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利用者:伊佐坂安物/sandbox2

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
ジャンル 異世界ファンタジー
小説
著者 三嶋与夢
イラスト 孟達
出版社 マイクロマガジン社
掲載サイト 小説家になろう
レーベル GCノベルズ
連載期間 2017年10月1日 -
刊行期間 2018年5月30日 -
巻数 既刊8巻(2021年6月現在)
漫画
原作・原案など 三嶋与夢(原作)
孟達(キャラクター原案)
作画 潮里潤
出版社 KADOKAWA
掲載サイト ドラドラしゃーぷ#
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表期間 2018年10月5日 -
巻数 既刊6巻(2021年7月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』(おとめゲーせかいはモブにきびしいせかいです)は、三嶋与夢によるライトノベル。イラストは孟達。

女尊男卑の乙女ゲーム世界に転生したモブが、ゲームの知識を使って運命を変えていくというストーリーである[1]。「小説家になろう」に投稿されていた小説であり[1]、2018年5月よりGCノベルズから書籍版の刊行が開始され、同年10月からは潮里潤によるコミカライズも行われている[2]。また、『このライトノベルがすごい! 2020』のランキングでは単行本部門の8位となった[3]

あらすじ[編集]

リオン・フォウ・バルトファルトは、ある日突然前世の記憶を思い出し、自分が前世でプレイした乙女ゲームの世界にいることに気がつく[1]。彼は前世で、妹の我儘のために代わりにゲームをプレイしていたのだが、クリアした直後に体調を崩したことが原因で死亡し、ゲーム世界の男性モブキャラクターに転生してしまったのだ[1]

転生先は女尊男卑の世界であり、リオンは降りかかる苦難を打開するため、ゲームの知識を使って「ロストアイテム」を手に入れる[1]

しかし、今度は入学した学園で在学中に結婚相手を見つけなければならない試練が待ち構えていた[1]。辟易したリオンだが、そこで、マリエという謎の女性が主人公のいるべきはずの位置に立っていることに気付く[1]

やがてリオンは本来の乙女ゲームの主人公オリヴィア、そして悪役令嬢アンジェリカを味方として、成り上がりへの道を進んでいく[1]

登場人物[編集]

担当声優は基本的にはドラマCD版。特筆があればボイスコミック版と共通。

リオン・フォウ・バルトファルト[4]
声 - 小林裕介(ボイスコミック版も担当)[5][6]
本作品の主人公[2]。男爵家の子息[4]。転生者である[4]。ひねくれ者だが優しい性格[2]
ルクシオン
声 - 白井悠介[5]
リオンの相棒[2]。旧人類が作った輸送船の人工知能で普段は赤い一つ目の球体で活動している。やりすぎるリオンに対するツッコミ役[2]
オリヴィア
声 - 花守ゆみり(ボイスコミック版も担当)[5][6]
本作品のダブルヒロインの一人[2]。明るい茶髪のボブカット。リオンが前世でプレイした乙女ゲームでは主人公として活躍する[4]
平民出身だが学園への入学を特別に認められ、学園に入学する。[4]。回復魔法の使い手。
作者によると、アンジェリカとの差異を出すために、優しい性格の正統派ヒロインとなっている[2]
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ[4]
声 - 久保ユリカ[5]
本作品のダブルヒロインの一人[2]。公爵令嬢で王太子の婚約者[4]。本来の乙女ゲームでは悪役令嬢だった[4]
作者によると、オリヴィアとの差異を出すために、厳しい性格の激情家となっている[2]
マリエ・フォウ・ラーファン[4]
声 - 種崎敦美(ボイスコミック版も担当)[5][6]
子爵令嬢[4]。乙女ゲームの主人公の役割を奪って、王子たち複数の男性と交際している[4]
第1巻から第3巻と読み進めることでキャラクターの印象が大きく変わり、結果として人気キャラクターとなっている[2]

制作背景[編集]

本作品は、男性向け小説であり、主人公は乙女ゲームの世界のモブに転生した男性である[2]。ただ、作品執筆のきっかけとなったのは、女性向けの「悪役令嬢もの」[注 1]の作品であったという[2]。世界観は男性向けのハーレムものの男女を逆転させており、また、そのような女尊男卑の世界になったことについては明確な理由を用意するように意識している[2]

本作は「小説家になろう」への投稿作品として発表され、その後商業出版された[1]。ただし、「二作目の悪役令嬢」を新たに登場させるなど、単行本4巻は大幅な書き直しが行われており、第5巻はまったく別の内容となっている[2]

単行本3巻以降のアンケート特典にはIFルート「マリエルート」が掲載されており、6巻時点ですでに2冊分に近い文字数になっている[7]

