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利用者:凡庸な地理学徒/sandbox


海底の約70%が 新海底になる[1]。三保と大瀬崎を結んだ海深でさえ1,300mを超す。大部分が深海の200mより深く、水深500m以深でも総体積の50%近くある[2]

一般的に、浅い海に比べて深海の生物量は少なくなるが、駿河湾の底生生物の生物量は水深2000mまでは深くなるほど高くなっている。これは、陸から大量の物質が湾の深海に届きやすいことや、複雑な海底地形などが関係している[3]

ユメナマコ[4]

土肥沖の水深1490m付近に化学合成生態系が見つかっている。特に二枚貝のスルガシロウリガイが多く生息し、堆積物中の硫化水素濃度が高い場所にパッチ状に集団を形成している[5]


駿河湾の海水は①沿岸水と黒潮系温暖水の混合域、②黒潮系暖水域、③親潮系冷水域、④太平洋中・深層水域に分けられ、海域内で混じり合い、生物構成を複雑にする[6]

ドイツの博物学者エンゲルベルト・ケンペルは、1691年の春、興津宿にてタカアシガニの長節をスケッチ。タカアシガニを新種として紹介したシーボルトも、1826年に江戸参府の途中で三保松原の海岸で見た。タカアシガニは駿河湾の水深50~500mの海底からトロールでとれる。西伊豆の名物料理で、1974年には戸田港に5000~6000匹、陸揚げされていた[7]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 村山 2017, p. 39.
  2. ^ 村山 2017, p. 1.
  3. ^ 村山 2017, pp. 39–40.
  4. ^ 村山 2017, p. 40.
  5. ^ 村山 2017, p. 41.
  6. ^ 村山 2017, p. 2.
  7. ^ 村山 2017, p. 4.

参考文献

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  • 村山司『駿河湾学』東海大学出版部、2017年。