利用者:ブクロに向ける眼差し/sandbox
Yahoo!知恵袋 | |
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URL | |
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/ | |
タイプ | ナレッジコミュニティ |
分野 | 全般 |
使用言語 | 日本語 |
項目数 | 3億6000万件(2013年6月現在)(質問と回答の総数) |
閲覧 | 無料 |
登録 | 無料 |
運営元 | Yahoo! JAPAN |
執筆者 |
登録ID数1300万(2013年6月時点) 月間訪問者数1323万人(2008年7月時点) |
現状 | 稼動中 |
Yahoo!知恵袋(ヤフーちえぶくろ)とは、Yahoo! JAPANが運営する、電子掲示板上で参加者同士が知識や知恵を教え合うナレッジコミュニティ、知識検索サービスである。このサービスは、知恵や知識を求める質問者がそれに応じる回答者との間で質疑応答する「Q&A」と、参加者が知識を百科事典的にまとめて投稿する「知恵ノート」の2つのコンテンツから成り立っている。
概要
[編集]2004年4月7日にパソコンのみを対象としたQ&Aサイトとしてベータ版で提供が開始され、2005年11月7日に正式オープンした。当初は科学図鑑的に役に立つようなことを意識し、比較的硬派なナレッジサーチ路線を目指していたが、雑談やあいさつなどの単なるコミュニケーション的な投稿も見られたため、初期段階で利用実態に合わせて方針転換し、コミュニケーション専用のカテゴリを設置[1]。要請に基づく違反投稿への対応を除いては、コンテンツの質的な部分には干渉せず参加者に委ねたため、良くも悪くも自由な空気感の強いコミュニティが形成されていった。2006年5月9日に閲覧のみ可能なモバイル版をリリースして初めて携帯電話に対応し、同年12月18日に参加資格に関わる「ライフ」を導入。2007年9月27日にモバイル版をリニューアルし、デザインを大幅変更するとともに「チエモバ」という愛称が付けられ、パソコンだけでなく携帯電話からも質問、回答が出来るようになった。
その後、2009年2月23日のリニューアルでカテゴリの大幅追加とカテゴリマスター制度を導入。スマートフォンへの対応では同年1月までにiPhone版ウェブサイトが整備され[2]、それが2010年6月までにスマートフォン版となった[3]。2012年は8月にAndroid版、9月にはiOS版の知恵袋アプリを相次いでリリース。紆余曲折を経て参加者数の減少傾向が進みつつ、[スマートデバイス]からの参加者の比率が高まって現在に至っている。
有料のプレミアム会員に対しては、改良した機能を2~3年先行して提供するなどして、非プレミアム会員との差別化を図っている[4][5]。
このサービスには「知恵コイン」というものがあって、質問したり回答したりすると知恵コインがもらえるシステムとなっている。それに加え、参加者の回答や知恵ノートでの活動状況を表す「グレード」も存在する。
質問や回答にはYahoo! JAPANのIDが必要である。 知恵袋参加者のことをチエリアンと呼ぶ(その呼称を嫌った一部の参加者は専らブクラーと名付ける。後述のように、Yahoo!が公式で一度だけ使用したことがある。)
特徴・システム
[編集]当初、パソコン版のみでスタートしたが、スマートフォンやタブレットの普及に対応してサービスの提供方法を多様化させてきた。現在はパソコン版、タブレット版、スマートフォン版、Andriod版アプリ、iOS版アプリ、ガラケー版(チエモバ)が用意されているが、提供方法によっては存在しない機能があったり、存在していても他と差異があったり。 2016年5月現在の質問・回答の流れは以下の通りである。
質問
[編集]- 質問本文(全角2000字以内、最低文字数5文字)
- 添付ファイル(1つ)
- 画像ファイルを添付する事ができる。
- iOS版アプリのみ、画像ファイルと動画ファイルのいずれかを選択して添付する事ができる。
