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利用者:ポッポー/下書き

経営組織

経営組織(経営組織)とは、組織・団体(主として企業)の組織構造・形態を意味する語。

「組織は戦略に依存する」とも言われるように、

本記事においては、経営組織の基本的な形態と、これを基に組み立てられた企業組織形態について列挙し解説する。

なお、経営組織について研究する学問(経営組織論)及び社会科学における組織については、組織 (社会科学)の記事を参照。


ラインとスタッフ[編集]

組織の構成員は、その機能に応じて、ライン部門とスタッフ部門に大別される。 ラインアンドスタッフも参照

ライン
ライン部門とは、その組織の主目的たる業務(企業であれば、利益を生み出すための業務、本業)を遂行する部門のこと。製造業で言えば、研究・開発部、製造部、営業部、販売部などが該当する。
スタッフ
スタッフ部門とは、組織の主目的には直接関与しないが、ライン部門に対して専門的な立場から助言や支援・補助もしくは管理することを業務とする部門のこと。財務部、総務部、人事部、法務部などが該当する。


組織形態[編集]

基本形態[編集]

ライン組織[編集]

ライン組織とは、一元化された指揮命令系統に基づき編成された、最も基本的な組織形態。直系組織とも。軍隊組織をヒントに体系化されたと言われる。

ライン組織の成員は、業務の全てにおいて一人の管理者のみの指揮監督を受ける。命令は、最高管理者から中間管理者を通じて末端構成員に、というように、順を追って伝達される。いわゆるピラミッド型組織。権限と責任の所在が明確であるという長所があるが、最高管理者の負担が大きいといった短所がある。

ファンクショナル組織[編集]

ファンクショナル組織とは、職能(業務・作業内容)毎に置かれた管理者が、職能ごとに成員を指揮監督する組織形態。職能別組織とも。フレデリック・テイラーが考案・提唱した職能別職長制度が基礎となっている。

ファンクショナル組織の成員は遂行中の職能(業務・作業内容)に応じて、職能毎に置かれる担当の管理者から指揮監督を受ける。つまり、各成員には複数の管理者が存在することになる。

職能毎に管理者が存在するため、各管理者は自分の担当に専門的な知識を持つことになり、専門知識の効率的な利用や成員に対して適時に最適な指示が可能となる点、各管理者の職務範囲が限定されていることで管理教育が容易となる点が長所として挙げられる。反面、各成員に複数の管理者が存在することは、責任の所在が不明確になり、指揮命令系統の混乱や管理者間の対立・縄張り争いの発生を招くという致命的な欠点が存在する。

ラインアンドスタッフ組織[編集]

ラインアンドスタッフ組織とは、ライン組織とファンクショナル組織の両方の長所を取り入れた組織形態。テイラーの弟子であるエマーソンが考案した。

基本はライン組織の構造と同じであるが、これにラインの指揮系統から独立したスタッフ部門が存在し、ライン部門に助言を行う。スタッフはあくまで助言者であり、ラインに対して指揮命令権限を持たないため、一元的指揮命令系統の原則は侵されず、また専門知識の活用も容易となるという特長がある。

ただし、ライン部門とスタッフ部門の力関係のバランスをどのように調整すべきかという課題が存在する。例えばライン部門を偏重すると、スタッフの専門知識を活用できなくなる。逆にスタッフ部門を偏重すると、ライン部門に対する過度な介入が指揮系統の混乱を招く。また、ラインに対して指揮命令権を持たないスタッフが実権を握ると、ライン部門の失敗に対してスタッフ部門は責任を負わないのであるから、無能なスタッフが居座り、失策・失敗の教訓が活かされない可能性がある。


{{DEFAULTSORT:けいえいそしき}} [[Category:経営学]] [[Category:組織 (団体)]]