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利用者:加藤勝憲/獲得形質

獲得形質(かくとくけいしつ)とは、生物が一生の間に環境の影響によって得た形質のことで,その生物が遺伝的にそなえている形質(先天性形質)に対して後天性形質ともいう。

獲得形質の実体

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何を指しているのか

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理解の歴史

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遺伝と獲得形質

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歴史的論争

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ミチューリン学説

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ルイセンコ論争

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決着?

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分子生物学

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分子生物学の発展

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遺伝に関する知見の変遷

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進化学のパラダイム転換

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出典

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参考文献

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書籍

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  • 木村資生『生物進化を考える』岩波書店〈岩波新書19〉、1988年4月20日。ISBN 9784004300199 
  • 木村資生『遺伝学から見た人類の未来』培風館、1974年12月20日。ISBN 9784563037291 
  • 大田朋子『分子進化のほぼ中立説 偶然と淘汰の進化モデル』講談社〈ブルーバックス〉、2009年5月20日。ISBN 9784062576376 
  • 斎藤成也『自然淘汰論から中立進化論へ―進化学のパラダイム転換』エヌティティ出版〈叢書コムニス10〉、2009年12月28日。ISBN 9784757160453 

書籍(ミチューリン学説、ルイセンコ論争関連)

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Webサイト

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改訂新版 世界大百科事典

生物が一生の間に環境の影響によって得た形質のことで,その生物が遺伝的にそなえている形質(先天性形質)に対して後天性形質ともいう。端的な例をあげれば,トレーニングによってきたえられた筋肉とか,本来草丈の高い植物が高山に芽生えたために矮性(わいせい)化したとかである。獲得形質が遺伝するかどうかをめぐる論争の歴史は古い。ギリシア時代のヒッポクラテスやアリストテレスもこれに関連した議論をしている。下って18~19世紀のJ.B.deラマルクは彼の進化論を展開するにあたって獲得形質遺伝を肯定していて,キリンの首が長い理由を説明する際に採用した用不用説(使用する器官は発達し,不使用器官は退化する)は有名である。19世紀のC.ダーウィンやE.H.ヘッケルも肯定的立場にあった。とくにダーウィンは彼の遺伝理論パンゲン説を論ずる中でそのことを述べている。これに対して獲得形質遺伝を否定するものも19世紀末から20世紀にかけ盛んにみられ,ドイツのA.ワイスマンはその代表格である。彼は生殖質連続説を提唱,次代を構成する生殖細胞以外,すなわち体細胞が受けた環境の影響は遺伝とは無関係であることを主張した(1885)。ネズミの尾を何代もくりかえし切っても変化がないとも述べている。1903年W.L.ヨハンセンにより純系説が提出されると否定派の方が有力となっていくが,なお実験的に肯定的証拠を提出する研究者がみられた。その中でも有名なのがカンメラーP.Kammererであり,彼によるサンショウウオの色彩・斑紋変化に関する研究である(1913)。しかし,その後,これらの証拠は実験的誤りに基づくものか,他の解釈可能なものとして扱われた。1930年代後半になり,ソ連ではT.D.ルイセンコが登場し,環境を重視する考えから獲得形質遺伝を肯定,その証拠として接木雑種がとりあげられた。今日,分子レベルで遺伝情報伝達のしくみが明らかにされ,この接木雑種も含め,獲得形質の問題は分子レベルで解釈しようという動きがみられる。(執筆者:鈴木善次

関連文献

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関連項目

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外部リンク

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