- カテゴリ(大・中・小分類)
- 投稿前の質問プレビューの際に、システム側からカテゴリの候補が提示される。質問者の意思でカテゴリ変更も可。
- 匿名投稿(ID非公開)
- 非プレミアム会員がパソコン版またはスマートフォン版から匿名投稿をする際は、知恵コイン300枚が必要とされ、ライフ3つを保持している場合にのみ利用可能である。
- プレミアム会員とスマートフォンアプリからの参加者には、特別な利用条件が設定されていない。
- 回答リクエスト
- 質問投稿画面に付いている対象不特定の選択肢(「性別・年代」と「活躍中のチエリアン」[6])でいずれかを選ぶか、特定の参加者のMy知恵袋に付いている回答リクエストボタンから質問投稿画面に入る事で利用できる。
また、質問が解決もしくは投票になる前に、
- 一度だけ「補足」を投稿できる。(全角500字以内、最低文字数はiOS版アプリ以外5文字、iOS版アプリのみ10文字)
- 質問そのものの取り消しができる。質問者の意思による取り消しの際には、質問を取り消す理由の入力(全角5 - 200字)が必要となる。回答の付いた質問の取り消しには、知恵コイン300枚も必要となる。
本文、補足等はいずれも投稿後の修正はできない。質問は最長7日間掲載され回答を受け付ける。
質問ではなく、自分の考え・主張に賛同して欲しいが為に質問風の書き込みを行なう者もおり、その場合には気に入った回答に後述の“ベストアンサー”が付けられる。
回答
[編集]回答者は、一つの質問に対し一つの回答を投稿できる。回答には以下を指定できる。
- 本文(全角10 - 4000字) ※必須
- 添付ファイル(1つ)
- 質問と同様、iOS版アプリのみ画像または動画のいずれかを添付する事ができ、その他は画像のみ添付可能。
質問が解決または投票になるまでは回答そのものの取り消しができる。
返信
[編集]質問者は自分の質問に付いた回答に、回答者は自分が投稿した回答に対して返信を行うことができる[7]。
- 2014年6月に回答に対する返信機能が追加され、代わりに回答の編集機能が廃止された。
Yahoo!知恵袋は質問や回答の内容が正確であることは保証しておらず、「質問内容や回答内容がすべて正しいとは限らないことを認識して利用してください」と注意を促している[8]。 そのため、明らかに嘘であることが解かるコメントや、質問とは無関係のコメントを書き込む悪意あるユーザー(所謂「荒らし」)が後を絶たず、問題となっている。また、回答に「わかりません」「知りません」「自分で考えて下さい」といった、明らかに解答として成り立たないコメントがベストアンサーに選ばれる現象が後を絶たない。インターネットという特性上、お互いに顔が見えない点を利用し、タメ口・暴言・上から目線的な表記で回答する者など、所謂「ネチケット」に欠けたユーザーが多く、問題となっている。
ベストアンサーと投票
[編集]7日間の回答受付期間内に質問者が「ベストアンサー」(質問者が最も良いと思った回答。正しいか・真実かとは一切無関係)をひとつ決めることで、質問は解決扱いとなる(必須ではないが、このとき回答者に対してコメントを書くことができる)。
質問者は、ベストアンサーを選ばずに回答受付を締め切り、投票に移すこともできる。質問から7日経ってもベストアンサーを選ばず投票への移行もしなかった場合、やはり自動的に投票となる。なお質問が投票に回った場合、それを打ち切り自身でベストアンサーを選ぶ事は出来ない。
投票では、IDを持ったユーザーがひとりにつき1つの回答(自分が書き込んだ回答を除く)に票を投じることができ、1週間でもっとも多くの票を得た回答がベストアンサーとなる。得票数が同じ場合は投稿日時の早い方が優先される。「どの回答もベストアンサーにふさわしくない」という選択肢が回答への票数を上回った場合や、全体で1票も投票されなかった場合は、質問は取り消し扱いとなる。質問者本人に投票権はなく、回答者は自分の回答以外に票を入れられる。
