利用者:㭍月例祭/sandbox/私案:出典の明記の部分修正案

概要[編集]

原文と要約[編集]

基本的には、原文を、大きく意味を変えないように、自分の言葉で要約して利用します(Wikipedia:ガイドブック 著作権に注意

原文
柳田國男
『日本の民俗学』pp.10-11より

我邦で最初のフォクロアの学問を唱えた故高木敏雄君が、我々少数の有志者を説いて、一の月刊雑誌を創立せしめたときに、この郷土研究という名称は始めて用いられたのである。

柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493

※この要約がいいのかどうかってのはあるけども、ひとまずそれは置いておく。(あくまで例なのでなんでもいい)

基本型[編集]

出典の明記がされていない状態(要出典)[編集]

出典の明記がされていない
例1

高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた。[要出典]

詳しくは#出典無き記載の扱い参照

まとめて典拠を示す方式(一括参照)[編集]

一般の文献、論文などではこの方式はよくみられます。

ウィキペディアでは、記事の三大方針として「検証可能性」を掲げています。一括参照方式ではこれを十分に満たすことができませんから、ウィキペディアにはあまり適していません。

一括参照方式
General Reference
WP:GENREF
執筆に際して参考にした文献を、(記事の最後に)一覧でまとめて示す
例2

==本文==
高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた。
==参考文献==

  • 柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493
本文の読みやすさ
参照性の高さ ×
検証の容易さ ×
その他
  • 本文がすっきりしていて読みやすい。
  • 記事が長くなったり、複数の文献を採用すると、どの情報がどの文献のどこを典拠にして書かれたのかが不明瞭になる。また、著者自身の考えで書かれた部分が判別できない。
  • 検証しようとするときに、本を一冊まるごと読まなければいけなくなる。
  • 単著や、紙で印刷される文献のように一度発表されたあとは不変の文章と違い、ウィキペディアでは絶えず様々な利用者が改変をくり返すため、どの文章がどの情報源のどこに基づいているのかがわからなくなる。
→ {{参照方法}}、{{ページ番号}}

そのため、以下の個別参照法(Inline Citation)が推奨されます。この方法は、記述毎に、その典拠を示す方法です。

その都度に典拠を示す方式(個別参照)[編集]

個別参照法は、記述ごとにその都度典拠を示す方式です。話法方式や注釈方式などがあります。

どの方式を採るにせよ、いずれも「読みやすさ」をいくらか損なうでしょう。ですが「検証可能性」という大方針を実現するためには必要なことと割り切って下さい。

話法形式[編集]

WP:INTEXT

話法形式
本文中での出典言及
WP:INTEXT
典拠に関する情報を、記事本文に組み込む
例3

柳田國男の『日本の民俗学』(柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493 、pp.10-11)によれば、高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた。

本文の読みやすさ ×
参照性の高さ
検証の容易さ
その他
  • 帰属化されており、中立的な観点が実現しやすい。
  • 本文はとても読みにくくなる。
  • その記述が何を典拠に書かれたのか、参照性が高い。
  • 読者にとって、根拠が明瞭である。

話法形式は、さらに「直接話法」「間接話法」「パラフレーズ」などに細分化できます。→話法形式のより詳しい説明はホニャララ参照してください。

このように記事本文中に書誌情報をすべて記入すると、読みやすさは著しく低下します。このため、後に紹介する書誌情報の略記法を組み合わせるとよいでしょう。

話法形式は、単に出典明記の目的だけでなく、「中立的な観点」達成の手段としても採用されることがあります。

see Wikipedia:中立的な観点

  • 文章が肥大化しやすく、あまり重要でない情報が、長々と記述されることで、あたかも重要な情報であるような印象を与えることがある。(適当な重み付け
  • あまりにも一般的な事柄を、帰属的に記述すると、あたかも、それが一般的ではない注意を要する事柄であるような印象を与えることがある。(例:「田中によれば、ニューヨークはアメリカの都市である。」…田中だけがそう主張しているかのような印象をもたらす。)#本文中での出典言及参照。
注釈形式[編集]

WP:INCITE

ホニャララ方式
  
([[WP:  ]])
典拠に関する情報を、直後にカッコ書きで示す
例4

==本文==
高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた。(柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493 、pp.10-11)

本文の読みやすさ
参照性の高さ
検証の容易さ
その他
  • 本文は読みにくくなる。
  • その記述が何を典拠に書かれたのか、参照性が高い。
  • 読者は、本文と情報源の両方が、その場でひと目でわかる。

→この形式のより詳しい説明はホニャララ参照してください。(※歴史分野などでよく用いられていること、などを解説)

注釈番号参照方式
ホニャララ方式の発展型
番号参照
典拠に関する情報を、注釈化して番号をふり、別掲する
例5

==本文==
高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた[1]
==注釈==

  • 1. ^ 柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493 、pp.10-11
本文の読みやすさ
参照性の高さ
検証の容易さ
その他
  • 本文がすっきりしていて読みやすい。
  • その記述が何を典拠に書かれたのか、参照性が高い。
  • 読者は、情報源を知るために、[1]という番号から、注釈の1番を参照するために、別掲場所(注釈)に移動しなければならない。(ポップアップ機能を使うことで緩和される。)

