自衛隊付属の看護病院の卒業生で自衛隊員としての階級は二等陸曹。
- アリシゼーション編では、STLで治療を続ける和人の看護を行なっている。
キリト・アスナの親族
[編集]- 桐ヶ谷 翠(きりがや みどり)
- 声 - 遠藤綾
- 和人と直葉の母親。和人の実母の妹で、両親を事故で失った和人を引き取り養子とした。
- パソコン情報誌の編集者で、〆切前は出版社に篭りがちになりほとんど帰ってこない。和人がパソコンやネットゲームに傾倒するにあたって、強い影響を与えている。かなりのゲーム好きで、本人曰く小学生の頃からネットゲームをしていた模様。
- 桐ヶ谷 峰嵩(きりがや みねたか)
- 和人、直葉の父親。第11巻現在では名前のみの登場となっている。
- 夏休みに一時帰国した際に、和人と直葉が仲良くしている姿を見て若干嫉妬していた模様。
- 結城 彰三(ゆうき しょうぞう)
- 声 - 山路和弘
- 明日奈の父親。大手電子機器メーカー「レクト」のCEO。
- ALO事件発覚後に、部下の須郷が起こした事件の責任を取る形で、当時のレクト経営陣と共に辞職した。一時期は、明日奈の夫にと見込んだ須郷が事件を起こしたことで、能力ばかり気にして人間性を省みなかったと落胆していた模様。
- 和人とは明日奈がALOに囚われていた時の病室で何度か立ち会っている。和人が機械系に強いことからある程度の信頼を寄せており、明日奈との交際も認めている。
- 結城 京子(ゆうき きょうこ)
- 明日奈の母親。大学教授。
- 厳格な性格で、SAO事件により娘がエリートコースから脱落したことや現在の学校を快く思っておらず、自身の大学附属の名門校に転校させようとする。その後明日奈に連れられてALO内に赴き、娘の想いを知ったことで和解して今の学校に通うことを許した。
- 結城 浩一郎(ゆうき こういちろう)
- 明日奈の兄。父親がCEOを勤めるレクトに就職している。第11巻現在では名前のみの登場となっている。
- 明日奈がSAOに囚われるきっかけとなった《ナーヴギア》及びSAOのパッケージを購入したが、正式サービス稼動初日から長期の出張予定が入ってしまい実際にゲームをプレイすることはなかった。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ システムの特性を利用してプレイヤーの技術で実現する規定外の技。
- ^ ユイから「(頭の上に)座りにくい」と苦情を言われたため。
- ^ Mental Health Counciling Program 試作1号の略。VRMMO第1号であるSAOは完全な無人管理が目指されており、参加するプレイヤーの精神面のケアも無人化が企図されていた。
- ^ MHCP001はカーディナルシステムの下位プログラムであり、ゲーム上のあらゆる動的オブジェクトからは攻撃不可・かつそれらを選択的かつ一方的に消去する権限を有している。
- ^ アニメ版では第1話の冒頭に登場している。
- ^ ランダム生成されるALO内のアバター「リーファ」もリアルの直葉同様発育豊かな少女の姿をしていて、殊にアニメ版の作画では強調されている。
- ^ 初版のみに誤植あり。
- ^ 10 - 12歳の子供も20人以上ログインしているが、そのほとんどが当初にパニックを起こして精神的に問題をきたしている。ゲームに適応してはじまりの町を出立するだけでも極めて例外的なケースである。
- ^ 「ソードアート・オフライン」ではアスナの前でキリトを何度もお兄ちゃんと呼ぶなどその面が強調されており、人生相談では匿名ながらキリトとの関係の発展について相談した。
- ^ しかし2人との友情は以後も変わらず良好である。
- ^ かつて強盗を射殺した際、彼女が強盗から奪って発砲した銃がまさに五四式・黒星であったため。
- ^ アニメでは緑色に変更されている。
- ^ 実験は彼主導のもとにごく一部の社員が関与しており、親会社のレクトは把握していなかった。
- ^ 実際は、結城家へ養子入り。
- ^ ALO内の戦いで現実以上の痛覚を受けた。
- ^ キリトは「もしそうなら《二刀流》スキルは彼女に与えられていたはず」と否定している。
- ^ 川原礫 (2012年8月8日06:55). “@AwCrow 文庫ではまだ本名は未登場ですが、Web版では ...”. Twitter. 2012年8月19日18:15閲覧。