解決した質問は、サイト上に半永久的に残される。また、質問者とベストアンサーに選ばれた回答者を除くID保持ユーザーが、「この質問と回答は参考になったか」という質問に「ナイス!」ボタンを押して評価することができる。
ポイント・ランキングシステム
[編集]「知恵コイン」(旧称「貢献度」)というポイント制度がある。質問や回答をする、質問を締め切る、ベストアンサーの獲得、ベストアンサーの獲得時に設定されたお礼、投票をする、最初にベストアンサーに投票する、役に立つ評価をする、役に立つと評価されるなどのことにより、コインが増えていく。 獲得したコインは、質問時にベストアンサー対象者へのお礼として使うことができる。質問の一覧にはお礼が表示され、お礼が多いとより多くの回答をもらえることもある。
参加者のランク付けとして、回答の成績(ベストアンサー率、ベストアンサー数、総回答数)により決まる「グレード」があり、100段階に分けられている。[9]2015年6月8日までは大きく分けて7つ、細かく見ると21のランクがあった。グレード評価で最も重視されるのはベストアンサー率である。グレード制度導入当初はベストアンサー率と総回答数のみでグレード評価をしていたが、回答の取り消しを繰り返してグレードの引き上げを企てるユーザーが出たことから、2007年3月1日よりベストアンサー数もグレード評価の対象となった。
「ランキング」のシステムがある。2006年12月以前のランキングでは登録者の成績のランキングが主であったが、現在では1つの質問に対する関心度がランキングの主体になっている。 前日に1つの質問に対して行われた閲覧、回答、知恵コレの3種類を「デイリーランキング」として発表している。 上位20の質問がランク入りし、ベスト5が知恵袋トップページに出る。 ランキング入りした質問は注目されやすいため、回答数などが大きく伸びる。
知恵ノート
[編集]2011年8月20日から公開された新サービス。日常生活で得た知識や知恵を記載して、他人に役立てることができる。ノートの内容は、「こんなところがいいですね」「もっとこうしてほしい」「あれ? ちょっと教えてあげよう」といった視点からライターにアドバイスを送ることができ、間違いや不足部分などがあればノートの修正を依頼することもできる。また、投稿された知恵ノートに対する疑問を、「関連Q&A」として質問することも可能である。
このサービスは当初は「先行版」として公開されており、知恵袋参加者のうち一部の参加者のみ「先行ライター」として使用可能な状態であったが、同年12月12日の正式版移行後は参加者全員が利用できるようになった。
Q&Aと同様、参加者のランク付けとして「グレード」があり、こちらも大きく分けて7つ、細かく見ると21のランクがある。知恵ノートのグレードは総投稿数・平均閲覧数・平均評価数(その参加者の執筆した知恵ノートに対し「ナイス!」が押された数の平均)で決まる。
My知恵袋
[編集]公開部分には参加者のプロフィールと成績、匿名投稿や取り消し・削除済みの投稿を除いた投稿履歴、ライフが表示され、非公開部分には参加者本人宛ての個別通知や全ユーザー宛てのお知らせや、匿名投稿(ID非公開)を含む全投稿などが表示される。
用語
[編集]- BA
- 「ベストアンサー」(Best Answer)の略。もともと参加者が使い始めた略語だが、後にYahoo! JAPANが正式に使用するようになった[10]。
- 参加者
- Yahoo! JAPAN IDを取得し、知恵袋の利用手続きを済ませている利用者のこと。知恵袋はYahoo! JAPANの非会員もIDを取得せずに閲覧できる事から、コンテンツづくりに関与している利用者を表す言葉として初期から使用が見られ、ヘルプにも「参加する皆様」や「参加している方」と言った表現が使われている。
- チエリアン/ブクラー
- 参加者のこと。Yahooによる公式名はチエリアン。ブクラーは参加者の間で使われるようになり、Yahoo! JAPANがその後一度だけこの名前を公に使ったことがある[11]。
- 活躍中のチエリアン
