利用者:リトルスター/サブページ9

THE KING OF FIGHTERS XIII
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケード
PlayStation 3
Xbox 360
パーソナルコンピュータ (Windows)
開発元 SNKプレイモア
発売元 SNKプレイモア
人数 1 - 2人
発売日 アーケード2010年7月14日
2012年4月26日(CLIMAX)
2013年9月12日(NESiCAxLive)
Xb360/PS3版2012年4月26日
Microsoft Windows版2013年9月14日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
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THE KING OF FIGHTERS XIII』はSNKプレイモアによる対戦型格闘ゲームである。 本作は『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズのうち、アッシュ編三部作の第3章(最終章)にあたる。

リリース[編集]

本作は2010年7月14日にアーケードゲームとして稼動ており、本編が夏に稼動するのは『2000』から約10年振りである[1]。 2010年10月に不具合を修正したマイナーアップデートバージョンの「VER1.1」がリリースされた。

2011年12月1日に発売されたPS3/Xbox 360版(以下:家庭用版)では、大幅にゲームバランスの改善が行われた。 さらに、この家庭用版の内容を元に修正・再調整し2012年4月26日にアーケードへ逆輸入した『THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX』(以下:『CLIMAX』)が稼働開始した[2]。それから半年後の2013年9月12日に稼働を開始したNESiCAxLive対応版『THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX for NESiCAxLive』では、様々な調整が施されている。家庭用からアーケードへの逆移植は本編ナンバリングシリーズとしては初、リメイク含めると『2002 UNLIMITED MATCH』に続き二作目である。

また、2013年9月14日に前記の最終版をベースにしたWindows向けのSteam版『THE KING OF FIGHTERS XIII STEAM EDITION』および、GOG.com版『THE KING OF FIGHTERS XIII GALAXY EDITION』が配信された。レイティングはCEROB(12才以上対象)

あらすじ[編集]

2003年の大会のちづるに続き、前大会で庵が持つ「八尺瓊の勾玉」の力を奪い取ることに成功したアッシュ。「三種の神器」の内、二つもの力が本来持つべき継承者から奪われる事態となり、残されたのは京が持つ「草薙の剣」の力のみとなった。

相次ぐアクシデントに見舞われ、開催が危惧された「KOF」だが、何者かの強引な推進により史上空前の規模で執り行なわれ、『'97』『2001』大会と同等かそれ以上の盛り上がりを見せた。表向きの大会主催者はルガールの娘であるローズ・バーンシュタインであったが、彼女は「遥けし彼の地より出る者」に操られていた。

この大会をもってオロチの力を我が物にしようとする、アッシュの祖先にして「遥けし彼の地より出る者」の首領・斎祀が遂に姿を現す。

これまで目的不明の暗躍を繰り返し、自身の先祖・斎祀の計画に協力していると思われたアッシュの目的とその真意は全くの逆であり、斎祀の野望を潰そうと行動していたことが判明する。 最終決戦でアッシュは自身の体に斎祀を封印しようと試みるが、斎祀の子孫であったため逆にその体を乗っ取られてしまう。しかしその支配に抵抗し、自身の体ごと斎祀を消滅させることで決着を付ける。 祖先である斎祀が消滅したことで歴史が改変され、子孫であるアッシュ自身も歴史に存在しない存在となり、人々の記憶の中からも彼の存在は消えていった。

システム[編集]

システムは『XII』で導入されたものが全て廃止され、ドライブキャンセルやハイパードライブモードで用いる「ハイパードライブゲージ」(以下:HDゲージ)や「EX必殺技(EX超必殺技)」、「NEO MAX超必殺技」「MAXキャンセル(超必殺技からNEO MAXへキャンセル)」が新たに導入された。ゲームスピードも『XII』に比べ、従来のKOFのようにスピーディーになっている。また『'95』以来の脱衣KOが追加された[1]

登場人物[編集]

