利用者:加藤勝憲/データシート

フロッピーディスク・コントローラーのデータシートの表紙（1979年、ウエスタンデジタル社）

データシート（英: datasheet、data sheet）、または仕様書は、製品、機械、部品（例えば、電子部品）、材料、サブシステム（例えば、電源）、またはソフトウェアの性能やその他の特性を、購入者が製品が何であるかを理解し、設計エンジニアが全体的なシステムにおける部品の役割を理解できる程度に十分に詳細にまとめた文書である。通常、データシートはメーカーによって作成され、残りの文書について説明する導入ページから始まり、特定の特性のリスト、およびデバイスの接続性に関する追加情報が続く。関連するソースコードを含める必要がある場合は、通常、文書の末尾付近に添付するか、別のファイルに分けて添付する。データシートは、製品情報管理システムまたは製品データ管理システムを通じて作成、保存、配布される。

特定の目的に応じて、データシートには平均値、典型値、典型的な範囲、技術的許容誤差、または公称値が記載される場合がある。データの種類とソースは通常、データシートに記載される。

データシートは通常、商品や製品の特性を説明する商業的またはテクニカルコミュニケーションに使用される。これは、人々が製品を選択したり、製品を使用したりする際に役立つよう、メーカーによって発行される。これに対して、技術仕様書は、材料、製品、またはサービスが満たすべき要件の明確なセットである。

理想的なデータシートとは、厳格な分類体系に従って、機械による処理が可能な形式で特性を規定するものである。このような機械可読な記述は、情報の検索、表示、設計、テスト、インターフェース、検証、システムの発見、電子商取引などを容易にする。例としては、Open Icecatデータシート、センサー特性を記述するためのトランスデューサー電子データシート、CANopenの電子デバイス記述、またはSensorMLなどのマークアップ言語による記述などがある。

製品データシート情報

製品データシート（PDS）は、他のデータシートと同様に、カテゴリーごとに異なるデータモデルを持つ。通常、以下を含む:。

• Identifiers like manufacturer and manufacturer product code, GTIN
• Classification data, such as UNSPSC
• Descriptions such as marketing texts
• Specifications
• Product images
• Feature logos
• Reasons-to-buy
• Leaflets, typically as PDFs
• Manuals, typically in PDF.
• Product videos, 3D objects, and other rich media assets

何百ものメーカーと何千ものeコマース販売業者が参加するグローバルなオープンカタログまたはオープンコンテンツプロジェクトであるOpen Icecatでは、何万もの分類クラスのデータモデルが定義されており、これらのデータシートデータモデルに準拠した何百万もの無料PDSを見つけることができる。

製品安全データシート

製品安全データシート（MSDS）、安全データシート（SDS）、または製品安全データシート（PSDS）は、製品管理および労働安全衛生において重要な要素である。これらは、OSHA（労働安全衛生局）の危険有害性周知基準（Hazard Communication Standard、29 C.F.R. 1910.1200）などの機関によって義務付けられている。これは、労働者が安全に作業を行うための方法を提供し、物理データ（融点、沸点、引火点など）、毒性、健康への影響、応急処置、反応性、保管、廃棄、保護具、および漏出時の処理手順を記載している。MSDSは国によって異なる。なぜなら、国ごとに異なる規制があるからだ。一部の管轄区域では、SDSに化学物質のリスク、安全性、および環境への影響を記載することが義務付けられている。

SDSは、化学物質、化学化合物、化学混合物の情報を記録する分類として一般的に使用されている。SDSには、化学物質の安全な使用方法や有害性に関する情報が記載されていることが多い。化学物質が使用される際には、必ずこれらのデータシートが参照される。

危険物質を説明する際には、国際的に認知されたシンボルが必要である。ラベルには、有害物質を示すために使用される、オレンジ色の背景に黒い斜めの十字を配した欧州連合の標準的な危険シンボルなどを含めることができる。

SDSの目的は、一般市民がその読み方や理解の仕方を理解することではなく、むしろ、労働者がそれを使って作業できるように、職業上の環境で使用できるようにすることである。

化学データ

化学元素データ参照（chemical elements data references）における化学物質の特定の特性に関するデータシートおよびページは入手可能である。例えば、元素の融点（melting points of the elements (data page)）などである。特定の物質には、エタノールなどの個別のシートに技術データが記載されている。これには、構造と特性、熱力学的特性、スペクトルデータ、蒸気圧などの項目が含まれる。その他の化学データシートは、化学物質の個々の製造業者から入手可能であり、多くの場合、そのウェブページに掲載されている。

自動車のデータシート

自動車のデータシートは、機能、仕様、技術データ、技術概要など、いくつかの名称で説明されることがある。データシートは、潜在的な購入者に対して自動車の技術情報を伝えるのに役立ち、同種の自動車との比較にも役立つ。データシートには、重要な内外寸法、重量、燃費、エンジンおよび駆動系、牽引能力、安全機能およびオプション、保証などが含まれる。

類似文書

• パンフレット - 製品の利点やメリットに重点を置き、詳細、特に製品を説明する定量的なパラメーターを少なく記載する。 同じ製品のパンフレットとデータシートの冒頭部分は同じように見え、製品名、メーカー名、ロゴと連絡先、簡単な説明、製品のスキームの写真が含まれている。
• カタログ - データシートでは1つの製品または類似製品の比較的小規模なグループが紹介されているのに対し、カタログではさまざまな製品が紹介されている。カタログには、製品データシートに記載されているパラメータの多くが紹介されている場合もあるが、データシートほど包括的ではないのが一般的である。
• ユーザーガイド - 製品を段階的に使用する方法についてより詳しく説明しており、通常は実際のユーザーガイド文書の付録として、製品を説明するパラメータの一覧（簡潔または完全）を含んでいる場合がある。
• アプリケーションノート - 特定のアプリケーションにおけるコンポーネントの使用、または特定のプロセス（コンポーネントを含む製品の物理的な組み立てなど）に関するより具体的な詳細情報を記載した文書。例えば、「このコンテンツは、ENG用の反転コンテンツ用です」など。アプリケーションノートは、特定のコンポーネントのあまり一般的ではない使用方法に関する指針を示すのに特に役立つ。アプリケーションノートは、データシートに添付される場合と、独立した文書として提示される場合がある。
• 技術仕様 - 材料、製品、サービスが満たすべき要件の明示的なセット。

関連項目

• Datasheets.com, 電子部品のデータシートと購入情報のためのフリーリソース
• Specification (technical standard)

外部リンク

• ウィクショナリーには、datasheetの項目があります。

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