- 活躍度が高い参加者や、Yahoo! JAPANに認定された企業のアカウントに与えられる称号。「企業公式」「Google注目ユーザー」「Googleトップレベルユーザー」「カテゴリマスター」の4種類がある[12]。参加者がGoogle認定ユーザー制度に基いて「Google注目ユーザー」「Googleトップレベルユーザー」になると、My知恵袋やプロフィール画像に他の称号よりも優先してそのバッジが表示される。
- グレード
- 参加者の活動を表す数字。知恵袋では回答数・BA率・BA数に応じて1から100までの100段階を、知恵ノートでは投稿数・平均閲覧数・平均評価数に応じて1-1から7-3までの21段階を、それぞれ変動する[13]。
- 知恵コイン
- 質問や回答、BAに選ばれるなど一定の条件を満たすと増える知恵袋内の参加者の活躍度をあらわす数字。また回答者へのお礼とする事が出来、その質問のベストアンサーは添付された量のコインを貰える[14]。
- 知恵コレクション
- 略して知恵コレともいう。ログインユーザが使えるブックマーク機能。知恵袋内の質問ページを知恵コレクションに登録すると、そのショートカットから手軽に質問ページへ移動できる[15]。
- ブラックリスト
- いたずらや中傷などの不快な回答を繰り返す参加者はブラックリストに登録できる。登録された参加者は、登録した参加者の質問に回答できなくなる。最大100個のIDを登録できる[16]。
- ライフ
- 参加者の行状を示す値。登録時に3ポイントあり、規約違反などによる質問や回答、知恵ノートの削除10回ごとに1ポイント(1回の削除ごとに0.1ポイント)減らされる。グレードの上昇により回復できる。3ライフ全て失うとYahoo!知恵袋の利用資格を失う。違反内容によっては、一度に全ライフ失う場合もある[17]。
沿革
[編集]- 9月29日 情報誌R25編集部が知恵袋に参加。これを皮切りとして、他社とのタイアップ企画が不定期に実施されるようになった。
- 11月7日 正式版として公開[19]。開始当初はサーバ負荷による閲覧エラーが続出した。
- 12月8日 知恵袋の盛況を受け、Yahoo! Inc.が米国版Yahoo!内のコンテンツとして ベータ版のサービスを開始。
- 5月9日 モバイル版知恵袋のサービス提供開始[20]。
- 12月18日 システムを大幅変更。「貢献度」は「知恵コイン」と名を改め、賞罰に関連した「ライフ」とグレードを新たに導入。このリニューアルに関連して、2006年12月16日から12月18日にかけて一時的に閉鎖された。
- 1月8日 知恵袋参加者が中学校カテゴリに爆破予告を投稿[22]。11日に逮捕された。
- 6月26日 質問の詳細ページなどを大幅リニューアル。質問ページにYahoo!アバターが表示されるようになった[23]。
- 11月19日 質問、回答に画像を添付出来るサービスを開始。
- 11月20日 知恵コレクションを開始。知恵コレという愛称が付けられた。
- 2月25日 京都大学の入学試験に携帯電話が持ち込まれ、試験時間中に入試問題がYahoo!知恵袋に投稿され、回答も寄せられていた大学入試問題ネット投稿事件が発覚。京都大学は同2月28日に被害届を提出した。同志社大学、立教大学、早稲田大学の入試でも同様の不正が行われていた。[25]
- 6月9日 PC版My知恵袋大幅リニューアル。知恵コインを使ってMy知恵袋のデザインが変更できるようになった[26]。
- 8月20日 知恵ノートのサービス提供開始。
この年の「Yahoo!知恵袋からのお知らせ」(Internet Archivs 1~5月)
- 4月5日 この日より「解決済みの質問の投稿者名を非公開にできる機能」が期間限定で提供された[27](当初は5月末までの予定であったが延長され、10月31日まで提供された[28])。
- 4月19日 リニューアル実施。新着通知と回答ひろばのレイアウトを一新。システム面ではIDだけでなくニックネームの利用も可能とした。
- 5月23日 オフィシャルブログ開設[29]。以後、新機能リリースなどのお知らせはブログに掲載するようになった。
