利用者:ロマンティスト/sandbox
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学校指定カバン(がっこうしていかばん)とは、中学生や高校生が通学用に用いるカバンのうち、学校が規格やデザインを決め、校則などで通学用カバンとして使うように指定されたカバンをいう。 入学前に体育着や上履きなどの他の学用品と同様に、学校で指定されたので、学校指定カバン(略して指定カバン)と言われることが多いが、デザインや材質は、地域や学校によってさまざまなため、呼び方にはいろいろある。
学生服などと同様に、生徒が個性をアピールする時にアレンジしたりカスタマイズしたりする対象となり、一種のファッション性を持つ。 平成になってからも、個性あふれる落書きやアクセサリーなどで飾り付ける、いわゆるデコファッションが流行り、指定カバンもその対象となった。 しかし、平成も中盤以降になると、学校や保護者側が非行防止や健全育成指導の一環として、生徒や学生の生活の乱れを改善する対策が考えられるようになった。 また、社会経済情勢の変化もあって、こうした指定カバンへのデコ文化は急速に衰退した。
指定カバンは、学生鞄の分類に入るが、指定カバンには、時代や学校によって多種多様である。 昭和には、黒い革製の手提げ鞄を通学用に指定している中学校や高校もあったが、このタイプは学生鞄とも呼ばれる。学生鞄は、一部の私立学校などを除いて、一般のカバン店や制服販売店などで市販品として販売されていたので、指定カバンとは言わない。
平成以降になると、通学用カバンの自由化が進み、それまでの肩掛けタイプや学生鞄から、スクールバッグ、スクバと言われる機能性を重視したタイプに主流が移っていった。 市販品と校章などがカバンにプリントされた学校独自のものがあり、通学用カバンの多様化が進んだ。 高校の通学用カバンをあえて他校の学生が指定カバンを買い求めることもあり、特に、有名私立高校の指定カバンは、一種のブランド化して人気を集めることもあった。 中学校では、3WAY式のより機能性に優れたタイプが一般的になり、全国的に導入が進んだ。 このように指定カバンや学生鞄というジャンルは幅広いが、本稿で取り扱う指定カバンは、主に、中学生が通学用に使っていた学校指定カバンとし、昭和から平成ごろまでに生徒の間の位置づけや流行などについて記述する。 また、学生鞄には、弁当箱や体育着などを入れるための補助的な鞄として補助鞄やサブバッグなどもあるが他稿に譲る。