前作『XII』の出場キャラクターは家庭用からも含め全員続投している。 主人公のアッシュは固定チームに属さないエディット専用キャラクターであり、チームとしてはエリザベートチームがメインチームとなっており、エリザベートが本章のヒロインを務める。エディットチームでも、アッシュで最終ボスを倒すと、固定チームでのクリア時のようにアッシュ専用のエンディングが用意されている。因みにアッシュはエディット専用キャラクターになっているが、公式ストーリーでは先祖の斎祀からKOF招待状を貰っているが、KOFには不参加だったらしい。 『XIII』優勝チームは不明。

出場キャラクター
チーム名 メンバー
エリザベートチーム エリザベート・ブラントルシュ シェン・ウー デュオロン
日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
K'チーム K' クーラ・ダイアモンド マキシマ
八神チーム 八神庵 マチュア バイス
怒チーム ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル レオナ・ハイデルン
サイコソルジャーチーム アテナ ケンスウ 鎮元斎
餓狼チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
キムチーム キム ホア・ジャイ ライデン
龍虎チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
女性格闘家チーム 不知火舞 ユリ・サカザキ キング
エディット専用(主人公)
(家庭用以降は乱入キャラクターとしても登場)
アッシュ・クリムゾン
ボスキャラクター ボス(条件あり):斎祀
最終ボス(条件あり):血の螺旋に狂うアッシュ
家庭用追加キャラクター
(乱入キャラクターとしても登場)
(CLIMAX・STEAMでは最初から使用可)
ビリー・カーン、斎祀(変身前)
家庭用DLCキャラクター
(CLIMAX・STEAMでは最初から使用可)
炎を取り戻した庵、ネスツスタイル京、Mr.カラテ

開発[編集]

アッシュ編のストーリーラインについて、『XIII』でゲームデザインディレクターを務めた山本圭は、『2003』の時点で主人公・アッシュの基本設定や、大まかな物語の流れは決まっていたものの、ストーリーに関係するキャラクター(またはチーム)の物語は各作品の開発期間の中で設定されているため、図らずもKOFシリーズのストーリーの中で完結までに最も時間がかかってしまったと2010年のインタビューの中で振り返っている[1]。 アッシュ編最終章という位置づけから、本作にはアッシュ編にかかわる人物が大勢登場している[1]。 本作のもう一つのコンセプトは「『KOFイズム』の復活」であり、キャラクターの選定に当たってはそれを満たす者や、新しいゲームシステムを使いこなしたときの奥深さを味わえるキャラクターが起用された[1]。 本作の登場人物のうち、『餓狼伝説』を初出とするホア・ジャイは、「面白そうだから使ってみよう」と思わせるために起用された[1]。 また、前作からの流れでキムチームにライデンがいるため、ホアはこのチームに組み込まれた[1]。 久木野は明確な参戦条件を設けているつもりはないとしつつも、戦闘スタイルや世界観、ほかタイトルの兼ね合いで決めているが、最終的にはKOFに出てきて楽しく遊べるかという点が決め手となると話している[1]。 新システムの導入に当たっては、従来のKOFのシステムに新要素を追加するというコンセプトが建てられた[1]。 たとえば「HDゲージ」は,当初パワーゲージに統合することも考えられたが、ゲージを分けることで初心者や従来のファンにはパワーゲージだけを考えて遊んでもらい、HDゲージは上級者などに使いこなしてもらえるということでパワーゲージと分けられた[1]

キャラクターのドット絵は『XII』路線をそのまま引き継いでおり、『XII』の出場キャラクターの他、今作で再登場したキャラクターも新たな絵柄で描き直されている[1]。 NESiCAxLive版では、バランス補正だけでなく、入力遅延を改善するために高速I/Oインタフェースに対応させている[3]。また、家庭用から追加されたキャラクター(DLC含む)が最初から使えるようになっている[3]

反響[編集]

「Video Game Awards 2011」のベスト格闘ゲームのノミネート作品に選出された[4]。 シリーズ中でも『'98』や『2002』に並んで評価は高く、次回作『THE KING OF FIGHTERS XIVのシステムのベースの一つとなった[5]

評価[編集]

ファミ通クロスレビュー(PS3)[6]
レビュアー 点数
乱舞吉田 9
ブンブン丸 9
モリガン長田 8
デビル藤原 8

脚注[編集]