2018年からは潮里潤の作画でコミカライズが行われており[2]、2020年2月には小林裕介主演のボイスコミック化が行われた[6]。同年7月には単行本6巻の限定版・特装版の付録として、ドラマCD化が行われている[5]

社会的評価[編集]

本作品は、2019年11月に小説の既刊4巻全巻が重版となっており[8]、2021年6月時点でシリーズ累計発行部数は76万部を突破している[9]

KADOKAWAグループの電子書籍サイトBOOK☆WALKERが行った「新作ラノベ総選挙2019」新文芸・ブックス部門3位に選ばれた[10]。また、『このライトノベルがすごい! 2020』のランキングでは単行本部門の8位に選出されている[3]。また、2019年10月30日 - 11月10日の「GCノベルズ5周年 ボイスドラマ化投票」で1位となった結果、前述のドラマCD化が行われた[5]

KADOKAWAのダ・ヴィンチニュースは、ゲーム世界のモブに転生しながらも活躍するという本作品のストーリーについて「自分の力で物語を進めていく楽しさと充実感を存分に教えてくれる」ものだと評した[1]。声優の小林裕介と白井悠介は、本作品の特徴として、主人公の行動の爽快感を挙げている[11]

既刊一覧[編集]

小説[編集]

  • 三嶋与夢(著) / 孟達(イラスト) 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』 マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、既刊8巻(2021年6月30日現在)
    1. 2018年5月30日発行(同日発売[12])、ISBN 978-4-89637-753-8
    2. 2018年10月30日発行(同日発売[13])、ISBN 978-4-89637-830-6
    3. 2019年3月29日発行(同日発売[14])、ISBN 978-4-89637-864-1
    4. 2019年8月30日発行(同日発売[15])、ISBN 978-4-89637-911-2
    5. 2020年1月30日発行(同日発売[16])、ISBN 978-4-89637-975-4
    6. 2020年7月30日発行(同日発売[17])、ISBN 978-4-86716-033-6
    7. 2021年1月30日発売[18]ISBN 978-4-86716-106-7
    8. 2021年6月30日発売[19]ISBN 978-4-86716-157-9

漫画[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 乙女ゲームの悪役に女性主人公が転生し、活躍する作品のこと[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 水音(月乃雫) (2020年8月21日). “男が乙女ゲームのモブに転生したら、まさかの女尊男卑地獄!? 既定シナリオを覆そうと奮闘する主人公は…”. ダ・ヴィンチニュース. KADOKAWA. 2020年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 独占インタビュー「ラノベの素」 三嶋与夢先生『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』”. ラノベニュースオンライン. 株式会社Days (2019年8月29日). 2020年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月11日閲覧。
  3. ^ a b このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい! 2020』宝島社、2019年、65頁。ISBN 978-4800299789 
  4. ^ a b c d e f g h i j k GC ノベルズ. “乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です イケメン死すべし! 転生先は”女尊男卑”な乙女ゲーム世界でした……”. マイクロマガジン. 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 小林裕介、白井悠介らが「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」ドラマCDに出演”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2020年6月5日). 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  6. ^ a b c d ニコニコ漫画連載の異世界転生2作品がボイスコミック化で無料公開 小林裕介、伊藤彩沙が主演”. アニメ・ハック. 株式会社エイガ・ドット・コム (2020年2月23日). 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  7. ^ kazukuraiのツィート(1296782992002543616)” (2020年8月21日). 2020年11月9日閲覧。
  8. ^ 【先週の重版:11月24日~11月30日】『七つの魔剣が支配する』第1~4巻、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』第1~4巻など”. ラノベニュースオンライン. 株式会社Days (2019年12月1日). 2020年1月26日閲覧。
  9. ^ mobsekaの2021年6月18日のツイート2021年6月24日閲覧。
  10. ^ 結果発表|新作ラノベ総選挙2019”. ブックウォーカー. 2019年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月14日閲覧。
  11. ^ 米澤崇史 (2020年5月22日). “『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』小林裕介さん・白井悠介さんインタビュー | 乙女ゲームでモブ役を演じていた時の思い出も!?”. アニメイト・タイムズ. アニメイト. 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  12. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 1”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  13. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 2”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  14. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 3”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  15. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 4”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  16. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 5”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  17. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 6”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  18. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 7”. マイクロマガジン社. 2021年3月16日閲覧。
  19. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 8”. マイクロマガジン社. 2021年6月30日閲覧。
  20. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 01”. KADOKAWA. 2021年3月16日閲覧。
  21. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 02”. KADOKAWA. 2021年3月16日閲覧。
  22. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 03”. KADOKAWA. 2021年3月16日閲覧。
  23. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 04”. KADOKAWA. 2021年3月16日閲覧。
  24. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 05”. KADOKAWA. 2021年3月16日閲覧。
  25. ^ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 06”. KADOKAWA. 2021年7月9日閲覧。

外部リンク[編集]