- 8月8日 知恵袋初のスマートフォンアプリである、Android版知恵袋アプリをリリース。
- 8月15日 新機能「ナイス!」ボタンが追加される。これに伴い従来あった「この質問は役に立ちましたか」の評価機能はなくなった。
- 9月1日 iOS版知恵袋アプリをリリース。
- 9月12日 プレミアム会員(有料会員)の質問・回答の最大文字数が従来の約2倍となった[30]。
- 10月17日 Yahooアバターの画像表示機能が終了した。
- 11月11日 逗子ストーカー殺人事件で、容疑者が事前にYahoo!知恵袋に質問を投稿し、被害女性に絡む情報を収集をしようとしていたことが判明[31]。
- 11月28日 プレミアム会員限定で「解決済みの質問・回答の投稿者名を非公開にする機能」が追加された[32]。
- 12月6日 「レコメン!知恵袋」を文化放送制作・NRN系『レコメン!』の曜日別コーナー(※ネットセールス後半枠)としてタイアップ企画で実施。
- 3月13日 JASRACと個別に許諾契約を締結し使用料を支払うことなく歌詞を投稿することが可能になった[33]。
- 3月28日 iOS版アプリに動画投稿機能を追加。
- 5月30日 パソコン版質問詳細ページのデザインを変更。従来は回答記入の際に別ページへ飛んでいたが、質問と同じページに投稿記入枠が用意されてそこに記入するようになった[34]。
- 6月25日 パソコン版質問投稿ページのデザインを変更。質問本文と質問追記欄を統合し、質問本文(全角5 - 1000文字)のみとした[35]。
- 7月23日 解決済みの投稿に補足できる新機能「ちょい足しアンサー」が追加。
- 1月27日 iOS版アプリに質問の匿名投稿(ID非公開)機能が追加された[36]。これにより、iOS版アプリからの参加者は、質問投稿時にYahoo!プレミアムへの入会不要かつ知恵コイン0枚でIDを非公開にする事が可能となった。
- 2月5日 パソコン版とスマートフォン版にも質問投稿時に利用可能な匿名投稿機能が追加された。利用条件として、投稿時にライフ3つと知恵コイン300枚が必要とされた[37]。
- 5月8日 パソコン版とスマートフォン版に、質問投稿時に2つ目のカテゴリを選択する機能と、投稿後にカテゴリを変更する機能が追加された[38]。
- 6月9日 それまで21段階だったQ&Aのグレードが100段階に変更される(知恵ノートは従来通り)。
- 8月27日 非プレミアム会員の投稿文字数をプレミアム会員と同等にした。それに伴い、プレミアム会員特典も追加した[39]。
- 9月15日 解決済みの投稿に補足できる機能「ちょい足しアンサー」が終了。これにより、今までの補足の閲覧が不可能になった[40]。
- 12月17日 「活躍中のチエリアン」のうち、「アドバイザー」「知恵袋マスター」の称号が廃止された[41]。
- 4月7日 Android版アプリにも匿名投稿機能が追加された。これにより、Android版アプリからの参加者も、iOS版アプリと同等の利用条件でIDを非公開にする事が可能となった[42]。
- 4月20日 Google認定ユーザー制度が導入され、「Google注目ユーザー」と「Googleトップレベルユーザー」が「活躍中のチエリアン」の称号として新設された[43]。
旧システム
[編集]ベータ版(2004年4月7日 - 2005年10月31日)
[編集]貢献度(ポイント)は、質問や回答などの投稿・ログイン(1日1回)・ベストアンサーに選ばれたりすると加点され、質問や回答を削除されると減点された。獲得貢献度によりレベルが 1 - 10 まで設定され、特に貢献度が多い参加者を上位100位までランキングしていた。貢献度を加点する際、投稿の質は考慮されなかったため、内容の薄い回答を繰り返して不正に貢献度を稼ぐ参加者が多く見られた(回答が削除されにくいこと、また質問が期限切れになった場合も回答が貢献度対象になるという仕様が悪用された。後者は正式版公開時に対処された)。
