利用者:加藤勝憲/京都の出版業者
近世の出版文化の重心が、京都から大阪・江戸へと移っていくようすが次の表から分かる。
近世の出版業者の260年間の変遷
[編集]初期 中期 後期
(慶長3〜元禄16 100年間) (宝永元〜天明8 84年間) ( 寬政元〜慶應4 79年間) 総計
京 701(59.85%) 538 ( 31.09%) 494 ( 21.27 %) 1,733 ( 33.18 %)
大坂 185(15.79%) 564 ( 32.60%) 504 ( 21. 70 %) 1,253 ( 23.99 %)
江戸 242(20.66%) 493 ( 28.49%) 917 ( 39.49%) 1,652 ( 31.62 %)
地方 43(13.67%) 135( 7.80%) 407 (17.52%) 585 ( 11. 20 %)
西27(62.79%) 西68(50.37%) 西154(37.83%)
東16(37.20%) 東67(49.62%) 東253(62.16%)
計 1,171 1,730 2,322 5,223
豊前1 肥前長崎8 肥前長崎13 三 河6
安藝廣島1 同 佐賀1 對 馬1 遠江1
播磨1 肥後2 筑前4駿河8
丹波福地山1 阿波1 肥後6若狭1
和 泉3 長門2 豊後2 越前2
紀伊9(内、高野山8) 安芸4 薩摩1 加 賀14
大和1 備前3 阿波4越中7
近江3 備中3 土佐4 越後17
伊勢8 播磨6 讃岐1 信 濃16
美濃1 丹 波1 伊豫5甲斐4
尾張6 近江4 長門1
相模1 和 泉4 周防1武藏5
常陸2 紀伊7(内、高野山4) 相模3
加賀5 大和5 安 藝19 同 横濱4
陸奥1 備前岡山2 上 總1
備 中2
伊勢16 備 後2 下野6
伊賀1 出雲4上野7
美濃1 因幡3常陸8
三河2 美作2磐城2
淡路1岩代8
播磨3 會津5
尾張26 丹 後5 陸奥仙臺15
近 江5 同 南部6
和泉7同津軽1
遠江1 大和3 出羽山形16
駿河4 紀 伊20 同 秋田4
(内、高野山2)
伊 勢25
志 摩1
伊 賀 3
尾張72
美濃7
国文学研究資料館教授 大髙洋司『版本について② 出版法の確立と近世中・後期の出版』国文学研究資料館研究部〈平成26年度古典籍講習会 講義資料〉、2015年1月28日 。
金属活字印刷技術の移入
[編集]本木昌造に始まる活版印刷技術の西洋からの移入は、版木による印刷を駆逐してしまった。
激変した印刷出版技術と流通構造
[編集]『和本と電子書籍 第11回 近世から近代へ 明治20年問題態』 。
本屋仲間制度の崩壊
新刊販売網も変化
出版業者
[編集]発生
[編集]井上和雄 編『慶長以来書賈集覧 書籍商名鑑 増訂版』(坂本宗子 増訂)高尾書店、1970年 。
発展
[編集]『江戸時代仮名絵入文学書概論 増補版 : 「江戸文学総瞰」解説並に収録書目』大東急記念文庫、1977年 。
消滅
[編集]出典
[編集]- ^ 井上隆明『近世書林板元の創業期分類表』青裳堂書店〈近世書林板元総覧 (日本書誌学大系 ; 14)〉、1981年1月、5頁 。