コンテンツにスキップ

利用者:リトルスター/ウィスパー

ウィスパーとは、レベルファイブのメディアミックス作品『妖怪ウォッチ』に登場する妖怪である。

テレビアニメ『妖怪ウォッチ』では 関智一[1][2][3]が声を当て、アニメ第1作77話以降のナレーターも兼任した。

キャラクター設定[編集]

妖怪執事を自称するニョロロン族もしくはウワノソラ族の妖怪である。一人称は「わたくし」、口癖は「うぃす」。オバケを思わせる白い火の玉のような容姿をしており、ガシャから出してくれた主人公(ケータ/フミちゃん)へのお礼に妖怪ウォッチを渡して妖怪世界へと導いた。

明るく話好きな性格をしている。また、執事らしく誰に対しても敬語で丁寧な口調で喋るが、砕けた口調や乱暴な口調で話すときもある。ケータを「ケータきゅん」、ケータの母を「おかーたま」など謎の言い回しで呼んだりもする。金儲けや権威や名声に貪欲で、時折汚い手段で獲得しようとするが毎回失敗する。反面、妖怪以外のことに関しては物知りで、イカサマをしようとするケータを諭すなど常識的な部分も持ち合わせている。

また、八頭身や他の妖怪の姿など多彩な姿に変化させたり、体のパーツを取り外すことが可能。[要出典]また、変身に合わせて口調を変えることもある。 「妖怪ウォッチ ぷにぷに」など、一部作品では変身した姿がユニットして登場する[4]。 ボケを優先したり、イジられ役としてひどい目に遭ったりすることも多い[5]

趣味は「ヨップル社」の製品集め、妖怪パッドを磨くこと、トイレで妖怪パッドのニュースを見ること等。また自身の見た夢を描いた夢日記もある。[要出典]妖怪世界のショッピングサービス「妖怪通販」(アニメ版では、後述するヒキコウモリが買収した「妖zon.com」)を愛用しており、様々な妖怪アイテムを用いながら、短所を補って余りある活躍を見せることもある。

本名は「シッタカブリ」で、人間に憑依して適当なことを勢いで口走らせる能力を持っていた。妖怪パッドを頻用しているのも、シッタカブリとしての能力を隠すためである。ある出来事がきっかけで石田三成にその能力を気に入られ、以来十年間「ウィスベェ」の名で三成の軍師として仕えていた過去を持つ。現代ではあくまで「ウィスパー」が本名として扱われており、西洋風の名前が原因で古典妖怪の選考に落選したことがある[6]

必殺技は「口からでまかせブレス」、ウィスベェでは「シッタカブリ吐息」という技となっている。

各作品での扱い[編集]

ゲーム版
『1』においては、執事を名乗る上で主人公へ様々なアドバイスを与えるほか、壊れた結界を修復したり、妖魔界と人間界の境目の妖怪エレベーターを封印するなど、その名に恥じない働きを見せた。
しかし、『2』からは下記のアニメ版に準じ、妖怪パッドによるカンニングを頻繁に行う、頼りない部分も持ち合わせるようになった。ただし要所では前作と同様に活躍を見せることがあり、妖怪通販で購入した道具を利用し古典妖怪の石化を解除したり、何らかの手段で60年前でも現代の通貨が使えるように手回しを行ったことが語られている。
『バスターズ』以降のゲームではクエストで友だち妖怪にすることができる。
アニメ版
遭遇した妖怪の情報を即座に思い出せず、妖怪パッドによるカンニングを頻繁に行っている。なお、妖怪パッドで妖怪のデータを見た時には、「妖怪不祥事案件で言う所のいわゆる…」などと述べて妖怪の特徴を説明する。明らかな異変が発生してもケータが妖怪を発見するまではそれが妖怪の仕業だと認めようとせず、逆にケータが異変を妖怪の仕業だと認めない時には自ら妖怪の仕業と気付きケータにウォッチでサーチするよう促す。
第27話で妖怪ウォッチ・零式の両方を装着していたケータの左腕をくわえ込んだことにより、妖怪ウォッチおよび零式の相互切り替え機能が備わる。以降は零式対応メダルを所有する妖怪を召喚する際、ウィスパーがケータの腕を口に入れて切り替えを行った(ケータが妖怪ウォッチUプロトタイプを取得するまで)。
また、アニメ版では自分自身は妖怪メダルを持っていない[7]
コロコロ版
元から妖怪のことは詳しく、妖怪パッド無しでも認識できる。運動能力が高く、劇場版コミカライズ版ではよくケータやジバニャンと共に戦うことがある。ケータへの忠誠心は高く、ケータの将来を考えて厳しい態度を取ることもある。[要出典]
ちゃお版
とあるアンティークショップに置かれていた水晶玉の中に封印されていて、それをフミちゃんが誤って割ってしまったことから解放された。[要出典]
他キャラクターとの人間関係
ケータとの関係に関しては、アニメ版では妖怪に遭遇した時に頼りないことからケータから厭わしく思われており、互いに酷い扱いを受けることが多いが、妖怪に遭遇しない平素では仲はそれなりにいい。逆にコロコロ版の漫画ではケータに助けられたり、お互いのコンビネーションが一致したりすることから、アニメ版よりも仲がいい。[要出典]
ちゃお版の漫画におけるフミちゃんとの関係に関しては、アニメ版やコロコロ版とは異なり、真面目な執事ぶりを見せているため、ボケキャラでもあるフミちゃんに対してはツッコミ役として対応している。特に完璧な執事を求めておらず、面白い顔を持っていることからフミちゃんにとても気に入られている[要出典]
ジバニャンとの関係に関しては、時おり「ジバ野郎」と呼んで喧嘩することもあるが、お互い馴染んでいる。また、コロコロ版の漫画ではジバニャンを背中に乗せて空中戦に向かうことが多い。[要出典]