また、参加者はIDを非公開にすることも可能であった。正式版移行後はID非公開は廃止されたが、現在でもベータ時代に投稿された質問・回答はID非公開のまま残っているものもある。また、前述のようにID非公開機能は2012年4月5日より解決済み質問に限って10月末までの期間限定で提供され、その後11月28日にはプレミアム会員限定で「解決済みの質問・回答の投稿者名を非公開にする機能」が追加された。
正式版(2005年11月7日 - 2006年12月14日)
[編集]貢献度の仕組みは、質問を解決すると上がるという点のほか、大きな変更は無かった。
レベルの概念がより重視されるようになった。レベル数 (1 - 25) は投稿者名の横に表示された。レベルは投稿数に応じて上がり、規約違反による管理者削除が一定まで増えると一気に下がった(意図的な違反投稿を抑制するための仕様)。2006年12月のリニューアルではベストアンサー率を重視したグレード制度へ変更された。
ランキングは開始当初、レベルランキング、貢献度ランキング、ベストアンサーランキングの3つがあり、その後、週間ベストアンサーランキング、週間 質問投稿ランキング、週間 回答投稿ランキング、(検索)キーワードランキング、アクセスランキングが追加された。
規制
[編集]Yahoo!知恵袋では、参加者の投稿に対する規制が何度も見直し・変更されている。
問題点
[編集]ステルスマーケティング
[編集]一般人を装い業者が書き込むやらせ(ステルスマーケティング)が発覚し問題となっている。2011年10月、「J-Payment」という会社の営業資料が流出し、Yahoo!知恵袋で宣伝活動を展開するという内容が書かれていたため、ネット上で騒動になった[44][45]。また実際にやらせ書き込みを行ったとされる人物のインタビューでは「ネット上の口コミは、業者による宣伝の可能性もあるかもしれないことを知ってほしい」と語っている[46]。
- 知恵袋を利用した宣伝行為が多くなったため、2014年6月7日に知恵袋スタッフは一時的にURL付き投稿を不可能にした。その後「対策が整った」として同月26日にこの措置は解除された[47]。しかし、一度に投稿できるURLは最大で3件までという制約がある。
「おしゃべり、雑談」カテゴリ
[編集]雑談、投稿練習といった質問がなるべく他の質問と混在してしまわないようにするため、交流掲示板として利用できるスペースとして「おしゃべり、雑談」というカテゴリが提供されている。下位のカテゴリは以下のようになっている[48]。
- ユーモア、ネタ
- アスキーアート
- 雑談
- 投稿練習
このカテゴリには、
などの、他のカテゴリとの差異がある。
アンケート
[編集]以前は、アンケートの質問は「おしゃべり、雑談、アンケート」カテゴリ[50]の下位の「アンケート」というカテゴリのみで可能であったが、2007年9月19日「アンケート」カテゴリは廃止され、質問内容に準じたカテゴリーであればアンケートの質問が可能になった[51]
脚注
[編集]- ^ 「Yahoo!知恵袋」の10年、歴代・中の人が振り返るあんなことやこんなこと - INTERNET Watch
- ^ 2009年1月5日付 iPhone版知恵袋 ([インターネット・アーカイブ)]
- ^ 「2010」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋 (インターネット・アーカイブ)
- ^ プレミアム会員限定の特典を提供開始
- ^ Yahoo!知恵袋をもっと楽しめる「プレミアム会員特典」 - Yahoo!知恵袋
- ^ iOS版アプリで「活躍中のチエリアン」を選択する事はできない。「活躍中のチエリアン」にリクエストしたい時は、相手を1人選んで特定の人への回答リクエスト機能を利用する。
- ^ 知恵袋の投稿機能がパワーアップしました
- ^ “Yahoo!知恵袋 ヘルプ - 質問・回答することでなにか責任は発生する?” 2010年12月24日閲覧。
- ^ グレードについて
- ^ 「ba」のタグが付けられた質問
- ^ オールザッツYahoo!知恵袋 ~祝4周年・ブクラーさん大集合~