カッコ書きではなく注釈として別掲する方式です。その場ですぐに典拠がわかる利点をいくらか犠牲にして、本文の読みやすさを向上させています。

紙で発行される一般の書物や論文等では、この[1]という番号と、注釈の番号が間違いなく対応するように管理する必要があります。ウィキペディアでは、<ref></ref><references />または{{Reflist}}などの脚注機能を用いることで、この番号が自動的に管理されます。

この方法を採用するには、<ref></ref>の中に典拠情報を記入します。発展的な手法として<ref></ref>の中に{{Cite}}系テンプレートを用いる方法があります。

詳しい方法は下記を参照して下さい。

典拠情報がそう多くない場合には、この方法が適しています。ですが、同じ文献を何度も参照する場合や、典拠の数が多い場合には、「発展型」「応用型」の採用を検討してみて下さい。

発展型[編集]

典拠情報を略記する[編集]

典拠に関する情報を、一定の規則に基づき略記する方法があります。別掲の詳しい書誌情報を参照させます。

記述をスリムにして記事本文の読みやすさは向上しますが。その反面、典拠を知りたい読者は、記事本文だけでは十分な情報が得られません。情報源へたどり着くには手間をが生じます。

出典に関する情報を、記事本文に組み込む
例6

==本文==
柳田(2019)10-11頁によれば、高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた。
==参考文献==

  • 柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493 、pp.10-11
出典に関する情報を、直後に示す
例7

==本文==
高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた。(柳田(2019)10-11頁)
==参考文献==

  • 柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493 、pp.10-11
  • いずれも、「著者の姓」+「刊行年」の2情報で文献を特定し、ページ番号を示すという略記法です。

このように略記した情報で文献を特定する方式としては、「姓年参照」(著者の姓+刊行年)、「姓頁参照」(著者の姓+ページ番号)などがあります。

同じ姓の著者がいない場合には「姓頁参照」方式でも区別するには十分ですが、同姓の著者がいたり同一の著者の複数の文献を参照する場合には「姓頁参照」方式では不十分です。

Wikipedia:出典を明記する/個別参照法参照。

応用型[編集]

何度も同じ文献を参照する場合などに、注釈に何度も同じ文献名が並ぶことがあります。これを避けるために、注釈番号参照方式と文献情報の略記を併用する方法があります。

注釈番号参照方式+文献情報を略記
例8

==本文==
高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた[1]
==注釈==

  • 1. ^ 柳田2019、pp.10-11

==参考文献==

  • 柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493
本文の読みやすさ
参照性の高さ
検証の容易さ
その他
  • 同じ文献を何度も参照する場合などに、注釈をスリム化できる。
  • 反面、読者は「柳田2019」ではまだ何のことだかわからない。
  • 読者は情報源を知るために、(1)注釈で略記を確認し、(2)参考文献一覧から探し出す、という風に2段階に移動しなければならない。(ポップアップ機能を使うことで手間は緩和される。)

この方法を採用するには、<ref></ref>の中に略記情報を記入する方法のほかに、発展的な手法として{{Cite}}系テンプレートに加えて{{Sfn}}や{{Harv}}と{{Citation}}を用いる方法があります。詳しい手順はTemplate:Citationを参照してください。

同じ文献を何度も参照する例
例9

==本文==
高木敏雄が「郷土研究」なる名称を初めて用いた[1]。この名称はいくつかの候補から選ばれた[1]。それより少し前から「郷土芸術」という語があった[2]。人口増加率の減少が農村の衰退を示すとは必ずしも言えない[3]
==注釈==

  • 1. ^ a b 柳田2019、pp.10-11
  • 2. ^ 柳田2019、p.73
  • 3. ^ 柳田2017、pp.64-66

==参考文献==

  • 柳田國男著、『都市と農村』(岩波文庫)、岩波書店。2017年9月刊行。ISBN 978-4003812211
  • 柳田國男著、『日本の民俗学』(中公文庫)、中央公論新社。2019年6月刊行。ISBN 978-4122067493
説明
  • 「柳田2017」と「柳田2019」で、同一著者の2文献を区別している。
  • 「1」の「a」「b」は、柳田2019、pp.10-11が2ヶ所の典拠になっていることを示す。
  • バンクーバー方式 - 記事本文で引用した順に、参考文献を並べる。
  • ハーバード方式 - 著者の姓+発行年で情報源を特定し、参考文献一覧を「著者の姓」順・「発行年」順にソートして置く方式。

各方式の詳しい説明[編集]

記載すべき情報[編集]

※いまのまま

  • 紙の文献(和書、洋書)
  • 論文
  • 新聞
  • ウェブ情報源

どのぐらいの頻度で出典を示すべきか[編集]

  • 別文書