関連キャラクター[編集]

ウィスマロマン
声 - 関智一
ニョロロン族。『妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊』における黒幕およびラスボスであり、妖怪ワールドの支配をもくろむも、バスターズとロボニャン28号によって倒される。ウィスパー同様、一人称は「わたくし」、口癖が「うぃす」で丁寧な口調で喋る。
ゴーストバスターズ』のマシュマロマンのような見た目をしているが、海外向けに発売されたソフトではデザインが大幅に変更された[要出典]

制作[編集]

ウィスパーのキャラクターデザインは、レベルファイブのスタッフの一人である長野拓造が手掛けた[8]。 長野はダ・ヴィンチとのインタビューの中で、ウィスパーのデザインに最も苦労したと同時に、世界観を形作る決定的な要素となったと振り返っている[8]。 まず、子どもがまねできるよう、細い描線は採用されなかった。そして、ウィスパーの特徴の一つである、青くて太い唇はいつも笑った状態であり、何を考えているのかわからない、不気味さの記号として採用された。

ウィスパーはほかの妖怪とは異なり「友達」ではなく、「執事」であるため、『妖怪ウォッチ バスターズ』のような例外を除き、基本的にはメダルを用意しない方針が取られた[5]。 また、日野晃博はFilmersとのインタビューの中で、作品の人気が出始めたころであってもウィスパーのグッズが売れ残ったことが、彼のキャラクター性や関連するユーモアに影響を与えたことを認めている[5]

ゲーム以外のメディアにおける描写[編集]

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』では、CGキャラクターの一人として登場している。 身体が伸びるなどの特徴を表現するため、CGモデルには専用のリグが設けられた[9]

反響[編集]

日野はFilmersとのインタビューの中で、ウィスパーは日本よりも海外で人気があると話している[5]。 日野は、日本においてもウィスパーのキャラクター性に人気があることを認めつつも、彼をぞんざいに扱うことがファンの間では普通となっているようだと前述のインタビューの中で述べており、それがウィスパーのグッズを買わないという消費行動につながっているのではないかと推測している[5]

アニメ!アニメ!による関智一が演じたキャラクター人気投票では、ウィスパーが7位にランクインした[3]

脚注[編集]

  1. ^ スタッフ・キャスト 妖怪ウォッチ!|テレビ東京アニメ公式 2021年9月17日閲覧
  2. ^ スタッフ・キャスト 妖怪ウォッチ♪|テレビ東京アニメ公式 2021年9月17日閲覧
  3. ^ a b 関智一さんお誕生日記念!一番好きなキャラは? 3位「Gガンダム」ドモン、2位「Fate」ギルガメッシュ…「呪術廻戦」パンダが新たにランクイン<21年版>”. アニメ!アニメ! (2021年9月8日). 2021年9月30日閲覧。
  4. ^ Gamer. “SSランク“8頭身ウィスパー”登場―iOS/Android「妖怪ウォッチ ぷにぷに」イベント「ウィスパーおはじきバトル」が開催|ゲーム情報サイト Gamer”. www.gamer.ne.jp. 2021年9月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e 人気キャラ「ウィスパー」の妖怪メダルが存在しない理由”. Filmers (2016年12月10日). 2021年9月29日閲覧。
  6. ^ アニメ版2019年12月13日放送「ウィスパー 古典妖怪になるの巻」
  7. ^ アニメ版2016年7月22日放送「トムニャン登場! 妖怪ウォッチドリームをゲットせよ!」。
  8. ^ a b 生みの親が語る「ジバニャン」誕生秘話 『妖怪ウォッチ』キャラクターデザイナー長野拓造さんインタビュー【前編】”. ダ・ヴィンチニュース (2014年12月28日). 2021年9月29日閲覧。
  9. ^ VFXアナトミー:『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(VFX制作:オー・エル・エム・デジタルほか) | 連載 | CGWORLD.jp”. CGWORLD.jp (2017年2月22日). 2021年9月29日閲覧。