- ^ 「活躍中のチエリアン」とは
- ^ グレード
- ^ 知恵コイン
- ^ 「知恵コレクション」について
- ^ 不快な投稿者をブラックリストに登録する
- ^ 「ライフ」について
- ^ 「2004」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋
- ^ 「2005」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋
- ^ 「2006」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋
- ^ 「2007」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋 (インターネット・アーカイブ)
- ^ YOMIURI ONLINE 2009/01/08 (インターネット・アーカイブ)
- ^ 「2008」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋 (インターネット・アーカイブ)
- ^ 「2009」年のお知らせ - Yahoo!知恵袋 (インターネット・アーカイブ)
- ^ 京大の入試問題、試験中に「Yahoo!知恵袋」に流出(ITmedia) (インターネット・アーカイブ)
- ^ お知らせ - Yahoo!知恵袋 (インターネット・アーカイブ)
- ^ お知らせ - Yahoo!知恵袋 (インターネット・アーカイブ)
- ^ 「解決済みの質問の投稿者名を非公開にできる」機能を提供終了しました。 - Yahoo!知恵袋オフィシャルブログ - Yahoo!ブログ
- ^ Yahoo!知恵袋オフィシャルブログ公開 ( ネットサービス ) - Yahoo!知恵袋オフィシャルブログ - Yahoo!ブログ
- ^ プレミアム会員限定の特典を提供開始
- ^ 逗子ストーカー殺人事件の容疑者がYahoo!知恵袋で情報収集していた - ガジェット通信 2012.11.11 02:23:27
- ^ プレミアム会員特典に「投稿者名のID非公開」を追加 - Yahoo!知恵袋オフィシャルブログ - Yahoo!ブログ
- ^ "知恵袋で歌詞の投稿ができるようになりました" (Press release). Yahoo!知恵袋. 13 March 2014. 2014年3月14日閲覧。
{{cite press release2}}
: 不明な引数|1=
が空白で指定されています。 (説明) - ^ 【パソコン版】デザインをリニューアルしました
- ^ 【パソコン版】質問投稿ページをシンプルにしました
- ^ [アプリ:iOS]匿名投稿機能リリース
- ^ 匿名で質問できる機能を追加しました
- ^ サブカテゴリ設定、カテゴリ変更が可能に!
- ^ 投稿最大文字数の変更・プレミアム特典追加
- ^ ちょい足し閲覧機能終了のお知らせ - Yahoo!知恵袋オフィシャルブログ - Yahoo!ブログ
- ^ 「知恵袋マスター」、「アドバイザー」制度終了について事前のお知らせ
- ^ 匿名で質問できる機能を追加しました
- ^ Google 認定ユーザー制度が開始されました
- ^ ヤフー知恵袋で不正に宣伝!企業の資料流出で騒然
- ^ ヤフー知恵袋で“やらせ”代行業
- ^ ヤフー数字捏造や第三者装う回答 「ステマ」関与の男性が告白
- ^ 『URL付き投稿不可対応の解除』Yahoo!知恵袋オフィシャルブログ
- ^ カテゴリ一覧 - Yahoo!知恵袋
- ^ a b Yahoo!知恵袋 ヘルプ - 「おしゃべり、雑談」カテゴリとは
- ^ 2013年8月現在の「おしゃべり、雑談」
- ^ Yahoo!知恵袋 2007年のお知らせ
関連書籍
[編集]- 連結社 編、Yahoo! JAPAN『みんなの「知恵袋」』PHP研究所、2005年。ISBN 978-4569646626。 - 過去の質問をまとめた新書。2005年12月14日発売。