利用者:メリース/試作/サンタ・イネス島
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サンタ・イネス島(チリ) | |
地理 | |
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座標 | 南緯53度45分 西経72度45分 / 南緯53.750度 西経72.750度座標: 南緯53度45分 西経72度45分 / 南緯53.750度 西経72.750度 |
諸島 | フエゴ諸島 |
面積 | 3,688 km2 (1,424 sq mi) |
最高標高 | 1,341 m (4400 ft) |
行政 | |
州 | マガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州(XII州) |
県 | マガジャネス県 |
コムーナ | プンタ・アレーナス |
人口統計 | |
人口 | 無人 |
サンタ・イネス島(スペイン語: Isla Santa Inés)は南アメリカ最南部、ティエラ・デル・フエゴにあるチリ領の無人島。チリのマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州(XII州)マガジャネス県のプンタ・アレーナス市の一部である[1]。Alacalufes国立保護区に含まれる[2]。
およそ6,000年間にわたってカウェスカル人が訪れていたが、19世紀の初めごろに白人の活動により事実上絶滅した。
歴史
[編集]山岳地帯で自然が厳しく、資源に乏しいサンタ・イネス島には、時折カウェスカル人が足を踏み入れていたものの、普段は無人であった。白人の船乗りはカウェスカル人について、マゼラン海峡やティエラ・デル・フエゴの諸民族の中で最も敵対的であると考えていた。
1579年に初めてマゼラン海峡に入ったスペインの探検家ペドロ・サルミエントはこの島をサンタ・イネスと名付けた。1670年、イギリスの海軍司令官ジョン・ナーボロウは、島の孤独と乾燥を見てTierra austral de Desolación(南の荒廃した土地)と呼んだ[3]。
1828年4月、オーストラリア[注 1]の探検家パーカー・キングはマゼラン海峡を通過し、サンタ・イネス島とクラレンセ島を横切った。彼は両島を分かつBárbara海峡も調査した[4]。同年5月にはオーストラリア[注 1]の中尉Gravesによって同海峡の調査が完了した[5]。
1829年6月、ビーグル号に乗艦したイギリス海軍のロバート・フィッツロイは、島の北岸にあるChoiseul湾などの偵察を行った[6]。1830年1月には島の東海岸にあるProfundo水道やBreaker湾に続き、Inman岬とフィンチャム諸島の間のいくつかの湾を調査した[7]。
島はチリ国営森林団体(CONAF)の管理するAlacalufes国立保護区の一部であり、フランシスコ・コロアネ海洋公園にも属する。
地理
[編集]サンタ・イネス島はティエラ・デル・フエゴの中でNOの島(マゼラン海峡の南岸を形成する、長さ160 kmの島の並び)のグループに属し、アブラ水道を挟んでデソラシオン島の南東にある。リセ・トレボル群島やグラフトン群島、William諸島、グアルディアマリナ・サナルトゥ島、グアルディアン・ブリト島、その他大小の島と岩からなるグループの中で最大の島である。東西53マイル、南北39マイルにわたって広がり、座標の中心は南緯53度44分25秒、西経73度2分59秒である[8]。
北側にはアブラ水道とマゼラン海峡が、東側にはBárbara海峡とGonzález海峡がある。西と南は太平洋に開けている。マゼラン海峡に面した北岸には島に食い込むいくつかの港、湾、そして深い入り江がある。Choiseul湾は北岸のうち最も東にある。東岸は南のBárbara海峡に向かって開けている。西岸は南東方向に40マイルにわたって伸びる。沿岸は深い入り江と多くの島や岩に囲まれ、南寄りの風に晒されている。西岸は足場が悪い[8]。
島の中央部(南緯53度47分35秒、西経72度38分56秒)には最高峰である標高1,341 mの大きな氷河がある。Whartonという丘は標高1,317 mで最高峰ではない[9]。
気候
[編集]サンタ・イネス島のほとんどの地域は常に曇りがちで、大雨が降る。気候は海洋性であると考えられ、年間を通して気温も均一である。風は西寄りであり、ほとんど途切れることなく吹く。この定常的な気象要素は島にあらゆる形で悪天候を及ぼしている。
動植物
[編集]植物ではメギ属、フクシア属、イチゴノキ属が見られる。鳥類ではウ科、キツツキ科、カワセミ亜目、シギ科、ハチドリ科が生息している。沿岸にはオタリア、カワウソ、イルカ、クジラがいる他、周辺海域ではコエビ下目が見られ、クジラの主食となっている。
地質
[編集]サンタ・イネス島は南アメリカの最南部を構成する。アンデス山脈の山系に属し、山頂は雪で覆われ、丸みを帯びている。山中で見られる緑は、柔らかく湿った土壌を覆う苔やガタガタの植生である。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Magallanes 2018.
- ^ Ministerio de Bienes Nacionales (1988年). “Alacalufes Alacalufes”. 2019年7月15日閲覧。
- ^ Solana A 1899, p. 741.
- ^ King 1839, pp. 130–140.
- ^ King 1839, p. 143.
- ^ King 1839, pp. 237–239.
- ^ King 1839, p. 373.
- ^ a b Instituto Hidrográfico 1958, p. 77.
- ^ Peakbagger.com. “Isla Santa Inés”. 2019年7月15日閲覧。
- ^ King 1839, p. 136.
関連項目
[編集]- パタゴニア
- Historia de la patagonia - パタゴニアの歴史(スペイン語版)
- Canales patagónicos - パタゴニアの海峡(スペイン語版)
- Islas de Chile - チリの島(スペイン語版)
参考文献
[編集]- Instituto Hidrográfico, Armada de Chile (1958). Instituto Hidrográfico de la Armada. ed. Derrotero de la Costa de Chile Volumen V (4 ed.)
- Instituto Geográfico Militar (1970). Santiago - Chile - Instituto Geográfico Militar. ed. Atlas de la República de Chile. Segunda edición
- Instituto Hidrográfico de la Armada de Chile (1974). Valparaíso - Chile - Instituto Hidrográfico de la Armada. ed. Atlas Hidrográfico de Chile. Primera edición
- King, P. P. (1839), FitzRoy, Robert, ed., Narrative of the surveying voyages of His Majesty's Ships Adventure and Beagle between the years 1826 and 1836, describing their examination of the southern shores of South America, and the Beagle's circumnavigation of the globe. Proceedings of the first expedition, 1826-30, under the command of Captain P. Parker King, R.N., F.R.S., I, London
- Solana A, Francisco (1899). Universidad de Toronto; Robarts. eds. Diccionario geográfico de la República de Chile (2 ed.)
- Magallanes, Región (2018). Gobierno de Chile - Región de Magallanes 2018年4月21日閲覧。.
外部リンク
[編集]いずれもスペイン語。